![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5b/00/34bdacaefbe2081639e18637771528dc.jpg)
Sapporo Photo(サッポロフォト)は「札幌の写真文化のさらなる向上と対外的発信を目的に2015年に始まった写真フェスティバル」。
NPO法人北海道を発信する写真家ネットワーク”THE NORTH FINDER” が主催・運営しています。
会場は年によって異なり、今年はビックカメラやラーメン共和国のあるESTA の最上階、プラニスホールです。
これまで幾度も美術展が開かれてきた会場ですが、冒頭画像のように、可動壁をすべて取り払った展覧会は、筆者が見た限りでは初めてです。
非常に開放的で、すっきりとした良い感じになっていると思います。
会場は全体で四つのパートにわかれています。
向かって左側の壁が、一般から作品を募った「Hello,Again 〜私の好きな『北海道』、もういちど」。
正面と右側の壁面は「Discover HOKKAIIDO」と題し、「北海道を発信する写真家ネットワーク」に所属する26人による作品。
そして、中央部に、手作りの木製イーゼルをたくさん並べて陳列しているのが、日本旅行写真家協会30周年記念展「FIND JAPAN」。
さらに廊下には学生有志の作品が展示されています。
会場内を仕切る壁がなく、「FIND JAPAN」は壁面の作品よりも少し低い位置に、ランダムに並んでいるため、全体を一度に見渡せます。そして、会場内を自由に回遊するように鑑賞することができます。
「FIND AOMORI」「FIND SAGA」といったように、各都道府県の絶景や名所が大判プリントで紹介されています。
誰もが知っている絵はがき的な風景にならないよう、しかし全国に紹介するに足る美しいイメージをつかまえるのは、けっこうな苦労があったのではないでしょうか
それぞれの作品の下にはQRコードが付いており、それをスマートフォンのアプリで読み取ると、タイトルや撮影者など説明文が出てきます(リンク先に飛ぶのではないところがミソです。あれ、意外と面倒ですもんね)。
さっき「各都道府県」と書きましたが、「FIND TRANSPORTATION」というカテゴリーもあります。
この画像に写っているのは、秋田新幹線「こまち」。
撮影したのは、NORTH FINDER のメンバーとして壁面にもディーゼルカーの写真を飾っている衣斐隆さんです。
「Hello, again」は、道内の風景や祭り、女性ポートレートなど、多彩な78点が集まりました。
いかにもアマチュアのグループ展などにありそうなネイチャーフォト中心の展覧会とはちょっと傾向が異なるような気もします。見応え十分といっていいでしょう。
ここにある写真の撮影日は、2019年以前のものである場合が目立ちます。
新型コロナウイルスの感染拡大で遠出がしにくくなった人が多いんですね。
コロナ禍がこんなところにも影を落としているとは、驚きでした。
NPO法人北海道を発信する写真家ネットワーク”THE NORTH FINDER” からは、次の参加者が1人1、2点ずつ計36点を出品しました。
浅野久男
上村孝幸
ウリュウユウキ
衣斐隆
大塚友記憲
菊地晴夫
岸本日出雄
工藤裕之
黒田拓
谷口能隆
辻博希
津村明彦
泊和幸
内藤律子
中西敏貴
中村健太
西岡尚央
長谷川規夫
花島薫
丸山達也
村上将示郎
山田雅幸
山根健一
渡辺可緒理
渡邉真弓
綿谷逸男
力作ぞろいで、どなたかのを選んで取り上げるのはしのびないのですが、ウリュウさんの、檜山管内乙部町滝瀬海岸「シラフラ」は、一度行って、この目で見てみたい奇観です。筆者は昨年のJR北海道カレンダーで知ったのですが、道内にこんな白堊の海岸段丘があるとは!
