![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7c/ed/de8a59c6bb2b6355613ccffd0549cba8.jpg)
(承前)
巨大な木彫作品をじっくりと鑑賞した後、人気のないアーケード街にある「温根湯」停留所から、北海道北見バスの北見駅行きに乗ります。
午後5時19分。これが最終便です。
このバス停の向かいには、小さなログハウスの待合室がありますが、そこにはかつてもっと大きな待合所がたっていました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5d/6d/cb12617ce854de63647f840a201db497.jpg)
5時31分、バスを留辺蘂総合支所で降りました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/46/95/fc45c46629b3dbfd91847f952defbdb6.jpg)
坂坦道「愛」という彫刻が同支所前にあったのに台座だけになっていることは昨年書きましたが、そこにあったはずの木村敏弘「シランバ・カムイ」という作品もやはりなくなっているのかどうか、もう一度確かめたくなったのです。
この作品については、リンク先の
坂坦道「愛」の衝撃(北見市留辺蘂町)
という記事で書いているので、繰り返しませんが、1971年に作られ、少なくても94年まではあったことが、記事で引用されている北海道新聞の記事からうかがえます。
あらためてさがしてみましたが、やはり、シランバカムイという作品の存在は確認できませんでした。
台座のみが残されている作品や、ボロボロに朽ち果てつつある彫刻、ほとんど誰にも知られていない彫刻など、尋常ではない出会いがいくつもあった2日間にふさわしい締めくくりだと思いました。
さて、西留辺蘂から5時43分発の普通列車に乗るため、1キロ以上ある駅まで走ります。
バスを総合支所で降車せず、留辺蘂駅まで行けば、余裕で乗り継ぎができたのに、よけいなことを思いついたために、体力を消耗することになりました。
これに乗り遅れれば、また留辺蘂駅まで戻り、午後6時34分発の特急に乗らなくてはなりません。
その次は8時過ぎの最終の普通列車です。
630円の特急料金を節約するために、息を切らして走るのです。
「おれ、いったい、なにをやってるんだろう」
という思いが迫ってくるのでした。
車内には部活の高校生や、北見で用事を足してきたらしい女性がぽつぽつとすわっていました。
午後6時27分、遠軽に到着。
野外彫刻25基を巡る、2日間の旅が終わりました。
これまで読んでくださったみなさま、ありがとうございました。
以下は、各記事へのリンクです。
じつは(9)がまだ書き上がっていません。すみません。
野外彫刻の紹介記事には「・」印をつけました。おすすめは(2)(3)(4)(10)(11)(14)(17)などです。(23)(35)(36)も力作です。
2021年5月1、2日は2カ所~寒い連休(1)
・砂澤ビッキ「北の星座A・B」 (北見市常呂町) 寒い連休(2)
・作者不詳「第一歩」(網走市平和) 寒い連休(3)
・作者・題不詳 (網走市豊栄)を見て、彫刻とアートの永遠性について考えた―寒い連休(4)
・河田卓「わんぱく」(オホーツク管内小清水町) 寒い連休(5)
・河田卓「わんぱく」続き(オホーツク管内小清水町) 寒い連休(6)
・玉野勢三「おねえちゃん III」(オホーツク管内小清水町) 寒い連休(7)
■網走市藻琴に新スペース「マ・シマシマ」開設。第1弾は主宰・佐々木恒雄さんの個展 寒い連休(8)
■オホーツクの作家展 吉川英一郎・渡辺良一・伊藤彰規 (2021年5月1日~6月13日、網走)
・河田卓「網走鮭定置漁業発祥の地」(像の台座) 寒い連休(10)
鎖塚(北見市端野町) 寒い連休(11)
・北見市端野町公民館附近の二つのオブジェ 寒い連休(12)
富里ダム 寒い連休(13)
・小川研「豊かな実りのために」(北見市富里ダム) 寒い連休(14)
4659D 列車に乗って。寒い連休(15)
北見工業大学への道 寒い連休(16)
・菊池一雄「五島慶太氏之像」(揮毫は吉田茂) 寒い連休(17)
・小川研「拓く」(訓子府) 寒い連休(18)
・作者不詳「子どもの像」(訓子府町)と二宮金次郎像 寒い連休(19)
・小川研監修「叶」(訓子府町叶橋) 寒い連休(20)
・小川研「夜明け」「飛躍」(訓子府町) 寒い連休(21)
・小川研「開拓」「潑剌」(訓子府町) 寒い連休(22)
・水本修二「関係空間」 寒い連休(23)
・李 旭、細井えみか「おきあがるもの」(訓子府町協成) 寒い連休(24)
・松尾ほなみ「うんま」(訓子府) 寒い連休(25)
末広バス停の悲劇 寒い連休(26)
訓子府町のポケットパーク 寒い連休(27)
・置戸町中央公民館 寒い連休(28)
安田完「枯草 花群」と置戸町のパブリックアート一覧 寒い連休(29)
「北海道ちほく高原鉄道ふるさと銀河線」の跡をバスの車窓から見る 寒い連休(30)
北見市立上常呂小学校の校庭 寒い連休(31)
・坂本直寛顕彰碑 (北見) 寒い連休(32)
・門田修充「澤本楠弥開拓記念碑」(北見) 寒い連休(33)
北光からとん田西町へ北見を歩く 寒い連休(34)
・藤井忠行「源のしらべ」(北見市温根湯温泉) 寒い連休(35)
・藤井忠行「どまーに」(北見市温根湯温泉) 寒い連休(36)
