送別品に使いたいとかで版画の依頼があった。なるほど、そういう季節なのだ。
もらった方も気に入らないといけない。そう考えると面倒になる・・・・・・・・・・
そこで結論は好きなものを彫る。
これしかない・・・・・・・ということで思い出した風景は「御祭りの金魚すくい」だ。
なんでこうなったか・・・・きっと年取ったせいで、昭和の記憶だろう。
お盆が過ぎると秋祭りだ。むかしは村の青年団が劇をやったり・・・・村芝居の一座を呼んだりにぎわった。へんぴな村にも出店がきたり・・・・・・村芝居の一座の若者と村の娘が恋に落ち・・・・・なんてこともあった。家出当然で村を離れたが・・・・やがて年取って、帰ってきて夫婦で小さな家を建て暮してた。・・・・・・そんな出来事もあった。・・・こういうことは村にとっても大事件なので、こどもの耳にも自然と入ってきた。
村だから金魚すくいは来なかったが、穂高に来て地域の祭りに出かければ・・・・さすが町場・・・・・いろいろ出店もにぎやかだった。
ヒヨコがあたるゲームもあった。これがよく当たり、こども達は喜んでヒヨコを飼っていた。
これが大きくなると、うるさく子どものいる家で・・・・鳴いていた。どいつもオスだった。
養鶏場ではオスのヒヨコは役にたたないのだ。