![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4c/d6/ed42a8b2ae39c38ee6ae0d575423a0aa.jpg)
※追記。「あいうえお」の、は行以降を2月1日、会場に搬入し、全行がそろったそうです。また2月9日(日)午後2時半から4時まで、特別に開館します。この会場が平日以外に開くのは珍しいので、仕事の関係でなかなか行けない人はぜひ足を運んでみてください。
あいかわらずすごいペースで作品の発表を続けている日本画家の駒澤千波さん(石狩)。
道展、北の日本画展といった大型の展覧会はもちろん、小さな手作り作品の即売グループ展などにもマメに出品しています。
今回のメインはやはり、昨年から取り組んでいる「あいうえお」のシリーズでしょう。
会場にはあ行からな行までの5枚が並びます。は行、ま行は、先日さいとうギャラリー(札幌)で開かれた「New Point」展で展示されました。
おそらく小さなお子さんの教材をご自分で作っているということなんでしょうが、たくざまるユーモアと同時に「記号や文字が絵画、アートのモチーフになるとしたら、それはどのようなものか」というジャスパー・ジョーンズ以来の問題意識をひそませているといえなくもありません。
画像は、さ行の一部。
「し」には、駒澤さん得意の「シマエナガ」「シマウマ」や「シイタケ」などが描かれます。
続く「す」は「スイカ」「スルメイカ」「スズメ」など。
スルメイカは、あ行の「イカ」に似ていますが、そういう野暮なツッコミはやめておきましょう。
「せ」は「線路」「セミ」「扇風機」。
子どもにひらがなをおぼえてもらうのが趣旨なので、あまりむつかしい語は使われていません。
動物や食べ物が多くなるのも、道理です。
こちらは「な行」の一部。
「にわとり」「ニシン」「肉」「ニンニク」ですね。
「ぬ」は言葉探しに苦労したようで、水木しげるの漫画に登場する妖怪「ぬりかべ」が描かれていました。
この後の「や行」の「い(ゐ)」と「え(ゑ)」はどうするのか、「ら行」の「る」などは「ぬ」以上にモチーフを見つけるのが大変なのではないかなど、会場で考えてしまいましたが、きっと駒澤さんの持ち前の明るさでなんとかするのでしょう。
2023年「環」。
十二支に登場する動物を1枚におさめています。
とりわけ動物の描写力にすぐれた技倆をみせる駒澤さんらしい作品。
…しかし、いま気づいたんですが、ヘビ(巳年)はどこにいるのでしょう。
最後の画像、左端の「無名の森で」は板を支持体にした作品。
人間を題材にした絵は久しぶりに見ました。
右サイドにはエゾシカ、フクロウ、アライグマ、ウサギ、クマ、キツネ、ねずみ、犬などがひしめき合っています。
支持体の表側すべてを塗るのではなく、下地の木目を生かしているところは、日本画や水墨画の背景が何も描かれず下地の白がそのままになっていることを想起させます。側面も木肌がそのままで、おもしろいです。
右から2枚目は「冬暁」。
群青色の空が美しいです。
ほかの出品作は次のとおり。
Flying Rabbit
アッカムイ~待ち合わせ~
ケンネレッカムイ~まなざし~
Lake Toya Bear
hana
真夜中のサーカス~開演前~
Dragonfly Rabitts
ここにはいない
インコインコインコ
2024年12月16日(月)~2025年2月12日(水)午前9時~午後5時、土日祝日休み、12月30日~1月3日休み
北海道文化財団アートスペース(札幌市中央区大通西5 大五ビル3階)
https://chinamikomazawa.com/
過去の関連記事へのリンク
駒澤千波展 (2024年5月)
■秋の風色6人展 (2018)
■ハルカヤマ藝術要塞2017 FINAL CUT
■駒澤千波「ふたつめの言葉」 (2014、画像なし)
■駒澤千波展 (2013)
駒澤千波「いざない」 ハルカヤマ藝術要塞(2011)
【告知】第41回北海道教職員美術展(2011)※画像なし
■第4回にかわえ展 (2010) ※画像なし
■第40回記念北海道教職員美術展(2010)
■にかわえ展(2009)
■500m美術館(2008)
■2008日本画の「現在」展
■第23回北の日本画展(2008)
■第2回にかわえ展(2008)
■駒澤千波展(2007)
■駒澤千波日本画展(2007)
以下、画像なし
■にかわえ展(2007)
■第21回北の日本画展(2006)
■寒昴展(2006)
■北海道教育大学札幌校日本画展(2004)
■Graduation Exhibition 2003 2003年度北海道教育大学札幌校芸術文化課程美術コース卒業制作展(2004)=2月11日の項
■第18回北の日本画展(2003)
■にじいろ 北海道教育大学札幌校日本画研究室3年目=2月10日の項
