「午後の紅茶」という紅茶が売られている。
午後というからには、午前中に飲むよりも午後に飲んだ方がおいしく感じられる。
だがあえてこれを夜中に飲んだら、どういうことになるのか。
早朝に飲んだらどうなるのか。
イメージづくりが商品を売り出す基本なのでしょう。
「おーいお茶」という商品もある。
普通のお茶に「おーい」をつけただけだが、「おーい」をつけないお茶を引き離してヒット商品となった。
「午後の紅茶」も「おーいお茶」も、いまやロングセラー商品の定番となっている。
よく考えてみると、「おーい」はただ呼びかけているだけだから、どんな商品につけてもおかしくない。
「おーい羊かん」でもいいし、「おーい羊かんとお茶」でもいい。
こういうのはどうか。
「定年退職3年目のおとーさんの午後の羊かん」
ちょっとした哀愁があって、しみじみ感もあってなかなかいいじゃないか。
全国にはちょうど定年3年目というおとーさんがゴマンとおり、そのおとーさんたちが羊かんを食べれば当然お茶が欲しくなり、「おーいお茶」ということになる。
おかーさんも、それじゃわたしは「午後の紅茶」で、ということになり、定年3年目で暗かったおとーさんの家に久々に笑顔が。