巨大な木彫作品をじっくりと鑑賞した後、人気のないアーケード街にある「温根湯」停留所から、北海道北見バスの北見駅行きに乗ります。
午後5時19分。これが最終便です。
このバス停の向かいには、小さなログハウスの待合室がありますが、そこにはかつてもっと大きな待合所がたっていました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5d/6d/cb12617ce854de63647f840a201db497.jpg)
5時31分、バスを留辺蘂総合支所で降りました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/46/95/fc45c46629b3dbfd91847f952defbdb6.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/06/2c/85063bab17d7b7ce10fe1fe06291dd97.jpg)
この作品については、リンク先の
坂坦道「愛」の衝撃(北見市留辺蘂町)
という記事で書いているので、繰り返しませんが、1971年に作られ、少なくても94年まではあったことが、記事で引用されている北海道新聞の記事からうかがえます。
あらためてさがしてみましたが、やはり、シランバカムイという作品の存在は確認できませんでした。
台座のみが残されている作品や、ボロボロに朽ち果てつつある彫刻、ほとんど誰にも知られていない彫刻など、尋常ではない出会いがいくつもあった2日間にふさわしい締めくくりだと思いました。
さて、西留辺蘂から5時43分発の普通列車に乗るため、1キロ以上ある駅まで走ります。
バスを総合支所で降車せず、留辺蘂駅まで行けば、余裕で乗り継ぎができたのに、よけいなことを思いついたために、体力を消耗することになりました。
これに乗り遅れれば、また留辺蘂駅まで戻り、午後6時34分発の特急に乗らなくてはなりません。
その次は8時過ぎの最終の普通列車です。
630円の特急料金を節約するために、息を切らして走るのです。
「おれ、いったい、なにをやってるんだろう」
という思いが迫ってくるのでした。
車内には部活の高校生や、北見で用事を足してきたらしい女性がぽつぽつとすわっていました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3a/8a/8aa00b30fef2c1e10131a51fc59b6ec7.jpg)
野外彫刻25基を巡る、2日間の旅が終わりました。
これまで読んでくださったみなさま、ありがとうございました。
以下は、各記事へのリンクです。
じつは(9)がまだ書き上がっていません。すみません。
野外彫刻の紹介記事には「・」印をつけました。おすすめは(2)(3)(4)(10)(11)(14)(17)などです。(23)(35)(36)も力作です。
2021年5月1、2日は2カ所~寒い連休(1)
・砂澤ビッキ「北の星座A・B」 (北見市常呂町) 寒い連休(2)
・作者不詳「第一歩」(網走市平和) 寒い連休(3)
・作者・題不詳 (網走市豊栄)を見て、彫刻とアートの永遠性について考えた―寒い連休(4)
・河田卓「わんぱく」(オホーツク管内小清水町) 寒い連休(5)
・河田卓「わんぱく」続き(オホーツク管内小清水町) 寒い連休(6)
・玉野勢三「おねえちゃん III」(オホーツク管内小清水町) 寒い連休(7)
■網走市藻琴に新スペース「マ・シマシマ」開設。第1弾は主宰・佐々木恒雄さんの個展 寒い連休(8)
■オホーツクの作家展 吉川英一郎・渡辺良一・伊藤彰規 (2021年5月1日~6月13日、網走)
・河田卓「網走鮭定置漁業発祥の地」(像の台座) 寒い連休(10)
鎖塚(北見市端野町) 寒い連休(11)
・北見市端野町公民館附近の二つのオブジェ 寒い連休(12)
富里ダム 寒い連休(13)
・小川研「豊かな実りのために」(北見市富里ダム) 寒い連休(14)
4659D 列車に乗って。寒い連休(15)
北見工業大学への道 寒い連休(16)
・菊池一雄「五島慶太氏之像」(揮毫は吉田茂) 寒い連休(17)
・小川研「拓く」(訓子府) 寒い連休(18)
・作者不詳「子どもの像」(訓子府町)と二宮金次郎像 寒い連休(19)
・小川研監修「叶」(訓子府町叶橋) 寒い連休(20)
・小川研「夜明け」「飛躍」(訓子府町) 寒い連休(21)
・小川研「開拓」「潑剌」(訓子府町) 寒い連休(22)
・水本修二「関係空間」 寒い連休(23)
・李 旭、細井えみか「おきあがるもの」(訓子府町協成) 寒い連休(24)
・松尾ほなみ「うんま」(訓子府) 寒い連休(25)
末広バス停の悲劇 寒い連休(26)
訓子府町のポケットパーク 寒い連休(27)
・置戸町中央公民館 寒い連休(28)
安田完「枯草 花群」と置戸町のパブリックアート一覧 寒い連休(29)
「北海道ちほく高原鉄道ふるさと銀河線」の跡をバスの車窓から見る 寒い連休(30)
北見市立上常呂小学校の校庭 寒い連休(31)
・坂本直寛顕彰碑 (北見) 寒い連休(32)
・門田修充「澤本楠弥開拓記念碑」(北見) 寒い連休(33)
北光からとん田西町へ北見を歩く 寒い連休(34)
・藤井忠行「源のしらべ」(北見市温根湯温泉) 寒い連休(35)
・藤井忠行「どまーに」(北見市温根湯温泉) 寒い連休(36)
(この項、了)