まほろば自然博物館

つれづれに、瀬戸のまほろばから自然の様子や民俗・歴史や見聞きしたおはなしをしたいと思います。

夏草の 中に毅然と 検針員

2016年07月26日 | 今週も俵札調査

 さぬき市地方は湿った空気の影響で、曇りで雨の降ってきた時間帯があった。まるで梅雨時期に戻ったみたいな季候になった。気温は24.9度から29.7度、湿度は90%から84%、風は0mから1mの南西の風が少しばかり。蒸し暑い午後になってしまった。明日の27日は、引き続き湿った空気の影響で、概ね曇りで午後は雨の降る所がある見込みとのこと。

 

 さらりとした暑さは大歓迎なのだけれど、このサウナ風呂に入ったみたいな蒸し暑い季候は胸を圧迫されるようでたまらない。

 

 ということで、連日の「遍路札研究」の毎日。2,410件のデータ確認作業が終われば、この年代表と出身地一覧である。ディスプレー一杯には入りきらないから作業がややこしい・・・。

 

 ペーパーに落としても、どうにも列と行の感覚がわからない。だから、何度やり直しても数値が変わる・・・。

 

 で、一応のリストができたから、確認作業をやってみた。

 

 前回に計算したのとは違うグラフができてしまう。どこかの計算式が違うのか、どこかで入力を誤ってしまったのか・・・。天候のせいにするわけではないが、どうにも効率が悪くなってしまう。

 

 男女比の集計もやりなおしてみた。これも気の遠くなるような作業だったが、概ね、前回同様の数値になった。男性628人(26.05%)、女性967人(40.12%)、不詳は815人(33.81%)だった。やはり、今も昔も、ご近所さんやお友達を誘っての一国参りのお遍路さんだったよう。

 

 こういう遍路札から、出身地や年代、氏名、年齢などの情報を読み取るのは大変なこと。最初の頃は、筆文字が全く読めなかったのだけれど、一年もやっていると、「あ、なるほどな・・・」と、文字が浮かび上がってくるから不思議なものだ。

 

 本末転倒なんだろうけれど、既に表紙や目次、奥書から参考文献欄などはできあがっている。論文本体も八割程度は書き上げている。最終段階は巻末の資料集である。

 

 おかげで机の上は紙くずの野原になっている。まだまだ山になるほどの紙くずでもない。

 

 麦茶にスポーツドリンクにガリガリ君に「アイスクリームのスーパーカップ。なんなと飲みながら、食べながらでないとやってられない。

 

 そうか、明日もまだ、こんな蒸し暑い日が続くのか。ま、とにかく、この原稿を仕上げなければ、次の作業には移れない。今月中・・と言うても、今週いっぱい。あと、4日しかない。今夜もゆっくりとは眠れそうにはないな。

 

 今日の掲示板はこれ。「確かな一歩の積み重ねでしか 遠くへは行けない」というもの。メジャーリーガーのイチローこと[鈴木一朗]さんのの言葉である。一歩、一歩、また一歩。亀のようにその歩みは遅くても、大地を踏みしめて、確実に前に進んでいけば、いつかは必ず頂上にたどり着くことができる。昨日の言葉の続きのようだけれど、目標に向かって進んでいくプロセスと、人生を歩んでいく過程とは同じだと感じたことだった。考えてみればくだらなような作業だけれど、今はただ、この作業をコツコツと丹念にやっていくしかない。

 

じゃぁ、また、明日、会えたらいいね。


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