まほろば自然博物館

つれづれに、瀬戸のまほろばから自然の様子や民俗・歴史や見聞きしたおはなしをしたいと思います。

死に支度 致せ致せと 云う桜

2014年04月05日 | 自然ありのままに

 さぬき市地方は気圧の谷の影響で雲が広がっていて、断続的に雨が降ったり晴れてきたりと春の天候は慌ただしい。気温は4度から7度止まり。湿度は76%から92%。風は3mから2mの東北東の風が少し。肌寒い花冷えの一日になった。明日の6日は、気圧の谷や寒気の影響で雲が広がりやすく、昼過ぎにかけて雨や雷雨の所があるらしい。

 

 桜は葉桜になりつつあるが、まだ、散ったりはしていなかった。花冷えのせいか、花びらはしっかりとついている。でも、花見客が一人も居ないっていうのは寂しいものがある。

 

 雨があがった時間帯を狙って山の旧宅に行ってきた。まだまだ気温は低いがタラの芽がそろそろと伸び出して来ているので、タラの芽摘みをしようと考えて。

 

 タラの芽もこれだけあれば夫婦二人には十分過ぎる。タラの芽もそんなにたくさんは食べられない。

 

 これはイノシシがたけのこを掘って食べた跡・・・。こういうのがそこいら中・・・に。もう少しすると、イノシシが飽きてくるのか、たけのこがたくさん出てくるからか、地上にたけのこが出てくるようになる。そうなると、今度はそれを猿が頭をかじってしまう。やわらかい所だけを食べるからだ。そうなると、人間さまが根っ子を掘って頭を捨てて、ようやくに食べられるようになる。ぜいたくなイノシシは地上に出たたけのこは見向きもしない。

 

 だから、まだまだ、私たちの口には入らない。かつて、取り放題だったまつたけが姿を消して、たけのこは大阪から送ってもらうようになったが、やがてにはたけのこも都会から送ってもらうようになるのかも知れない。

 

 こちらも今朝方にイノシシが食べ散らかした跡・・・。やはり、ハングリーな動物たちにはかなわない。

 

 わらびもじわじわと伸び出してきているが、最近はワラビ採りのおばさんたちを見かけないが、お花見にでも夢中なんだろうか。うちのたんぼがあった頃には、入れ替わり立ち替わり、数十人もがたんぼの畦にまでのぼってきて採っていたものだが。

 

 草いちごの花も咲き出したし、

 

 芝桜も咲き出してきた。いよいよ、来週からは春本番になりそうだが、その前の今日と明日は花冷えの冷たい一日になって、あわてて、灯油を買ってきたのだが、残りの灯油は余分だったかも。

 

 明日は我が家で「お花見会」をやるそうなんだが、我が家には桜の花はないし、裏庭のバーベキューコンロでは肌寒いと思うのだけれど。まぁ、明日は明日の風任せなんだけれど。

 

 最近は「つくし摘み」の家族連れも見なくなった。大川ダムの周辺では多くの中年夫婦たちがつくしやわらびを摘んでいたんじょだが、この寒さの影響でおこたに逆戻りしたのかも知れない。

 

 つぼみだ、つぼみだと思っていた我が家のチューリップも時期を知っていて、今年もしっかりと花を咲かせてくれている。今年の花は、やや、小降りなんだけれども。

 

 今日の掲示板はこれ。「死に支度 致せ致せと 桜かな」という小林一茶の俳句である。小林一茶の桜の句を探していると、こんな句も作っていた。 散る花やすでにおのれも下り坂/花さくや欲のうき世の片隅に/夕ざくらけふも昔になりにけり/死に支度致せ致せと桜かな。一茶の人生観の一端を垣間見るような句ばかりだ。この中で、特に最後の桜が、一茶に対し、「死に支度」をお前もした方が良いと迫っているという句が気に入っている。滑稽味の中に怖さがあって面白い。

 

じゃぁ、また明日、会えるといいね。


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