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死去した元STV会長伊坂重孝さんは、画家だった

2016年07月24日 07時41分44秒 | 新聞などのニュースから
 元STV(札幌テレビ放送)会長で、日本民間放送連盟副会長も務めた(1992~94)伊坂重孝(いさか・しげたか)さんが亡くなったという記事が、2016年7月23日付の北海道新聞などに載っていました。93歳でした。
 22日、急性呼吸不全のため札幌市の病院で死去とのことです。
 STVには59年に入社し、88~99年に社長、99~2001年に会長を歴任しました。

 通夜は24日、葬儀は25日です(会場、時間などは新聞でご確認ください)。

 実は伊坂さんは、画家でもありました。
 1950年には道展で市長賞(札幌市長賞と思われる)を受賞し、51年には会友に推挙(納直次や畠山三代喜らと同時です)、54年には会員となっています。
 その後退会していますが、道展の図録には何年に退会したか、記載がありません。

 STVが当初、北炭と深いつながりがあった会社であったことは有名ですが、伊坂さんもSTV入社前は北炭の札幌営業部に勤めていました。
 その縁で、2006年に夕張市美術館(その後閉館)でひらかれた「炭鉱画家の鉱脈展」にも出品されていました。

 また、09年にはさいとうギャラリーで、11年には丸井今井札幌本店で個展を開いています。

 どんな絵だったかは記憶にないです。すみません。

 日本にはマスコミが美術展を主催するという変わったならわしがありますが、道内マスコミで美術展に際立って熱心なのが北海道新聞社とSTVです。道内でこの2社以外のマスコミが開く美術展はごく少ないのが実情です。
 STVは、2度にわたるイサム・ノグチ展をはじめ、スタジオジブリ関連の展覧会、篠山紀信、樹をめぐる物語など、多くの展覧会を手がけてきました。
 さらに、STV北2条ビルでは、長年にわたり「エントランスアート」を企画し、道内美術家に発表の場を提供していました。
 昔からSTVがアートに熱心なのは、伊坂さんの影響があったのではないかと思います。


 ご冥福をお祈りいたします。


(STVの経営、放送などについては、このブログの任ではないこともあり、ここではふれません)


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