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藤原秀法「天才期」(遠軽町生田原)

2020年08月06日 08時39分08秒 | 街角と道端のアート
 オホーツク管内遠軽町生田原地区の野外彫刻や公共空間のアートに関してはすべて紹介したつもりでしたが、生田原中学校の校庭にこの作品があることに最近まで気づきませんでした。
 この学校のすぐ前の国道を車で何度も通っていたというのに。

 生田原小や文学碑公園の作と同じく、生田原出身で、埼玉県拠点の彫刻家、藤原秀法さんの作品。

 その2点と異なるのは、裸婦ではなく、着衣の少女であること(ちょっとホッとしてます)。
 そでのないすっきりしたデザインのワンピースを着て、両腕を軽く後ろにそらして立っている少女を表現した、清新な印象の彫像です。

 左足が後ろ、右足が前にきており、動感が簡潔に表現されています。
 題名からは、自分がなんでもできそうに感じる全能感と不安とがないまぜになったような、思春期らしい感覚が伝わってきました。

 背面の碑文によると生田原中の創立50周年を記念して設置されたもののようです。
(言わずもがなですが、新制中学校の●●周年は、統合でリセットしない限り、どこもほとんど同じになります。戦後の教育改革で全国一斉に創られたものだからです)









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・JR生田原駅から約1.7キロ、徒歩22分

北海道北見バス遠軽ターミナルから清里線「キララン清里」行きに乗車、「生田原小学校」降車、約410メートル、徒歩6分
※平日1日3本、土日は2本です


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