札幌を拠点に海外での活躍もめざましい写真家、吉田肇さんが企画し、札幌市民プラザで開く予定だったグループ展が、新型コロナウイルスの感染拡大で会場が休館してしまったため、インターネット上に場を移して開催中の展覧会。
北海道新聞5月14日夕刊「展覧会」欄によれば、札幌11人、道外2人、国外4組の計17組が参加しているとあるが、筆者の目には18組に見える。
エロカンスは「力強さ」「人に訴える力」という意味のフランス語で、サイトの表紙には
「外面ではなく内面から感じる美しさを表現していく」
とある。
https://www.eloquence-photo.com/
アヴェドンやヘルムート・ニューマンらの系譜に連なるファッション写真の現在形、とまとめてしまうこともできるだろうが、衣服やメイクの紹介を第一義にするよりも、主に女性の新しい美の様相を、周囲の環境をも含めて写し出している、といったほうがよさそうだ。その意味では、アイドル女性のグラビアともまるで異なっている。
まあ、筆者があれこれ言うより、実物をじっくりごらんになってもらいたいと思う。高精度の画像が楽しめる。
ひとつだけ感想を加えるとすれば、とにかく、露出(画面の明るさ)が、それぞれの作品で考え抜かれていることに舌を巻いた。カメラ側の適正露出に従わず、ややアンダーぎみにして(一部は逆に少しオーバーぎみ)、それがモデルの内面を表現しているようにも見える作品が多い。あらためて、客観的に表面を撮るだけのはずなのに、他の要素を写し出してしまう、写真という技法の不思議さを思う。
□Hajime Yoshida Official website https://www.hajime-yoshida.com
関連記事へのリンク
■吉田肇写真展「写真が語る物語」(2019)=ツイッター
■Photographic exhibition -Storyline- by four photographers (2019)
■Dans les coulisses du lac des cygnes Exposition de photographies Hajime Yoshida 吉田肇写真展「バレエ白鳥の湖~舞台裏の景観」(2018)
北海道新聞5月14日夕刊「展覧会」欄によれば、札幌11人、道外2人、国外4組の計17組が参加しているとあるが、筆者の目には18組に見える。
エロカンスは「力強さ」「人に訴える力」という意味のフランス語で、サイトの表紙には
「外面ではなく内面から感じる美しさを表現していく」
とある。
https://www.eloquence-photo.com/
アヴェドンやヘルムート・ニューマンらの系譜に連なるファッション写真の現在形、とまとめてしまうこともできるだろうが、衣服やメイクの紹介を第一義にするよりも、主に女性の新しい美の様相を、周囲の環境をも含めて写し出している、といったほうがよさそうだ。その意味では、アイドル女性のグラビアともまるで異なっている。
まあ、筆者があれこれ言うより、実物をじっくりごらんになってもらいたいと思う。高精度の画像が楽しめる。
ひとつだけ感想を加えるとすれば、とにかく、露出(画面の明るさ)が、それぞれの作品で考え抜かれていることに舌を巻いた。カメラ側の適正露出に従わず、ややアンダーぎみにして(一部は逆に少しオーバーぎみ)、それがモデルの内面を表現しているようにも見える作品が多い。あらためて、客観的に表面を撮るだけのはずなのに、他の要素を写し出してしまう、写真という技法の不思議さを思う。
□Hajime Yoshida Official website https://www.hajime-yoshida.com
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■吉田肇写真展「写真が語る物語」(2019)=ツイッター
■Photographic exhibition -Storyline- by four photographers (2019)
■Dans les coulisses du lac des cygnes Exposition de photographies Hajime Yoshida 吉田肇写真展「バレエ白鳥の湖~舞台裏の景観」(2018)
(この項続く)