3月26日にタイのホンダが自動車の現地生産を再開して、昨年の洪水による操業停止から日本の自動車メーカーはすべて生産を再開したと報道されている。タイを南北に貫くチャオプラヤー川は北部を中心とした100年に一度とも言われる大雨により各所で氾濫、タイ経済に甚大な影響を及ぼしたが、このニュースで、まずは一応の区切りがついたようだ。
たまたま昨年12月バンコクを訪れる機会をもったが、そのときはまだ水が引いておらず、上空からも水没した地域がそこかしこに見られた。また、バンコク市内にはいたるところに土嚢が積まれていてその爪あとを生々しく感じた。
市内で冠水していたところは既になかったが、市内を流れるチャオプラヤー川の水位は依然高くく、三島由紀夫の小説の舞台にもなった暁の寺へ向かうフェリーボートからは、川の中央が盛り上がっているかのような錯覚に襲われた。旧くはなったがそのときに撮ったフェリーから見た市街地方面と暁の寺方面をそれぞれ1枚。