岸本日出雄さんの「フレペの滝」は、凍り付いた真冬の滝を海から狙った一枚。凪いだ海面が青白い氷の柱を反射しています。
出品作を収めた写真集が500円(税込み)で、会場で販売されています。
会場を出て、廊下に学生有志の写真が展示されています。
名前や大学名のクレジットが見当たりませんが…。
画像右側にある森山大道風の夜のスナップ。
この下に、近年のSNS映えの「すぐわかる写真」全盛の風潮に敢然と異議を唱える学生さんの宣言文らしきものが貼ってありました。
こういう文章(写真論)は、道内では久しぶりに読みました。首肯できる部分も多いので、会場へ行った人はぜひ読んでみてください。
なお、13日には高名な写真評論家の飯沢耕太郎氏による講演があります。
無料なので、聴きたい人は主催者に予約した方が良いでしょう。
2022年11月11日(金)~15日(火)午前10時~午後8時
プラニスホール(札幌市中央区北5西2 札幌ESTA 11階)
□公式サイト https://sapporophoto.northfinder.jp/
プラニスホール(札幌エスタ11階)に行く、たったひとつのさえたやり方
NPO法人北海道を発信する写真家ネットワーク”THE NORTH FINDER” が主催・運営しています。
会場は年によって異なり、今年はビックカメラやラーメン共和国のあるESTA の最上階、プラニスホールです。
これまで幾度も美術展が開かれてきた会場ですが、冒頭画像のように、可動壁をすべて取り払った展覧会は、筆者が見た限りでは初めてです。
非常に開放的で、すっきりとした良い感じになっていると思います。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4f/e6/56656580725e14df80f67ead8177e69f.jpg)
会場は全体で四つのパートにわかれています。
向かって左側の壁が、一般から作品を募った「Hello,Again 〜私の好きな『北海道』、もういちど」。
正面と右側の壁面は「Discover HOKKAIIDO」と題し、「北海道を発信する写真家ネットワーク」に所属する26人による作品。
そして、中央部に、手作りの木製イーゼルをたくさん並べて陳列しているのが、日本旅行写真家協会30周年記念展「FIND JAPAN」。
さらに廊下には学生有志の作品が展示されています。
会場内を仕切る壁がなく、「FIND JAPAN」は壁面の作品よりも少し低い位置に、ランダムに並んでいるため、全体を一度に見渡せます。そして、会場内を自由に回遊するように鑑賞することができます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/27/27/f184fc77d6ae9b2f2740685a2f53fa23.jpg)
「FIND AOMORI」「FIND SAGA」といったように、各都道府県の絶景や名所が大判プリントで紹介されています。
誰もが知っている絵はがき的な風景にならないよう、しかし全国に紹介するに足る美しいイメージをつかまえるのは、けっこうな苦労があったのではないでしょうか
それぞれの作品の下にはQRコードが付いており、それをスマートフォンのアプリで読み取ると、タイトルや撮影者など説明文が出てきます(リンク先に飛ぶのではないところがミソです。あれ、意外と面倒ですもんね)。
さっき「各都道府県」と書きましたが、「FIND TRANSPORTATION」というカテゴリーもあります。
この画像に写っているのは、秋田新幹線「こまち」。
撮影したのは、NORTH FINDER のメンバーとして壁面にもディーゼルカーの写真を飾っている衣斐隆さんです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/68/07/f725f798fc08f3e8905dc8411725a228.jpg)
「Hello, again」は、道内の風景や祭り、女性ポートレートなど、多彩な78点が集まりました。
いかにもアマチュアのグループ展などにありそうなネイチャーフォト中心の展覧会とはちょっと傾向が異なるような気もします。見応え十分といっていいでしょう。
ここにある写真の撮影日は、2019年以前のものである場合が目立ちます。
新型コロナウイルスの感染拡大で遠出がしにくくなった人が多いんですね。
コロナ禍がこんなところにも影を落としているとは、驚きでした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/25/15/532f439a97370c2cf7773f018237de4b.jpg)
NPO法人北海道を発信する写真家ネットワーク”THE NORTH FINDER” からは、次の参加者が1人1、2点ずつ計36点を出品しました。
浅野久男
上村孝幸
ウリュウユウキ
衣斐隆
大塚友記憲
菊地晴夫
岸本日出雄
工藤裕之
黒田拓
谷口能隆
辻博希
津村明彦
泊和幸
内藤律子
中西敏貴
中村健太
西岡尚央
長谷川規夫
花島薫
丸山達也
村上将示郎
山田雅幸
山根健一
渡辺可緒理
渡邉真弓
綿谷逸男
力作ぞろいで、どなたかのを選んで取り上げるのはしのびないのですが、ウリュウさんの、檜山管内乙部町滝瀬海岸「シラフラ」は、一度行って、この目で見てみたい奇観です。筆者は昨年のJR北海道カレンダーで知ったのですが、道内にこんな白堊の海岸段丘があるとは!
岸本日出雄さんの「フレペの滝」は、凍り付いた真冬の滝を海から狙った一枚。凪いだ海面が青白い氷の柱を反射しています。
出品作を収めた写真集が500円(税込み)で、会場で販売されています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2a/90/1fe647f7f15cf9bbe8b7de0f7bcadef4.jpg)
会場を出て、廊下に学生有志の写真が展示されています。
名前や大学名のクレジットが見当たりませんが…。
画像右側にある森山大道風の夜のスナップ。
この下に、近年のSNS映えの「すぐわかる写真」全盛の風潮に敢然と異議を唱える学生さんの宣言文らしきものが貼ってありました。
こういう文章(写真論)は、道内では久しぶりに読みました。首肯できる部分も多いので、会場へ行った人はぜひ読んでみてください。
なお、13日には高名な写真評論家の飯沢耕太郎氏による講演があります。
無料なので、聴きたい人は主催者に予約した方が良いでしょう。
2022年11月11日(金)~15日(火)午前10時~午後8時
プラニスホール(札幌市中央区北5西2 札幌ESTA 11階)
□公式サイト https://sapporophoto.northfinder.jp/
プラニスホール(札幌エスタ11階)に行く、たったひとつのさえたやり方