あいかわらずすごいペースで作品の発表を続けている日本画家の駒澤千波さん(石狩)。
道展、北の日本画展といった大型の展覧会はもちろん、小さな手作り作品の即売グループ展などにもマメに出品しています。
今回のメインはやはり、昨年から取り組んでいる「あいうえお」のシリーズでしょう。
会場にはあ行からな行までの5枚が並びます。は行、ま行は、先日さいとうギャラリー(札幌)で開かれた「New Point」展で展示されました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/24/4a/de0144291f5b4e1685b47bd9d5038301.jpg)
画像は、さ行の一部。
「し」には、駒澤さん得意の「シマエナガ」「シマウマ」や「シイタケ」などが描かれます。
続く「す」は「スイカ」「スルメイカ」「スズメ」など。
スルメイカは、あ行の「イカ」に似ていますが、そういう野暮なツッコミはやめておきましょう。
「せ」は「線路」「セミ」「扇風機」。
子どもにひらがなをおぼえてもらうのが趣旨なので、あまりむつかしい語は使われていません。
動物や食べ物が多くなるのも、道理です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3f/db/2cd9710120987675a4369b6dfa66d760.jpg)
こちらは「な行」の一部。
「にわとり」「ニシン」「肉」「ニンニク」ですね。
「ぬ」は言葉探しに苦労したようで、水木しげるの漫画に登場する妖怪「ぬりかべ」が描かれていました。
この後の「や行」の「い(ゐ)」と「え(ゑ)」はどうするのか、「ら行」の「る」などは「ぬ」以上にモチーフを見つけるのが大変なのではないかなど、会場で考えてしまいましたが、きっと駒澤さんの持ち前の明るさでなんとかするのでしょう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/07/1e/f6e8dd4e067b53cb7428cfdc160f4faa.jpg)
2023年「環」。
十二支に登場する動物を1枚におさめています。
とりわけ動物の描写力にすぐれた技倆をみせる駒澤さんらしい作品。
…しかし、いま気づいたんですが、ヘビ(巳年)はどこにいるのでしょう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5d/a2/6cd49bdfc9c5b379409a610a58cc026e.jpg)
人間を題材にした絵は久しぶりに見ました。
右サイドにはエゾシカ、フクロウ、アライグマ、ウサギ、クマ、キツネ、ねずみ、犬などがひしめき合っています。
支持体の表側すべてを塗るのではなく、下地の木目を生かしているところは、日本画や水墨画の背景が何も描かれず下地の白がそのままになっていることを想起させます。側面も木肌がそのままで、おもしろいです。
右から2枚目は「冬暁」。
群青色の空が美しいです。
ほかの出品作は次のとおり。
Flying Rabbit
アッカムイ~待ち合わせ~
ケンネレッカムイ~まなざし~
Lake Toya Bear
hana
真夜中のサーカス~開演前~
Dragonfly Rabitts
ここにはいない
インコインコインコ
2024年12月16日(月)~2025年2月12日(水)午前9時~午後5時、土日祝日休み、12月30日~1月3日休み
北海道文化財団アートスペース(札幌市中央区大通西5 大五ビル3階)
https://chinamikomazawa.com/
過去の関連記事へのリンク
駒澤千波展 (2024年5月)
■秋の風色6人展 (2018)
■ハルカヤマ藝術要塞2017 FINAL CUT
■駒澤千波「ふたつめの言葉」 (2014、画像なし)
■駒澤千波展 (2013)
駒澤千波「いざない」 ハルカヤマ藝術要塞(2011)
【告知】第41回北海道教職員美術展(2011)※画像なし
■第4回にかわえ展 (2010) ※画像なし
■第40回記念北海道教職員美術展(2010)
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■駒澤千波展(2007)
■駒澤千波日本画展(2007)
以下、画像なし
■にかわえ展(2007)
■第21回北の日本画展(2006)
■寒昴展(2006)
■北海道教育大学札幌校日本画展(2004)
■Graduation Exhibition 2003 2003年度北海道教育大学札幌校芸術文化課程美術コース卒業制作展(2004)=2月11日の項
■第18回北の日本画展(2003)
■にじいろ 北海道教育大学札幌校日本画研究室3年目=2月10日の項