なんだかよくわからないが小泉八雲の「耳なし芳一」を何度か彫った。こういう物語が好きかも知れない。
琵琶を奏でながら平家の滅亡を物悲しく語る盲目の法師が来る・・・・・当時娯楽のない人々にはたまらない出会いだったろう。・・・・・・
旅芸人とひとくくりにしてはいけないかもしれないが、旅をしながら芸を売る・・・・越後のゴゼさとか・・・・・・私の母が小さい頃、白馬に来たとか言っていた。大正の頃だ。
美空ひばりの「越後獅子」もそうだろうか。川端康成の「踊り子」も旅芸人といってもいいだろうか。最近見かけないが「サーカス一団」もそうだな。・・・・サーカスの子どもはすぐ転入してすぐ転出していった。・・・・・・・・表面しか知らないから、なにかもの悲しい哀愁を感じて歌や絵にするけど、実際は悲しく苦しい生活をしていたのだろう。
話は最初の琵琶法師にもどって・・・・・琵琶という楽器は中国から渡ってきた・・・・・だから中国伝来の言葉と思っていたら、中国にとっても西域からの伝来の言葉だそうだ。琵琶はペルシャ語で「ビーバー」と言い、中国に伝わり「琵琶」となったとか。