この寒さに路傍のタンポポも眠っている。この花はつぼみが能などに使われる鼓に似てるので「つづみ草」とも呼ばれる。つづみはタン・ポン・タン・ポンと聞こえるように打つので、そこからタンポポと名がついたらしい。
平安の後期に西行という歌人がいる。かなりいいとこの出で、武芸もすぐれていた武士だったが妻子を捨て身分も捨てた。今も西行、西行と和歌の世界では言われるのは残した和歌がすぐれているからだろう。・・・・・読むと「なるほど」と思うくらいの学しかないのでいろいろ言えないが・・・・・
津の国の山奥で「津の国の鼓の滝を来て見れば、岸部に咲けるタンポポの花」と西行が詠んだら草刈の少年が「来て見れば」・・・・ではなく「打ち見れば」にした方がいいとアドバイスしたという。・・・・・・これなどはタンポポの語源をしらないとわからないエピソードだ。しかし、そんな少年もいたのかなーーーーー