難聴者の生活

難聴者の日々の生活から、人工内耳など難聴者のコミュニケーション、聴覚障害者の制度改革について語る。

人工内耳対する社会の理解と支援体制

2007年12月07日 08時31分42秒 | 人工内耳
071202_1759~001.jpgSTのA先生から、「自分の声が聞こえたことに付いて」のメールの返事があった。

早速、昨夜は人工内耳を付け寝床で本を読んでみた。
「ある中途障害者の告白」の2章くらい。結構疲れる。やはり起きて読まないといけないようだ。

本の内容は、土木系のエンジニアが聴神経周りの腫瘍を摘出する手術で失聴したことにより、社会から断絶していく過程とコミュニケーションの障害の理解を求めるものだ。

寝る時も付けたままにしてみた。消灯してテレビも消すが何かしら、聞こえる。
睡眠学習というのがあるので、朗読テープか何かを聞いてみよう。
コードが断線すると聞こえなくなるが工夫したい。


2007年12月6日の装用時間。7:00~5:00の22時間

ラビット 記
………………………
今晩は。
いや、先生方の方こそ毎日朝から晩までいろいろな方とご対応され、さぞお疲れのことと存じます。

今日は出勤して、補聴器と併用していました。
人工内耳は相変わらずチュルチュル、ピピーガガー言っていますが、補聴器のボリウムを下げて人工内耳の音と補聴器の音が同じくらいにして聞いていました。

夜は忘年会でかなりうるさいのでボリウムは9→7に下げていました。感度は12のままです。
やはりピピーガガーのままで分かりませんが、周りの人たちが私の人工内耳の説明
に興味を持ってくれ、人工内耳の仕組みを理解してくれたのが収穫だと思って
います。
人工内耳はマイクで拾った「ごはんですよ」が「ピポパ」と聞こえるので、この
音がごはんですよと脳が理解するのに時間がかかること、ずっと聞いている必要
のあることの説明を聞いてうなづいていました。

部長、課長二人、男性のリーダーの四人なので社内に理解が広がることを期待し
ています。


人工内耳を使う人は聞こえのリハビリテーションを受けますがコミュニケーション
の考え方、コミュニケーションの意味については臨床心理やケアマネジメントの
支援になり、医療と違う支援が必要になります。
人工内耳の手術を受けた人、受けようとする人に対するこの体制がまだまだ弱い
と思います。

制度として誰もが適切な治療と支援が受けられるようにするのが私たち、先に手術
を受けたものの役割だと思っています。
いろいろな検討が必要ですね


・ ・ ・ ・ ・ ・ ・

ご連絡ありがとうございました。
おととい、、昨日は、本当にお疲れになったことでしょう。
ご自分の話された声が言葉となって聞こえるようになりはじめたのですね。
少しずつ、少しずつ、慣れていってください。
静かな場所でご自分の声をお聞きになるのは、とても良い練習です。
B先生もお勧めしているように、音読はとても良いトレーニングになります。

水の音、紙をめくる音、車の音、電車の音などは聞こえましたか?
聴こえた場合、どのようにきこえましたか?
感度、音量はどのような設定でお使いでしょうか?
はじめのうちのマップは、音が大きすぎる可能性があります。
耳鳴りが収まらないようでしたら、我慢せず、感度音量を下げてください。