「おでん」は不思議な食べ物である。
一家団欒によく似合う。
と思う一方、たった一人で木枯らし吹き込む屋台などで、面白くないことがあった日に心ささくれて食べる「おでん」も、これはこれでまたよく似合うのである。
ここはやはり「おでん」でなければならぬ。
焼き鳥では軽すぎて絵にならぬ。
「おでん」はこうして相反する状況に実にピタリと似合ってしまう。
ここのところで評価が大いに違ってくるが、一家団欒に似合う食べ物として見てみると…
家庭の味「おでん」
ロールキャベツのような手のこんだ具材はありません。
練りものはスーパーで調達。
「おでん」の王様はやはり大根ですかね。
寒い夜は、これが一番のご馳走であります。