北海道美術ネット別館

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■わたしの三岸好太郎 (2) =3月28日まで

2010年01月22日 23時42分37秒 | 展覧会の紹介-絵画、版画、イラスト
承前

 ところで、今回の展覧会は、所蔵品展だが、昨年6月から来館者にアンケートをとって出品作品を選定し、人気作品ランキングを発表している。
 いまここで、ベストテンを発表すると、ネタバレになってしまっておもしろくない。しかし、話題としては興味深いと思うので、会期の後半に発表したい(ドラムのロール付きで)。
 ちょっと傾向だけを書いておくと、意外に、初期から晩年まで分散したなー、というのが率直な感想であった。

 ということは、代表作ばかり勢ぞろい、と言いたいところだが、「水盤のある風景」などはベストテン入りを逃したため、今回の出品作には入っていない。
 また、紙に油絵の具でさっと描いた「読書婦人像」は、筆者は初めて見た。まだ見てない作品があること自体、すごいなーと思う。

 アンケートに附された来館者(子供もふくむ)の短い感想が絵の横に貼られているのもおもしろい。
 絵を見る妨げになるというよりは、こんな見方もあるのか-と、自分の見方が広がるような気がする。
 2階の奥には、緒方直人氏の「三岸好太郎の画は凄いゾ!」直筆メッセージ、絵本「おばけのマ~ル」作者のなかいれいさんが作った飛び出し絵本も展示。
 というわけで、いつになく「見る側の展覧会」といった色彩の濃い展覧会場になっているのだ。

 2月16~21日には「ゲスト・パフォーマンス週間」と題して、音楽、朗読、バレエなど、さまざまな人々がそれぞれの手法で三岸作品に迫る1週間がある。
 こちらはあらためて予告する予定です。


2010年1月22日(金)-3月28日(日)9:30-5:00
道立三岸好太郎美術館(中央区北2西15 地図D


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