難聴者の生活

難聴者の日々の生活から、人工内耳など難聴者のコミュニケーション、聴覚障害者の制度改革について語る。

要約筆記は何をするのか(メモ)1

2007年12月10日 21時57分08秒 | 要約筆記事業
071130_1633~01_Ed001.JPG要約筆記は、難聴者等が社会のいろいろな場面に「活動」する場合に、話された言葉をその場で文字により伝えることで、その人の活動を支援するコミュニケーション支援方法だ。

「活動」におけるコミュニケーションはいろいろな行動の元になる。その場でやり取りされている言葉を聞いて、最初の行動は記憶するとか、話している人に返事や相槌を打つことかもしれない。ノートなどの記録を取ることかもしれない。

会合、打ち合わせ、集会や授業であれば挙手するなり、発言するなりするだろうし、店頭や役所などであれば、製品購入やサービスの申し込みといった行動を取るだろう。

目の前に話し相手がいれば、普通はそこで言葉のやりとりが発生することが多い。黙ったままとか後で返事しますとかいう対応は考えにくい。今日の講演の記録を読んでからゆっり考えるということもあるだろう。


しかし、要約筆記は、その場のコミュニケーションを同時性を持って文字で伝えることで成立させ、難聴者等の「参加」支援するものだ。

同時性をもってコミュニケーション支援するが、「文字で」というのが、要約筆記というコミュニケーション支援方法の特徴を強く規定する。

聞こえた言葉を文字にするのは手書きでもタイプする場合でも、文字化するには困難がある。一定以上の早さで文字化するには、高速タイプや音声認識等の技術が必要になる。このことから、話し言葉を要約する必要があることは理解できよう。一部だけを文字化するのでは話し手の意図が伝わらずコミュニケーションが成立しない。これは文字化する側の問題だ。

同様に、文字化されたものを見る人、受け手側の問題がある。
人は聞いて理解するようには文字を読んで理解できない。それは、文字は読む必要があるし、読める必要があるからだ。
「読む」ということはその文字を知っていて、文字列の意味が分かり、文章全体の意味が分かる能力が必要だ。

読んでいる時の頭の思考は、聞くようには早くスムーズではない。話されている言葉を、ただ音素をそのまま文字に置き換えるだけでは、読みながら単語や文章に置き換える必要がある。漢字かな混じり文にし、冗長語を省き、句読点をつけ、改行しても、文字になった文章を読んでも意味を理解するのは聞くよりは脳の負担が大きい。
(続く)


ラビット 記




人工内耳の音入れ後5日目(12/9)。

2007年12月10日 07時40分53秒 | 人工内耳
071210_0137~001.jpg071209_0805~001.jpg朝起きて、人工内耳を装着したら、聞こえない(2007年12月9日8:00am)。コントローラーを見ると「H1」の表示が出ていた。マニュアルを見ると電池切れとある。12/4夕方から12/9の朝まで、単四電池2本で丸4日間電池が持続したことになる。夜も付けていたので起床時間だけだと5日間くらい持つことになる。
SANYOの1000mAhというハイパワー充電池を取り付けるが10分も経たないうちにまた切れる。これは事前に充電していない電池だった。

明日から、BTEという耳かけ型コントローラーを使ってみよう。どうも外れやすく感じられるのが不安だ。耳介にはめるオープンイヤーモールドみたいのがあればその方が安心だ。

聞こえの方は、テレビの字幕のないCMや字幕が遅れて出てくるニュースのアナウンサーの声も口が見えれば、ピッピッガガーが言葉としてくぐもった声に
「聞こえる」ように感じる。ちょうど補聴器で言葉が聞きとれないのと同じ感じだ。
車のウインカーの音はチカチカとやお勝手の包丁を使う音はトントンと、コップをおく音はカッとかゴトッと、金物を叩く音はコンコンかカンカンとそれなりの音?に聞こえるようになって来た。

昼間は、磁気ループで会合の話し合いを聞いてみた。まだ、ピピーガガーだが、口と手話を見ていると少し聞こえているように感じる。今日は1時間ちょっとしかその機会がなかったが、もう少し同じ人が話しているのを聞けば聞こえるようになるだろう。

深夜、何も音がしないはずだが、人工内耳で何か聞こえている。チーというのかシャシャーというのか表現しにくいが聞こえている。何の音か分からない。今までだったら耳鳴りかなと思うが、コイルを外すとピタッと聞こえないので何か聞こえている。


ラビット 記



「認知症」と難聴

2007年12月10日 01時14分31秒 | PHSから
071202_1801~001.jpg認知症予防が、難聴と関係があるのは初めて聞いた。

高齢者に皆聴力検診をするのは良いと思う。難聴がいろいろな病気の現れでもあり、早期の対応が重要だからだ。

手軽に、正確な検査が出来ればきちんとした検査を促すきっかけにもなる。
また社会に、逆に難聴になることが高齢化の印(しるし)と思われない啓発も必要だろう。余計に難聴を隠すようになっても困るからだ。


ラビット 記
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「認知症」予防に聴覚検診を活用

2005年版の「高齢社会白書」によると、65歳以上の高齢者が総人口に占める割合を示す高齢化率が過去最高の19.5%に達した。高齢になると、耳が
聞こえにくくなるという問題が起こりやすいが、これを放置したままでいると認知症の原因にもなりかねないという。今後、日本では高齢化がますます進んで
行く。こうした中、埼玉県の坂戸鶴ヶ島医師会が進めている「聴覚検診による認知症予防」の取り組みの現場を訪ね、実際の検診も受けてみた。(山田 利
和)
(2007年1月7日キャリアブレインニュースより)
http://www.cabrain.net/news/article/newsId/5256.html