まほろば自然博物館

つれづれに、瀬戸のまほろばから自然の様子や民俗・歴史や見聞きしたおはなしをしたいと思います。

言われなければわからない・・。

2006年08月03日 | 歴史
 ふっと・・通りがかった神社です。思わずに・・・「ん???」という気持ち。

 なんということのない、普通の神社です。国語では・・・「じんじゃ」といいますが、私ども業界人は・・・「じんしゃ」と言います。

 それはさておき・・・、右と左の犬の形が違うのです。台石とかは一緒なのですが、上の犬の形式が違うのです。向かって左の狛犬は・・・耳が大きい「阿波型」といわれるもの。向かって右は・・・普通の正座型。尻尾の形もまるきり違うでしょ。

 おそらく、左側が壊れたか、なくなったかで、後から補充したものと思われます。向かって右側の狛犬の形式が古い様式です。

 この神社は・・・今のまんのう町、昔の琴南町のさらに山奥の小さな神社ですから、阿波(徳島)との県境に近い山里ですから、阿波型が運び込まれたのが納得です。

 古い形式の狛犬は正対・・・、つまり、真正面に向き合っておるのです。それが、時代を経ると・・・、参道に向かって、出迎えるような形に顔を45度、傾けるようになります。

 言われなければ・・・わからない・・・お話です。


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