「かてもの」はお米を炊く時加えるもののことである。先日、「なんとかごぼう」という物を買ってご飯に入れて炊いた。「うまくないと言われた。」
店屋に五穀といってこはんに入れるものを売っている。平和な時代だ。
昔だと、量を増やさないと皆が食べれないので色々入れた。明治の後半でも普通に稗とか大根を入れたようである。これが昔の凶作の時などは普段加えないものまで加えて食べたようである。
今とちがって農業技術も幼く、天候に左右されることが多かったのだろう。そのうえ徳川時代など「絞れば絞るほど出るものなり」という農民のあつかいだから民百姓はたまったものではない。
版画は昭和30年代のイメージです。