かなり古い話題ですが、元日から3日まで、冬の定山渓温泉(札幌市南区)で骨休めしてきました。
温泉街には、カッパの像などがあちこちにあって、散歩にはもってこい。
ただし、川沿いの散策路は、雪で閉ざされているところも多いので、夏のほうがいいかも。
「湯の滝」の下でのんびり入浴を楽しんでいるカッパ。
故丸山隆さんの作品だったような記憶もあるけど、不確かです。
近年はもっぱらダイナミ . . . 本文を読む
ややこしい話ですが
「北海道陶芸会」
「北海道陶芸協会」
「北海道陶芸作家協会」
は、まったく別の団体です。
もっとも規模の大きいのは北海道陶芸会で、プロの陶芸家が多く参加しています。
北海道陶芸協会は、ダイナミックな作風で知られる下沢土泡さんが会長を務めていた団体で、土泡さん歿後は、息子のトシヤさんが引き継いでいます。留萌、網走管内などに弟子が多くいます。
今回、「北の大地に炎とともに」 . . . 本文を読む
下沢さんの陶によるダイナミックな造形と、ビルの空調の微弱な風にも揺れる西本さんの軽い染色の布とが、絶妙の対照を見せる、とてもおもしろいコラボレーション(共同作業)展。
ふたりとも、道新文化センターで講師を務めていることから、めずらしい顔合わせによる企画展が実現しました。
ふたりとも、器などの小品はまったくなく、造形だけでの展覧会です。
会場入り口附近には、陶による細長い塔がならび、壁には . . . 本文を読む
人事のお知らせです。
2006年2月1日付けで八雲支局から本社編集本部に異動します。
すでに八雲と札幌を往復する生活に入っています。
今年に入り
1.「北海道美術ネット」と関連ブログの更新頻度が減る
2.メールが読めない
という状態が続いておりますが、電話の回線工事をはじめその他もろもろの事情により、この状態は2月7日ごろまでつづく見通しです。
この期間中は、フリースポットをさがしてサ . . . 本文を読む
道立旭川美術館の常設展「北の形象」は、道北ゆかりの抽象画家難波田龍起、上野憲男、山口正城、彫刻家板津邦夫の4氏の計23点(うち2点は寄託、ほかは所蔵品)を展示しており、見ごたえがあります。
1997年に同館でひらかれ、とても良かった記憶のある「北海道の抽象絵画」展を思い出しました。
旭川生まれで、日本を代表する抽象画家の難波田。「初夏の粧い」(1953年)は、初期の難波田らしい加工はなされ . . . 本文を読む
或る年の冬、富良野の小野州一さんのアトリエにおじゃましたことがある。
山小屋風のとてもすてきなアトリエだった。晩年の「窓辺の静物」に出てくるような、大きな格子窓があり、窓の外には冬らしい、葉を落とした木々がどこまでも続いていた。林の向こうは劇作家の倉本聰氏の家だということだった。
いちばんおどろいたのは、道路からアトリエまでは数十メートルあるのだが、車が楽に通れるようにきれいに除雪がなされて . . . 本文を読む
バゴノさんは札幌アリアンス・フランセーズ院長。昨年秋、台北のアリアンス・フランセーズから移ってきました。
今回は、台湾の男性をアップでとらえたモノクロ写真ばかりです。モデルは若者から老人まで何人かいるようです。いずれも、被写界深度が極端に浅いため、目にピントが合った写真は口がぼけているといった、ごく狭い範囲に焦点が合った状態。あるいは、無精ひげの生えた口だけのクローズアップだったりします。男性 . . . 本文を読む
もうちょっと本質的な話をすると、ファインアートがこれまでみたいに
「武士は食わねど高楊枝」
を偽装しとくことが、ほんとうにいいんだろうかってことになってくる。
偽装は言いすぎか。でも「食っていかなくちゃいけない」ことに関しては、作るものがなんであれ、人間が生きていくことからは切り離せないはずだ。でも、その部分には目をつぶってきたんじゃないの? っていう気はする。
もちろん、20世紀のファイ . . . 本文を読む
で、そういうファインアートや商業美術のビジネスモデルって、これからも有効なの? という疑問がとうぜん出てくるワケで、この文脈でかならず登場する時代の象徴がインターネットやデジタルなんです。
ネットはべつにしてもファインアートの世界はこれからいっそうきびしくなるだろうと思う。外国はわかんないけど、とりあえず日本では。
理由その1。大口のクライアントだった地方公共団体が財政難のため、公共施設の建 . . . 本文を読む
なんだかカタカナばっかしのタイトルってヤだな。頭悪いみたいで(笑い)。今回はカタカナだらけになりそうな予感がする。
で、北海道経済産業局が編集発行した「SELECTED CREATORS OF HOKKAIDO IN 2005 北海道のクリエイターセレクション」を読んで、じゃ、じぶんが見てきた美術(アート)ってこれからどうなるの? っていう疑問が、このエントリーの発端。あるいは、これまで「商業 . . . 本文を読む
道内のコンテンツビジネス振興を図るため、経済産業省北海道経済産業局が編集した本。北海道を拠点に、個人あるいは自らの会社で活動するクリエイター30人が紹介されています。失礼な物言いになりますが、お役所のつくった冊子とはとうてい思えないほど、おしゃれな造本で、眺めているだけでもたのしいです。
30人の選定にあたったのは、
Sapporo ADC事務局のグラフィックデザイナー寺島賢幸(まさゆき)さん . . . 本文を読む
ことしから変わりました。
掲載が月曜から金曜になり
「今週開催中」
の展覧会を載せるスタイルが
「来週から開催」
の展覧会を、スタート日ごとにまとめて載せる方式になりました。
すっきりして見やすい、と思います。
内幕を話せば、1990年代から札幌を中心にギャラリーが増えて「美術メモ」の行数が膨れ上がってほかの記事を圧迫していたのです。どうやって圧縮するかは筆者にとっても頭痛の種でした。
. . . 本文を読む
掲示板などで話題になっていた、20代の作家6人による「風景画展」が、14日まで札幌時計台ギャラリー(中央区北1西3)でひらかれています。
もーちょっとひろい会場で見たかったな、という思いもある一方で、どれも一筋縄では行かないユニークな作品です。ただ、ぼーっと見るのではなく、わたしたちの内部にある風景とは? を再考させる絵画展になっていると思います。
詳しくは、後ほど書くことにして、札幌方面 . . . 本文を読む
北海道教育大学札幌校の日本画研究室生・卒業生による新春恒例の「にかわ絵展」は、教育大再編で芸術コースが統合されるため、今回で最後の開催となります。
今回は、4年生が1人、院生が2人。
2002年以降卒業のOBが13人という顔ぶれ。
全員が女性です。
なお、これは未確認情報ですが、統合後に芸術コースのできる岩見沢校に、日本画の先生が赴任するとの話があります。
今回の作品は、みなさんよ . . . 本文を読む
絵画、彫刻、工芸、書道、写真の5部門を擁する大規模な美術展。ただし、とうぜん絵画や彫刻、書道などはそれを専門にする先生が大勢いて道展や全道展に出品している人もいるわけで、この展覧会の存在自体が、どうも道展とかとカブって見えるのは、外部の無責任な意見でしょうか。
特選は、次のとおりです。
▽絵画の部
佐藤弘法(稚内高)「雌雄同体」
松信元一(札幌手稲高)「対話」
山形弘枝(函館・金堀小)「上弦の . . . 本文を読む