北海道新聞2012年11月4日、道北・旭川版から。
山谷圭司さんは1990年代の北海道の彫刻界で最も重要な作家のひとりであったと筆者は考えています。
彫刻家集団CINQ(サンク)の一員として札幌・石山緑地の設計・構想に携わる一方、2001年には現代美術のグループ展「HIGH TIDE」に参加。さらに、道北の山林に石の作品を設営し、彫刻と建築の境界線をあらためて問い直すような仕事をしていました。
しかし、筆者は2003年に、富良野市山部地区のアートファーム南陽館で行われた富良野市アートフェスタの会場でお会いしたきり、もう9年もごぶさたです。
旭川の彫刻フェスタなどには携わっていたようですが、札幌にいると、その活動がよくわからなくなっていたのは確か。21世紀に入ってから展開されている各種の展覧会やプロジェクト(北海道立体表現展やハルカヤマ藝術要塞など)にもまったくと言っていいほど参画していません。
なので、この記事に触れたとき、正直なところ
「お~、山谷さん、お元気だったのか?!」
と思ったのでした。
美術館でもギャラリーでもどこでもいいので、作品を見たいなあと思っています。
■CINQ10周年記念展 石山緑地をめぐって(2002年)
◆旭川市旭町に設置された山谷さんの作品(2001年)
□HIGH TIDE ラディカルな意思の表れ
【富良野】市内桂木町のふらの西病院に3日、上富良野町を拠点に石彫作品を制作する山谷圭司さん(57)の新作「三本足の石塔」が展示された。
同院が昨年開院20周年を迎えたことを記念し、松田英郎院長(57)が旭川東高で同級生だった山谷さんに制作を依頼した。作品は富良野地方で採れた安山岩11個を三脚のように組み合わせた形で、高さ2メートル30センチ、重さ約4トン。クレーンを使って中庭に搬入した。
待合室や病棟から見えるため、「患者さんの心が和んでくれれば」と松田院長。(以下略)
山谷圭司さんは1990年代の北海道の彫刻界で最も重要な作家のひとりであったと筆者は考えています。
彫刻家集団CINQ(サンク)の一員として札幌・石山緑地の設計・構想に携わる一方、2001年には現代美術のグループ展「HIGH TIDE」に参加。さらに、道北の山林に石の作品を設営し、彫刻と建築の境界線をあらためて問い直すような仕事をしていました。
しかし、筆者は2003年に、富良野市山部地区のアートファーム南陽館で行われた富良野市アートフェスタの会場でお会いしたきり、もう9年もごぶさたです。
旭川の彫刻フェスタなどには携わっていたようですが、札幌にいると、その活動がよくわからなくなっていたのは確か。21世紀に入ってから展開されている各種の展覧会やプロジェクト(北海道立体表現展やハルカヤマ藝術要塞など)にもまったくと言っていいほど参画していません。
なので、この記事に触れたとき、正直なところ
「お~、山谷さん、お元気だったのか?!」
と思ったのでした。
美術館でもギャラリーでもどこでもいいので、作品を見たいなあと思っています。
■CINQ10周年記念展 石山緑地をめぐって(2002年)
◆旭川市旭町に設置された山谷さんの作品(2001年)
□HIGH TIDE ラディカルな意思の表れ