
(※展示風景の画像1枚と、その次の段落を追加しました)
札幌の本田滋さんの制作・発表ペースはものすごい。
筆者もカバーしているわけではないが、喫茶店なども含め、年に何度も個展を開いている。
現在も、3日まで、茶廊法邑での「素描六人展」に出品している。
本田さんは、超絶技巧を発揮するタイプの画家ではないだろう。
むしろ、自己流でおしていくタイプだろうと思う。札幌の中心街など、街角の風景を、自分の感じたままのあざやかな色彩で塗り上げていく。
時には、建物が斜めにかしいでいるが、それも画面に動感を与えている。
本田さんはよく、自分の個展に「風の彩」という題をつけているが、大きなサインもふくめ、ちょっと傾いて見える建物は、目に見えない風の存在を暗示しているかのようだ。
目を向けるのは、道庁赤れんがや歴史的建造物といった、いかにもありがちな題材よりも、ふつうのビル街や住宅街が多い。
たとえば、冒頭の手前の作品も、JR琴似駅周辺の街路を描いている。
「四角形ばかりではつまらない。(JRの高架駅にあるかすがいの)三角形で、絵におもしろいリズムができている」
よく見ると、手前の標識や木造のお店にも三角形が隠れている。
今回の個展では、月寒と平岸をむすぶアンパン道路を描いた作品もある。
振り返ったらちょうど手稲山が見えたので、そこでスケッチをしたということだ。
札幌の南側からよく眺められる山は藻岩であるが、手稲山の山頂が見える場所もあるそうだ。
札幌市内には珍しい、カーブと傾斜の豊かな、歴史のある道路を題材にできている喜びが、画面にみなぎっている。

こちらは真冬の小樽。
今回、小樽を描いた大作が2点あった。
日曜画家にとって小樽運河というのはよくありそうなモティーフだが、本田さんが小樽まで足を伸ばすのは珍しい。
手前の水の青が深々として、いかにも冷たそう。だが、遠くの海をレモンイエローで表現するのが本田さんらしい。
これが、おなじく青系統であれば、それほど斬新な絵にはならないだろう。

ところで、これは「たぴお通り」と題した絵。
北2条西2丁目の、仲通りを描いている。
わたしたち美術ファンにとっては、ギャラリーたぴおに行くときぐらいしか利用しない道であることはたしかだ。
これ、林教司さん(たぴお主宰者)は、よろこぶだろうなあ。
本田さんから出品リストをいただいたので、それをもとに記事を書くつもりだったが、どこに紛失したのか見当たらない。
タイトルなどが分からないまま、この文章を記すことになってしまって、申し訳ありません。
2014年1月22日(水)~27日(月)午前10時~午後10時(土日~午後7時、最終日~午後5時
カフェ北都館ギャラリー(西区琴似1の3)
■本田滋「風の街」展 北の街角をふりかえると・・・ (2009)
■上砂川・北の創造者達展07
札幌の本田滋さんの制作・発表ペースはものすごい。
筆者もカバーしているわけではないが、喫茶店なども含め、年に何度も個展を開いている。
現在も、3日まで、茶廊法邑での「素描六人展」に出品している。
本田さんは、超絶技巧を発揮するタイプの画家ではないだろう。
むしろ、自己流でおしていくタイプだろうと思う。札幌の中心街など、街角の風景を、自分の感じたままのあざやかな色彩で塗り上げていく。
時には、建物が斜めにかしいでいるが、それも画面に動感を与えている。
本田さんはよく、自分の個展に「風の彩」という題をつけているが、大きなサインもふくめ、ちょっと傾いて見える建物は、目に見えない風の存在を暗示しているかのようだ。
目を向けるのは、道庁赤れんがや歴史的建造物といった、いかにもありがちな題材よりも、ふつうのビル街や住宅街が多い。
たとえば、冒頭の手前の作品も、JR琴似駅周辺の街路を描いている。
「四角形ばかりではつまらない。(JRの高架駅にあるかすがいの)三角形で、絵におもしろいリズムができている」
よく見ると、手前の標識や木造のお店にも三角形が隠れている。
今回の個展では、月寒と平岸をむすぶアンパン道路を描いた作品もある。
振り返ったらちょうど手稲山が見えたので、そこでスケッチをしたということだ。
札幌の南側からよく眺められる山は藻岩であるが、手稲山の山頂が見える場所もあるそうだ。
札幌市内には珍しい、カーブと傾斜の豊かな、歴史のある道路を題材にできている喜びが、画面にみなぎっている。

こちらは真冬の小樽。
今回、小樽を描いた大作が2点あった。
日曜画家にとって小樽運河というのはよくありそうなモティーフだが、本田さんが小樽まで足を伸ばすのは珍しい。
手前の水の青が深々として、いかにも冷たそう。だが、遠くの海をレモンイエローで表現するのが本田さんらしい。
これが、おなじく青系統であれば、それほど斬新な絵にはならないだろう。

ところで、これは「たぴお通り」と題した絵。
北2条西2丁目の、仲通りを描いている。
わたしたち美術ファンにとっては、ギャラリーたぴおに行くときぐらいしか利用しない道であることはたしかだ。
これ、林教司さん(たぴお主宰者)は、よろこぶだろうなあ。
本田さんから出品リストをいただいたので、それをもとに記事を書くつもりだったが、どこに紛失したのか見当たらない。
タイトルなどが分からないまま、この文章を記すことになってしまって、申し訳ありません。
2014年1月22日(水)~27日(月)午前10時~午後10時(土日~午後7時、最終日~午後5時
カフェ北都館ギャラリー(西区琴似1の3)
■本田滋「風の街」展 北の街角をふりかえると・・・ (2009)
■上砂川・北の創造者達展07