少年カメラ・クラブ

子供心を失わない大人であり続けたいと思います。

露出は難しい

2005-03-13 21:38:38 | 写真
今日は子供のサッカー教室の親子サッカーなるイベントがあった。
日ごろ全くといっていいほど体を動かしていないので、どうなることかと思ったが、小学校一年生相手ではどうやらまだ通用することは分かった。

勿論カメラを担いでいった。さすがに走り回る子供をハッセルで追いかけまわすのはちょっと無理があったが、楽しそうに子供たちの写真を撮るのはそれはそれは楽しい。

そこそこにうまくとれただろうと自宅に帰って早速現像した。腿の筋肉にはすでにかなりの量の乳酸がたまってはいたが、なんとかプロセスを完遂した。

が、露出が全然だめ。なんだか頭の中がゾーンシステムやいろんなことが駆け回って、結局露出の設定が上手くいっていないのだ。概してアンダーになっている。僕は今ゴッセンの入反射型の露出計を持っている。ゾーンシステムを意識して反射光で露出を決めるのだが、何といっても角度が25度もあるんで、今ひとつ何を計っているのか判然としない。かえってあまり考えすぎずに機械の数字をそのまま使った方がましかもしれない。

うーん、修行はまだまだ続きそうだ。

最短時間最大濃度法

2005-03-12 22:42:37 | 写真
コメントを頂いたkaripeeさんのサイトで紹介されている最短時間最大濃度法というのを試してみた。この方法は、要するにガンガンに露光して真っ黒になった印画紙の黒色をリファレンスにして現像の条件を割り出す方法である。

まずは、スヌケのネガが作る黒と蛍光灯で真っ黒になった部分との比較。紹介されている記事では、6切りくらいの大きさにしないと条件だしが難しいと描いてあったが、今はキャビネサイズで焼くことが多いので、とりあえずキャビネサイズでの条件を出した。その結果は大体F22で6秒くらいで完全に真っ黒になった。以前から露光時間が短いと気になっていたが、どうもそれは現像条件の問題ではないらしい。だってスヌケでもこんなに光を絞るんだから。もしかしたら電球の明るさが明るすぎるのかしらん。

それはともかく、ここで求めた条件を使って以前ISO200で段階露光したネガのマイナス露光分をまた蛍光灯で真っ黒にした色と比較した。それによると大体-4段でかすかに違いが分かるくらいだった。(-5段をやっていなかったので、厳密には-5の可能性もあるが、-4でかなりぎりぎりという感じはある)一応ここではマイナス4段とすると、ちょうどそこがZONE1に対応するから、実効フィルムスピードはISO200というめでたい結果になった。

このときの現像条件はD76(1:1)で8分ということだった。一段減感したつもりが、ピッタリの感度設定ということだ。

実験はここで時間切れとなったので、ハイライト部の条件だしはできなかったが、先週F11,2.1秒で焼付けをしたとき+3段まで色がついていたので、F22、6秒でやればもう一段(+4)くらいは色がつくかもしれない。とすると、諧調の幅が10段階のゾーンに一杯広がったことになり、現像条件としては大体よい感じになっていることになる。


最短時間最大濃度法、確かに簡単な方法だが、自分が何をやっているのかがとてもよく分かった。

花と写真の時間

2005-03-10 22:51:39 | 写真
ヨドバシカメラに行って酢酸を買ったら、横の書籍売り場に藤田一咲氏の「花と写真の時間」という本を見つけた。藤田氏といえば「ハッセルブラッドの時間」という本の著者で、この本で僕は初めてハッセルに出会い、どうしてもハッセルを持ってお散歩がしたくなって40万円もはたいてしまった。ある意味、罪作りな作家である。(まあ、そんな理由でカメラを買う方が間違っているんだけど)

まだ、途中までしか読んでいないが、カラーやモノクロの花の写真をみて、無性に花の写真が撮りたくなってきた。

そういえば、最近は18%グレー板などという、あまり色気も何にもないものばかりをとっていた。もちろん、技術的にモノクロ写真を突き詰めるのもそれはそれで楽しいけど、やっぱり人や花やいろんな景色を写真に収めることが第一義で、そのために技術はあるはずである。

急に春めいてきてあちこちで春の花も咲いてくる。クラッセがなくなったので、ハッセルしかないからちょっと大変だけど、春の花をたくさん撮ろう。

以前から目黒の自然教育園に時々行っている。入るときにリボンをつけるのは、園内の入場者数をたしか200人以上にしないための工夫だ。派手なものは何もないが、季節折々の植物がひっそりと植えてあり、僕のお気に入りの場所だ。はじめはカタクリの花をどうしても見たくて行った。あの可憐な花は何度見ても魅了される。

ちょっと低い位置で撮影も難しいが、ぜひ挑戦してみたい。現像の腕も上がって素敵なカタクリのプリントができたらいいなあ。モノクロでもきっと素敵な写真になると思う。カタクリって色もいいけどあの形がスタイリッシュだもの。きっといい被写体になると思う。

