いつぞやはロシアに二流国といわれた英国だが、フォーブスの発表した世界で最も影響力のある都市はニューヨークを僅差でかわしたロンドンとなっている。ロンドンは歴史、伝統、首都としての独占的な地位にくわえ、交通の要衝であり、多くの企業が本社を置き、規制環境、法制および政治体制もいまだ世界的にモデルとみなされていることによる。こういったロンドンへの肯定的な評価の一方で、フォーブス誌はその地位が多分に過去の大英帝国からの遺産によっているとの厳しい意見も付している。英語という世界言語、温暖な気候および芸術・文化面での魅力が世界の富豪を引き付けていることもロンドンの地位を押し上げているのだろう。実際住んでみて、また毎年のようにしばらく滞在している実感からもこの評価は妥当なところだ。もっとも、どちらかと問われれば自分はニューヨークを選びたいが。
翻って2020年五輪招致に成功した東京は、今年はシンガポールに追い抜かれてアジアの首位の座を明け渡し5位に転落した。人口の老齢化・出生率の低下と多様性のおくれが大きな要因。安心・安全に加え、さらに魅力ある都市づくりが急務だ。以下が上位10都市。
1、ロンドン
2、ニューヨーク
3、パリ
4、シンガポール
5、東京
6、香港
7、ドバイ
8、北京、シドニー
10、サンフランシスコ、ロサンジェルス、トロント