まほろば自然博物館

つれづれに、瀬戸のまほろばから自然の様子や民俗・歴史や見聞きしたおはなしをしたいと思います。

生き方を 眺めているのか 山つつじ

2014年04月20日 | 時にはぼぉっ~とする時

 丸亀地方は気圧の谷や湿った空気の影響で雲が広がって雨が断続的に降っていたが、午後からは雨はあがった。気温は10度から14度、湿度は89%から80%。風は2mから3mの北北東の風が少し。明日の21日は、低気圧が四国沖を東に進むため雨が降りやすい見込みらしい。

 

 今日は「しわく広島」での「お大師まいり」の日ということで、早朝から慌ただしい車の動きが・・・。朝一番のフェリーが着くのが6時50分。その時刻から「お接待」が始まるのだからご婦人方も忙しい。

 

 多くは8時の高速艇で島にやってきたが、今年も天候がよくないせいか、意外と少ないおまいりだなぁと感じた。この中の一人のおばちゃんが仲間の人たちとはぐれて困っていたので、一緒に「お大師まいり」に行くことにした。

 

 お大師まいりと云うのは「島四国:ミニ八十八カ所札所めぐり」をしながら「お接待」をいただくもの。石仏のある札所は八十八カ所あったが、今、お接待のある札所は二十カ所弱。

 

 こういう札所にお参りして、任意の金額のお賽銭をお供えしておまいりする。私はどこにお参りしても「なんまんだぶつ・・・」をお唱えする。札所では菓子パンとかスナック菓子とかジュースとかバナナ一本とかをお接待してくれる。これを集めて回るラリーみたいなもの。

 

 一昨年が、島四国開創百周年ということで記念法要を行ったので今年は102周年になるが、年々、高齢化と過疎化によってお接待の札所も減少してきたし、趣味の多様化やイベントの多発化などによって、おまいりの人も減ってきたように思う。ここは立石集落にある「神光寺」さん。

 

 それだし、手間の掛かるお寿司や赤飯、お餅などはぐんと減った。軽くて手頃なスナック菓子とかジュースとかが目立つようにもなってきた。

 

 ここでは毎年、「あまざけ」のお接待もある。

 

 この島には7つの集落があって、真言宗寺院が4ヶ寺、天台宗寺院が1ヶ寺ある。そうしたお寺にも石仏が安置されていて、島四国の札所になっている。ここは青木集落にある「長福寺」さん。

 

 ここは市井集落にある天台宗寺院の「玉瀧寺」さん。ちょうど、おつとめの最中だった。

 

 ここは茂浦集落にある「正福寺」さん。この腰の曲がったおばあさんを連れての「お大師まいり」になった。このおばあさんを港まで送り届けると、今度は10時10分の船で、叔父さんがやってきて、今度は叔父さんとお大師まいりだが、今度は運転手だけでお接待はいただかない。島の人間が二度も三度もおまいりするのもどうかと思って・・・。

 

 その途中で、車をよけようとしてハンドルを切った瞬間に側溝の中に左前輪を落としてしまって、おまけに側溝でタイヤを切り裂いてしまった・・・。で、叔父さんがタイヤ交換をやってくれた。叔父さんは自動車学校の教官をやっていた人。でも。退職して永くなると、なかなかにうまくいかない・・・。

 

 買い物カゴにいっぱいになるほどおせったいをいただいた。それに重さも重い。街から来た人たちは徒歩でリュックザックやら手提げブクロでは、この荷物は重たかっただろうと思う。ま、お弁当や休憩やらで少しずつ消費していたら、ずいぶんと軽くはなると思うが・・。

 

 でも、種類ごとに整理したら、こんなもの。お寿司が2パック、即席ラーメンが3個、あんパンが4個、赤飯が2パック、お餅が2パック・・・・。手作りせっけんとか、手作りたわし、手作りふくろうが珍しい・・・。そこで、今日のお昼はお寿司とゆで卵になった。

 

 今日の掲示板はこれ。「険しい」道ではつまずかないが 平らな道でつまずく」という、荒了寛さんの言葉から。危険な場所や困難な仕事には慎重に慎重に行動して、結局何もなく終わることがあったりするもの。逆に、『なんでこんなことで?』とか『そんなことも出来んのか』といわれる仕事なんかで、思わぬ失敗をしたりするもの。慢心や油断がそういうことを起こしてしまうのだろう。初心を忘れず、丁寧な仕事や行動を心掛けたいものである。

 

じゃぁ、また、明日、会えるといいね。


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