沈丁花

2005-03-08 22:17:40 | 哲学
また沈丁花の咲く季節になった。

花自体は、それほど綺麗というほどではないが、なんといっても香りがすばらしい。この花の香りを嗅ぐと、何十年か前に入学した(どの学校かはわからない)時のことを思い出す。不安と希望が入り混じったような、ちょっと緊張した気持ちがよみがえる。

花が綺麗なことの意味がわからないように、なぜよい香りがするか僕たちはその意味を知らない。虫をおびき寄せるという意味もあるのだろうが、ろくに虫も飛んでいないこの時期に、あんな芳しい香りをさせる必要性があるとは思えない。

ただ、あの香りを芳しいと感じるのは人間だということが、この話のポイントのような気もする。人間が、あの香りを芳しいと感じなければ、あの臭いもただの化学物質の混ざったものに過ぎなくなるのだ。人間が意味づけをして初めて、あの香りはランダムな化学物質の集まりでなくなるのだ。エントロピーの概念が、ランダムなものをランダムとみなす人の存在によって初めて意味を持つのと同じだ。CPUが理解するマシン語のビットの羅列が、その意味を解さない人にとってはランダムな数となるのとおなじことといえるかもしれない。

木星(スケッチ)

2005-03-08 21:57:38 | 天体観測
久しぶりに空が晴れたので、夜半に東の空に上ってきた木星を観望した。
明るいこの惑星は、ファインダーでみても何個かの衛星が見える。望遠鏡で見ると2本の帯がはっきりと分かる木星が比較的安定したシーイングの東の空に浮かんでいた。

双眼装置を使って見た木星は、タカハシの2.4mmの接眼レンズで見た像より大きさは小さいが、明らかにはっきりと見えた。

でも、よく雑誌などにでているような詳細な木星の帯構造を見ることは全くできない。もちろん、そうした細かいところは大口径の望遠鏡でないと分からないということは分かっている。口径の逆数に比例した分解能の限界があるからだ。でも、もうちょっとよく見えてもいいんだけどなあといつも思う。スケッチには大赤斑のような模様がかいてあるが、全く自信がない。修行が足りないのかなあ。

木星をとりまく衛星たちは、毎日その位置を変える。宇宙に浮かぶ地球の仲間である木星の周りを月と同じように回っている様子を実感することが出来るのだ。そう思うだけで、なんかうれしくなってくる。

現像実験

2005-03-06 20:13:39 | 写真
今週末も現像の条件だし実験を行った。

FujiのNeopan 400をISO200に減感して撮影、現像時間はD76(1:1)、22℃、8分(1分攪拌+30秒毎7秒攪拌)とした。減感した割には現像時間が標準(8分15秒)とほとんど変わらない。これは前回7分30秒でやって、ややダイナミックレンジが狭く感じたので、この設定にした。

結果は、前回とさほど大きくは変わらなかった。さらに、フィルターを#1.5と#2.5にも換えて焼付けをしてみた。フィルタを#1.5にすると諧調が広がった様子がよく分かった。コレに対して#2.5では#2のときよりさらにゾーン5を中心とした狭い領域だけで濃度の変化が確認された。

当たり前といえば当たり前だが、フィルターの効果というものがよく分かった。撮影したとき対象の明るさの分布が広くあるときは#1.5ぐらいでプリントするといいのだろう。

実験を通して感じたことは、シャドーの部分の諧調が今ひとつよく出ないことである。ゾーン3以下ではほとんど色の濃さの違いが感じられない。もっと焼付け時の露光時間を短くすればシャドー部のゾーンによる差を視覚化できるだろうが、そうするとハイライト部が飛んでしまうのでNG.
あとは、フィルターの号数をさらに小さくすれば多分幅広い領域で諧調が得られるだろう。

今回の実験では、キャリブレーションを18%グレーの板でとった。つまり撮影前の18%グレーをプリントの18%グレーに投影する条件を求めた。このやり方はゾーンシステムの本に書いてあるやり方とは違う。つまり実行ISO感度(ZONE1基準)の求め方とかを無視している。このあたりに何か間違いがあるんだろうか?でもゾーンシステムのココロは、印画紙の最終的な絵をイメージすることだから、ZONE5がZONE5になるという考え方は間違いっていないと思うのだけれど。

それから焼付け時間があいかわらず2秒台(キャビネ)と短いのも気になる。一段減感して普通に近い現像時間で処理しているから、どちらかといえば濃いネガになるはずなんだけどねえ。

一日で50枚以上のプリントをした。といっても焼いたのは18%グレーの板ばっかり、ちょっとくたびれた。

意識と無意識

2005-03-04 21:27:10 | 哲学
ユーザーイリュージョンという本を読んだ。
この本の主題は意識と無意識だ。

人は意識というのをリアルなものと普通は考えている。しかし、この本によると、意識というのは体が作り出した錯覚(イリュージョン)に過ぎないという。

毎秒1000万ビットにおよぶ膨大な情報を取り込んで、わずか20ビット程の意識が作り出されるという。

意識は自分の意識がすべてであるので、それ以外に何かあるということを知ることが出来ない。
おまけに、その意識を作り出すために体は0.5秒の処理時間がかかるのだという。以前に読んだ本をもう一度読んだのだが、何度読んでもすごい話でビックリの連続だ。

