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昨年秋から今年の3月28日までNHKなどで放送された連続テレビ小説「マッサン」。
後志管内余市町がおもな舞台のひとつということで、道内では大きな反響を呼びました。
ところで、この「マッサン」が、札幌・大通公園にある有名な野外彫刻「泉」誕生に大きくかかわっていることを、本郷新記念札幌彫刻美術館で開催中の展覧会「本郷新の頭の中」で、初めて知りました。
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札幌出身の彫刻家、本郷新は、マッサンのモデルとなった、ニッカウヰスキーの創業者、竹鶴政孝の胸像を制作しています。
この胸像は、いまも後志管内余市町のニッカの蒸留所にあるそうです。
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制作の際、竹鶴が本郷にたいし、大通公園は良い公園だが、彫刻が無い、作るなら設置しよう、と提案。
本郷は、ウイスキーの宣伝でなければ、と快諾しました。
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そうして制作、設置されたのが、3丁目にある「泉」なのだということです。
今でこそたくさんの野外彫刻が設置されている大通公園ですが、当時は、ほかに無かったのですね。
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地面には、タイトルとともに、ニッカウヰスキーの名が刻まれた銘板がはめ込まれています。
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釧路・幣舞橋にある「道東の四季」などもそうですが、本郷新は、両手を高く掲げた女性像を好んで作りました。
これはおそらく、背を高く、スケール感を大きく見せるためのテクニックなのでしょう。
現在、本郷新記念札幌彫刻美術館には、この「泉」のマケット(模型)なども展示されています。
札幌のシンボル的存在ともいえる「泉」の像に、マッサンのモデルが深くかかわっていたというのは、おもしろい話だと思います。
私も彫刻美術館に行って来た時に、マッサンの件は知ったのですが、
彫刻の銘板に「ニッカウヰスキー」と入っているとは知りませんでした。
クラシックでなかなか良い字体ですね。
ただ、これよく見ると「ウヰスキー」じゃなくて「ウ井スキー」って書いてますね。まあ、おんなじ字みたいなもんですけど。
意図的なのか、うっかりなのか。面白いです。