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(承前)
2024年10月3日の続きです。
赤光社展を見た後、道立函館美術館のミュージアムショップで、今年春に同館で開いていた「熊谷孝太郎・間世潜写真展」の図録があったので買いました。3850円。
玄関で、函館バスに電話して、きょうこれから出る札幌行きのバスに空席はあるか尋ね、予約しました。
「五稜郭(本町)」から乗りたい旨を告げたら、電話口で、乗車には券が必要だが函館駅前にある営業所でなければ発券できないと教わりました。
今回は駅前方面まで行かずに旅を完結させたかったのですが、しかたありません。
20分ほどで、同美術館の所蔵品展「味戸ケイコ展」と「金子鷗亭 俳句の書」(鷗は鴎の正字)を見ました。
味戸さんは函館出身のイラストレーターで、会場には、筑摩書房が1970年代前半に出していた伝説の雑誌「終末から」の終刊号もありました(彼女が表紙を描いていた)。
彼女の絵本や挿絵は、性的でもなく、元気に飛び跳ねる少女でもなく、ひとりでさびしげな少女が多く、そこが魅力になっています。
12月8日まで。
美術館を出て、傘をさして「五稜郭公園入口」のバス停まで歩きました。
美術館から函館駅前まで行くには、市電よりも路線バスのほうが早いです。
ただ、函館バスの初乗り250円にはちょっとびっくり。高い。
バスは路面電車と同じ道を走ります。
このルートをたどるのは実に9年ぶりのようですが、車窓から見る函館のマチは、さらに元気がなくなっているようで、胸を衝かれる思いでした。シャッターをおろしている店のほうが多いのです。
松風町の十字路を右折して函館駅に向かうのですが、その十字路にあったレコード店の玉光堂も、函館を代表する本屋だった森文化堂の建物も跡形もなくなり、駐車場になっていました。
十字路はツルハがある以外、スカスカです。
9年前や、さらにその前の第1回ハコトリの時にあるいた大門・駅前地区は、もう少しいろいろお店があった記憶があるのですが…。
電話口で教えてもらった、函館駅前のバス案内所。
帰りのきっぷを買いました。
4320円です。
発車まで20分近くあるので、駅舎内でおみやげと、夕食のコンビニ弁当を買い求めました(駅弁は取りやめ)。
ビールも買おうかと思いましたが、ノンアルコールビールにしました。
13番乗り場から乗車するのは、函館駅前17時08分発の「高速はこだて号」です。
五稜郭(本町)発は17時20分。その後
「道の駅なないろ・ななえ」
「新函館北斗駅」
「森町」
「八雲」
を経由します。
大谷地着が22時12分、終点の札幌駅前は22時45分です。
バスの4320円(ただし時期により数百円高くなる)に対し、JRは、運賃と特急券を合わせると9440円です。
「えきねっと」で「特急トクだ値14」をはやめに買えば6590~7540円とのことですが、それでも価格差は歴然としています。
そりゃ特急北斗は速いですよ。
北斗19号は函館発17時55分で、新札幌着が21時33分、終着の札幌は21時41分です。
全盛期に3時間を切る便があったのですが、それでも速い。
電話予約の際、後ろから2番目の坐席を指定されたので、込んでいるのかと思っていたら、乗客は10人ほどでした。
満員の特急北斗よりも1時間は余計にかかるけれど、Wi-Fiが使えて、しかも安くてすいている高速バスのほうがいいかも…とつくづく感じたのでした。
ただ、伊達と室蘭の中間にある有珠山サービスエリアを出た段階ですでに21時。
半分の道のりを行くのに4時間弱とは、もうちょっとスピードに改善の余地があるようにも思えます。
結局、大谷地着は10分ほど遅れました。
札幌駅前まで行っても所要時間は大差ないようにも思えましたが、大谷地から地下鉄に乗って帰りました。
2024年10月3日の続きです。
赤光社展を見た後、道立函館美術館のミュージアムショップで、今年春に同館で開いていた「熊谷孝太郎・間世潜写真展」の図録があったので買いました。3850円。
玄関で、函館バスに電話して、きょうこれから出る札幌行きのバスに空席はあるか尋ね、予約しました。