実際に1000万ビットの情報を処理しているのが、無意識(意識以外)ということになる。無意識は意識に比べて桁違いに高い能力を持っている。20ビットと1000万ビットでは比べるほうが酷というものだ。

直感的にいい写真だなあと思うとき、それは無意識が反応しているのだ。理由よりも先に感性が反応する。いや理由はあとからつじつまあわせで作られたお話に過ぎない。それが意識というものだ。

意識ができること、それは拒否権の発動だけだという。意識が自分自身を信用していないとき、意識は拒否権を発動する。それが度重なると、だんだん体の調子がおかしくなる。

自分を信じること、それが意識と無意識の融合への唯一の道だ。

大好きなことをして時を忘れるとき、たまにだけど無意識が前面にでてくることを体感できるときがある。たまだけど。

デジカメ復活

2005-03-03 12:32:38 | 写真
35mmカメラのことをあれこれ書いた。

昨日は仕事出かけたついでにマップカメラをのぞいて中古のカメラなんかを眺めてもみた。

でも、どのカメラをとっても今の自分にぴったり来るものがない。ライカを買うほどの気合ははいらないのだけど、だからといってよくわからない大昔のカメラもどうかなあと思う。

うちに帰ってきてふときがついた。そういえばデジカメがあったと。

僕が写真に触れるきっかけになった、カシオのQV-4000.

今は、スキャナがわりにしか使われていなかったかわいそうなやつだ。

思い出してみると、このカメラで撮った写真をせっせとフジフィルムのサイトに送ってはポイントを貯めたものだ。

クラッセはこのカメラがあるから手に入ったのだ。あのころはフィルムカメラの存在など全く気にならず、ひたすらデジカメで写真をとった。特にどこへ出かけるのではなく、町の中の人や景色をカメラに収めた。本当に楽しかった。

そうだ、このカメラを使おう。もう一回。

フィルムカメラは一枚一枚をとるたびにフィルムが消費されていくという無駄が、とる人の気持ちを高ぶらせる。

デジカメはそういうところが無い。でも、デジカメだって使った分だけ電池は消耗する。うーん、ちょっと苦しいけど、とにかくデジカメでも楽しく写真は取れるに違いない。

デジカメに再挑戦だ。この機械でどれだけ思いを込めて写真を撮れるか。そこを試して見よう。

デジカメ写真は僕にとって新たなチャレンジとなる。無駄が少ない分、フィルムカメラよりチャレンジングだと思う。

35mmカメラ

2005-03-01 22:41:17 | 写真
クラッセをなくしてから、ちょっと35mmカメラに気持ちが行っていた。ちょっとかばんの中にいれてスナップできるカメラが欲しいと思った。

一眼レフならやっぱりマニュアルが良いと思った。ニコンのFM3Aなんかレトロな感じも悪くない。でもカバンにいれてチョコチョコ持って歩くにしては大きい。レンズが出っ張る。

高級コンパクトというのは、もうほとんど新品はなくなってしまった。コンタックスのT3かTC-1くらいだろうか。TC-1は使ったことがあるが、ちょっと小さすぎる。T3も悪くはないが、デザイン的にちょっとおとなしすぎるかなあ。

もうちょっと大きくてもしっかりしたレンジファインダーはどうだろう。でも、ライカは高すぎる。コニカミノルタの。ヘキサーRFというのは、ライカもどきではないが、ちょっとそんな感じで悪くない。市場の評判も悪くはなさそうだ。だが、カバンに入れるにはコレもちと大きいなあ。RFの前のヘキサーというカメラが今も手に入ればいい感じなんだけどなあ。

で、フジのナチュラということになるが、面白いカメラで気軽にスナップするにはとても良いと思うのだが、やっぱりチャチな背面パネルやファインダーは如何ともしがたい。もう少し思いの込められるメカが欲しい。

と、ごちゃごちゃ考えたが、結局コレというカメラは決まらない。ちょっと今は35mmの新しいカメラという気分が盛り下がってきてしまった。どうやらしばらくはハッセルだけでがんばることになりそうだ。町に連れて行くのはちょっと重いけど、腕を磨いていい写真が撮れるようにがんばろう。どうも2台もって出かけると、また忘れそうで怖いし。

ヘッドフォン

2005-03-01 22:29:11 | その他
毎日会社へ行くとき電車の中でCDを聴いている。だいたいポップスが多いのだけれど、耳のなかに入れるタイプのヘッドフォンにちょっと不満がある。

すぐ取れるし、なんとなく音も今ひとつな気がする。

インターネットで調べたらボーズの。TRIPORTというのがいいらしい。ヘッドフォンとしては高めの2万円也である。

早速銀座のアップルストアに行って視聴してみた。が、なんだか今使っているヘッドフォンとの差がよく分からない。低音は確かに良く出ている気がするが、正直もっと劇的に音が変わると思っていた。

電車の中ででっかいヘッドフォンをするというのもちょっと抵抗がある。結局、今日は購入は断念した。
毎日使うものなので、いいものなら少しくらい高くてもいいのだけど、やっぱり納得して買いたい。何か、良いのありませんかねえ。