絵画、彫刻、工芸、書道、写真の5部門を擁する大規模な美術展。ただし、とうぜん絵画や彫刻、書道などはそれを専門にする先生が大勢いて道展や全道展に出品している人もいるわけで、この展覧会の存在自体が、どうも道展とかとカブって見えるのは、外部の無責任な意見でしょうか。
特選は、次のとおりです。
▽絵画の部
佐藤弘法(稚内高)「雌雄同体」
松信元一(札幌手稲高)「対話」
山形弘枝(函館・金堀小)「上弦の . . . 本文を読む
「フォトジャーナリスト・片山通夫が見つめ続けたサハリンの「いま」」という副題が付いています。
サハリンは、日露戦争から第2次世界大戦までの間(1905-45年)、日本領でした。
ほぼおなじ時代、朝鮮半島も日本の支配下に置かれていたため、サハリンにも多くの朝鮮人が移り住みました。しかし、日本の敗戦とともにサハリンがソヴィエト聯邦領となり、1950年からはじまった朝鮮戦争によって半島が南北に . . . 本文を読む
ことしも、北海道新聞と読売新聞の1月1日付けから、道内の美術展の日程を引用します。
正式発表は4月ですし、また、この表には、市立小樽や木田金次郎、神田日勝といった小規模館が出ていないなど、限界はありますが、参考までに。
ぼくらの小松崎茂展(4月1日-5月14日 道立函館美術館、5月20日-7月2日 道立旭川美術館)
伊藤隆道展(4月5日-5月14日 道立近代美術館)
谷内六郎の軌跡展(4月8 . . . 本文を読む
浅水さんの油彩21点がならんでいましたが、なかなか独特の画風だと思いました。
冬の札幌を、ビルの上などやや高い位置から描いたとおぼしき「北の町」は、大胆な省略で、雪に覆われる町の空気感をとらえています。雪空に加えられたレモンイエローの色班がおもしろいです。
「静寂」は木々を真横から描いた、装飾的ともとれる、奥行きのない画面ですが、これも独特の静かなたたずまいを表現しています。
静物画も多く . . . 本文を読む
お盆と年末年始恒例の企画小品展。
掲示板でエゾ三毛猫さんが書いていましたが、顔見世興行のようなたのしさがあります。
個人的に気になった、あるいは気に入った作品について。
北山寛明「水玉の幻想」
北山さんは若手日本画家ですが、今回は水玉模様が不規則に描かれたボックスアートです。
関川敦子「温かくて大きな手」
擬人化された動物が活躍するメルヘンチックな版画を制作する札幌の関川さん。とり . . . 本文を読む
広告写真のプロ集団による新会員展。
23人が1、2点ずつ出品しています。
すべてカラーで、さすがにレベルは高いです。いわゆるネイチャーフォトは少なく、ぱっと目を引く写真がならんでいます。
北海道関係では、上村幸将さん(1977年生まれ、北海道デジタル研究会副会長)が2点出品しています。うち1点は、六角形の白い筒が早春の斜面にびっしりと立っているふしぎな光景をとらえています。「いったい何だろ . . . 本文を読む
ここのところ海外や東京での発表が続いているフォトグラフィクス作家、松山敏さんが「地元の人にも見てもらいたい」と札幌でひらいた新作展。デジタルカメラで撮ったハワイの風景をフォトレタッチソフトで加工し、大型プリンタで出力した作品は、「BLESS」とか「SPIRITUAL」といった言葉が似合うと思います。
以下、松山さんからのメールを引用します。
デジタルアートの全く新しい分野です。
アコーステ . . . 本文を読む