「五稜郭(本町)」から乗りたい旨を告げたら、電話口で、乗車には券が必要だが函館駅前にある営業所でなければ発券できないと教わりました。
今回は駅前方面まで行かずに旅を完結させたかったのですが、しかたありません。
20分ほどで、同美術館の所蔵品展「味戸ケイコ展」と「金子鷗亭 俳句の書」(鷗は鴎の正字)を見ました。
味戸さんは函館出身のイラストレーターで、会場には、筑摩書房が1970年代前半に出していた伝説の雑誌「終末から」の終刊号もありました(彼女が表紙を描いていた)。
彼女の絵本や挿絵は、性的でもなく、元気に飛び跳ねる少女でもなく、ひとりでさびしげな少女が多く、そこが魅力になっています。
12月8日まで。
美術館を出て、傘をさして「五稜郭公園入口」のバス停まで歩きました。
美術館から函館駅前まで行くには、市電よりも路線バスのほうが早いです。
ただ、函館バスの初乗り250円にはちょっとびっくり。高い。
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バスは路面電車と同じ道を走ります。
このルートをたどるのは実に9年ぶりのようですが、車窓から見る函館のマチは、さらに元気がなくなっているようで、胸を衝かれる思いでした。シャッターをおろしている店のほうが多いのです。
松風町の十字路を右折して函館駅に向かうのですが、その十字路にあったレコード店の玉光堂も、函館を代表する本屋だった森文化堂の建物も跡形もなくなり、駐車場になっていました。
十字路はツルハがある以外、スカスカです。
9年前や、さらにその前の第1回ハコトリの時にあるいた大門・駅前地区は、もう少しいろいろお店があった記憶があるのですが…。
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電話口で教えてもらった、函館駅前のバス案内所。
帰りのきっぷを買いました。
4320円です。
発車まで20分近くあるので、駅舎内でおみやげと、夕食のコンビニ弁当を買い求めました(駅弁は取りやめ)。
ビールも買おうかと思いましたが、ノンアルコールビールにしました。
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13番乗り場から乗車するのは、函館駅前17時08分発の「高速はこだて号」です。
五稜郭(本町)発は17時20分。その後
「道の駅なないろ・ななえ」
「新函館北斗駅」
「森町」
「八雲」
を経由します。
大谷地着が22時12分、終点の札幌駅前は22時45分です。
バスの4320円(ただし時期により数百円高くなる)に対し、JRは、運賃と特急券を合わせると9440円です。
「えきねっと」で「特急トクだ値14」をはやめに買えば6590~7540円とのことですが、それでも価格差は歴然としています。
そりゃ特急北斗は速いですよ。
北斗19号は函館発17時55分で、新札幌着が21時33分、終着の札幌は21時41分です。
全盛期に3時間を切る便があったのですが、それでも速い。
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電話予約の際、後ろから2番目の坐席を指定されたので、込んでいるのかと思っていたら、乗客は10人ほどでした。
満員の特急北斗よりも1時間は余計にかかるけれど、Wi-Fiが使えて、しかも安くてすいている高速バスのほうがいいかも…とつくづく感じたのでした。
ただ、伊達と室蘭の中間にある有珠山サービスエリアを出た段階ですでに21時。
半分の道のりを行くのに4時間弱とは、もうちょっとスピードに改善の余地があるようにも思えます。
結局、大谷地着は10分ほど遅れました。
札幌駅前まで行っても所要時間は大差ないようにも思えましたが、大谷地から地下鉄に乗って帰りました。
(この項、了)
市電よりも路線バスのほうが速いというのは今回の発見でした。それにしても、まったく同じルートを走るのってなんかムダな気もします
札幌~伊達紋別、函館行きを懐かしく拝読いたしました。よく出かけた場所です。函館には時間が惜しく、函館市内も分かりやすいと電車ばかり利用していました。料金も安く、ゆっくり移動するのもいいですね、情報をありがとうございました。