難聴者の生活

難聴者の日々の生活から、人工内耳など難聴者のコミュニケーション、聴覚障害者の制度改革について語る。

難聴者と補聴器用の携帯電話補助システム    

2007年06月11日 22時36分29秒 | 機器について
070611_2150~002.jpg070607_0815~001.jpg携帯電話の補聴補助機器がKDDIからau携帯電話向けに発売される。
NTTドコモはすでに「サウンドリーフ」を販売しているが、形がほとんど同じなのでそのOEMかもしれない。

聞えの問題が、難聴という機能障害でもあるが、環境の「障害」でもあることがこうした形でもクローズアップされるのは喜ばしい。
うるさい場所では当然会話も出来ないし、電話もきこえない。逆に図書館や病院、レストランなど静けさを要する場所で大きな声を出すことはできないし、病院や薬局ではどんな病名か薬かは個人情報なので秘匿の問題もあるので大きな声は出せない。

携帯電話の通信事業者(キャリア)が自社の通信方式に合う電話器を販売している。その携帯電話が難聴者にも使えるようになればキャリアの契約が増えるだろう。
通信サービスのユニバーサル・サービスをうたうなら、いや実際に課金までしているならば、こうした機器は無償で配布すべきものではないか。

映画「バベル」ではミチコとミツはケータイで手話で話していた。ろう者はもうテレビ電話機能を使いこなしているのだ。
日本が提案した通信アクセシビリティガイドラインは国際通信連合の規格になった。これに音声と手話、文字の中継サービスが含まれていることは通信キャリアは当然知っている。
音声通話の出来ない人には手話通訳サービスを通信のユニバーサル・サービスとして用意すべきだ。現在の課金にコンマ幾らかを足せばできるのではないか。
試行的にでもビデオリレーサービスを早速始めて欲しい。実際にサービスしている会社があるのだから委託するなりすれば良いだろう。


ラビット 記
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KDDI、au携帯電話向け「骨伝導レシーバーマイク01」
ZDNet Japan
また、テレホンコイルを搭載しており、対応する補聴器のユーザーも利用できる。
本体サイズは高さ115mm×幅31mm×奥行き27mm、重量は約49gで、携帯電話との接続には平型イヤホンマイク端子を使用する。電源は単4形乾電池2本で、アルカリ電池を使用した場合には約25時間動作 ...
http://review.japan.zdnet.com/news/c20350405.html

KDDI、沖縄セルラー騒音のある場所でも聴き取りやすい「骨伝導レシーバマイク01」の発売について
Japan Corporate News Network (press release)...
圧電式の骨伝導技術を使い、相手の声が聴き取りにくい駅や繁華街などにぎやかな場所での通話や、携帯電話では音が聞こえにくい方の利用に有効なコミュニケーションツールです。また、テレホンコイルの搭載により、補聴器 (Tコイル付) ユーザーにも対応可能としました。
http://www.japancorp.net/japan/Article.Asp?Art_ID=38147

KDDI、au携帯向け骨伝導レシーバマイクとポータブル充電器
BCNランキング
テレホンコイルを搭載しており、Tコイル付きの補聴器にも対応する。携帯電話とは平型イヤホンマイク端子で接続。電源は単4形乾電池2本で、動作時間はアルカリ乾電池の場合で約25時間。サイズは幅31×高さ115×奥行き27mm、重さは約49g。 また、外出先で携帯電話を充電 ...
http://bcnranking.jp/products/01-00014294.html

KDDI、「骨伝導レシーバマイク01」を7月に発売
インターネットコム
相手の声が聴き取りにくい駅や繁華街などにぎやかな場所での通話や、携帯電話では音が聞こえにくいユーザーの利用に有効とされる。
テレホンコイルの搭載により、Tコイル付補聴器ユーザーにも対応する。
接続方式は平型イヤホンマイク端子接続、単4乾電池2本を使用する。 ...
http://japan.internet.com/allnet/20070607/3.html





店頭で携帯補聴器の貸し出し

2007年06月11日 13時14分15秒 | 生活
070611_1239~001.jpg070611_1240~001.jpg農協の顧客は組合員だが、いまや農業の担い手は高齢者ばかりだ。農業の収入だけでは生活が難しくほとんどが兼業だ。

いきおい、農協の金融業の顧客も高齢者ばかりになる。
農協が地域の金融機関との競争から顧客満足度を高める必要に迫られて考えたのが、店頭での携帯補聴器の貸し出しというわけだ(日本農業新聞2007年6月10日付け参照)。
http://www.nougyou-shimbun.ne.jp//modules/bulletin7/article.php?storyid=285
店頭用の磁気ループはあるが、簡易補聴援助システムの貸し出しとは初耳だ。

耳の遠い年寄りに大きな声を出せば預金額や満期期日などの情報も周囲に筒抜けになるのでセキュリティ上も良い。
誰が最初に「携帯補聴器」を提案したのだろうか。家族に難聴の方がいたのだろうか。

これで地域で「聞こえの問題」に気がついてくれれば複合効果が期待出来る。


ラビット 記