少年カメラ・クラブ

子供心を失わない大人であり続けたいと思います。

手持ちでハッセル

2006-04-11 21:51:10 | 写真
ハッセルを買ったきっかけはハッセルブラッドの時間という藤田一咲の文庫本だった。その本の中では、ハッセルを三脚に載せて写真を撮るなんていうダサイことは一切せず、ひたすら首からぶらさげてスナップをとっていた。もちろん僕もそれをコピーした。近所の花やいろんなものを繰り返し撮った。それはそれで楽しかった。

でも、今気持ちは大きく変わった。やっぱりハッセルはちゃんと三脚に載せて写真を撮りたい。絞りは絞ってピシッとフォーカスした写真を撮りたいと思う。露出も段階露出を行ってピッタリの露出を探したいと思う。現像だってまだまだ甘い。

いろんな条件をきちんと取って、どこまで理想に近づけるか。圧倒的な中判ネガの解像力をどこまで生かせるか。そんなことが気にかかる。そう思うと80mmよりももっと広角のレンズが欲しくなってくるが、まあおいそれと買える値段ではないので、それはあきらめよう。

三脚の振動や光の微妙な当たり具合、気にするとまだまだいくらでもある。ハッセルって、やっぱりそういう写真が似合うと今は思う。科学者でもあったビクターハッセルブラッドの魂が宿ったカメラなんだから。