北海道美術ネット別館

アート、写真、書など展覧会の情報や紹介、批評、日記etc。毎日更新しています

写真展 サハリン追跡 残留朝鮮人の軌跡

2006年01月07日 19時32分31秒 | 展覧会の紹介-写真
  「フォトジャーナリスト・片山通夫が見つめ続けたサハリンの「いま」」という副題が付いています。  サハリンは、日露戦争から第2次世界大戦までの間(1905-45年)、日本領でした。  ほぼおなじ時代、朝鮮半島も日本の支配下に置かれていたため、サハリンにも多くの朝鮮人が移り住みました。しかし、日本の敗戦とともにサハリンがソヴィエト聯邦領となり、1950年からはじまった朝鮮戦争によって半島が南北に . . . 本文を読む

2006年の展覧会から

2006年01月07日 19時29分59秒 | 新聞などのニュースから
 ことしも、北海道新聞と読売新聞の1月1日付けから、道内の美術展の日程を引用します。  正式発表は4月ですし、また、この表には、市立小樽や木田金次郎、神田日勝といった小規模館が出ていないなど、限界はありますが、参考までに。 ぼくらの小松崎茂展(4月1日-5月14日 道立函館美術館、5月20日-7月2日 道立旭川美術館) 伊藤隆道展(4月5日-5月14日 道立近代美術館) 谷内六郎の軌跡展(4月8 . . . 本文を読む

浅水邦子油彩展・多田昌代陶芸展

2006年01月07日 19時28分40秒 | 展覧会の紹介-複数ジャンル
 浅水さんの油彩21点がならんでいましたが、なかなか独特の画風だと思いました。  冬の札幌を、ビルの上などやや高い位置から描いたとおぼしき「北の町」は、大胆な省略で、雪に覆われる町の空気感をとらえています。雪空に加えられたレモンイエローの色班がおもしろいです。  「静寂」は木々を真横から描いた、装飾的ともとれる、奥行きのない画面ですが、これも独特の静かなたたずまいを表現しています。  静物画も多く . . . 本文を読む

たのしい「05→06展」

2006年01月07日 19時27分20秒 | 展覧会の紹介-複数ジャンル
お盆と年末年始恒例の企画小品展。  掲示板でエゾ三毛猫さんが書いていましたが、顔見世興行のようなたのしさがあります。  個人的に気になった、あるいは気に入った作品について。  北山寛明「水玉の幻想」  北山さんは若手日本画家ですが、今回は水玉模様が不規則に描かれたボックスアートです。  関川敦子「温かくて大きな手」  擬人化された動物が活躍するメルヘンチックな版画を制作する札幌の関川さん。とり . . . 本文を読む

APA新鋭展2005「色・いろ・イロ

2006年01月07日 19時25分18秒 | 展覧会の紹介-写真
 広告写真のプロ集団による新会員展。  23人が1、2点ずつ出品しています。  すべてカラーで、さすがにレベルは高いです。いわゆるネイチャーフォトは少なく、ぱっと目を引く写真がならんでいます。  北海道関係では、上村幸将さん(1977年生まれ、北海道デジタル研究会副会長)が2点出品しています。うち1点は、六角形の白い筒が早春の斜面にびっしりと立っているふしぎな光景をとらえています。「いったい何だろ . . . 本文を読む

SATOBO at SEIBU in Happy New Year 2006

2006年01月07日 19時22分36秒 | 展覧会の紹介-CG、design
 ここのところ海外や東京での発表が続いているフォトグラフィクス作家、松山敏さんが「地元の人にも見てもらいたい」と札幌でひらいた新作展。デジタルカメラで撮ったハワイの風景をフォトレタッチソフトで加工し、大型プリンタで出力した作品は、「BLESS」とか「SPIRITUAL」といった言葉が似合うと思います。  以下、松山さんからのメールを引用します。 デジタルアートの全く新しい分野です。 アコーステ . . . 本文を読む

新年のごあいさつ

2006年01月01日 00時07分08秒 | つれづれ日録
2006年もよろしくおねがいします。 個人的には、昨年は厄年でしたので、ことしは良い1年になればと希望しています。 なお「北海道美術ネット」にもちょこっと書いてありますが、年始の休みなどのためネット環境から離れますので、半月ほど更新が滞りがちになるかもしれません。(ならないかもしれませんので、ちょくちょくのぞきにいらしていただければと思います) 皆様にとっても良い年でありますように。 . . . 本文を読む

構造社展おまけ。神津港人の絵はなぜ妙に肉感的なのか

2006年01月01日 00時04分52秒 | 展覧会の紹介-彫刻、立体
 「構造社 昭和初期彫刻の鬼才たち」(札幌芸術の森美術館、1月15日まで。1月3日までと、9日休み)についての文章はこれがいちおう最後です。今回はまったくくだらない話なので、読み飛ばしていただいてけっこうです。  いちおう品位を重んじて(?)こういうタイトルにしましたけど、要は 「神津港人の絵はなぜエッチに感じるのか」 がテーマなのです。  裸婦像は、絵画の世界ではそれほど珍しくないけれど、これ . . . 本文を読む