難聴者の生活

難聴者の日々の生活から、人工内耳など難聴者のコミュニケーション、聴覚障害者の制度改革について語る。

補聴器と併用した人工内耳の聞き方 装着後3週間目(12/26)

2007年12月26日 21時02分16秒 | 人工内耳
071225_2055~001.jpg071225_2056~001.jpg補聴器と人工内耳を使う場合の聞き方については、まだ装着後21日間、3週
間しか経っておらず、最適のマップも未完成の状況だが、今は日常生活では補聴器の補完で良いと思う。

補聴器だけでは聞こえない音が人工内耳がそれを補い、声が聞こえるようになる。

日常生活における聞こえの確保、コミュニケーションが最優先なので、左耳に新しい補聴器をつけたと思い、両方で実際の生活の聞こえによるバリアを少なくして、コミュニケーション内容を増やして、生活や仕事に往かすことこそが目的だからだ。

だからコミュニケーションのそれぞれの場面において、補聴器の音量と人工内耳のマップの選択、感度、ボリュウムにより最適なバランスをとるようにしている。


確かに、最近は音の広がりを感じる。
12/25 個室タイプの居酒屋でメンバーはみな手話を使うが声が補聴器だけの時より良く聞こえる。まだ手話や読話なしでは聞き取りは難しい。
話が興に乗ってくるとみな手話を使わなくなるので困るが、こちらの声が小さくなったのが聞こえるようになってと思わせてしまうのだろうか。
(マップはP2V9S12)

12/23 クリスマス会のライブは健聴者が耳を押さえていたくらいとても大きな音量だった。聞こえない人にも響きが伝わるようにそうしていたのか、いつもこのくらいなのか分からないが、人工内耳ではそんなに大きくは感じなかった。
(マップはP3V0S3)
人工内耳は、自分の声は小さく出しても大きい声を出してもほぼ同じように聞こえるので、自分の声が小さくなったのが分からない。周囲も困るので気を付けたい。

12/26 駅のホームのアナウンスだけではなく、チャイムの音色が良く分かる。補聴器だけではそんなに優雅な音色とは思わなかった。
(マップはP1V1S12)
12/26 スーパーのエレベーターの開く音がゴーと聞こえた。静かに開くものだと思っていたので驚く。
(マップはP1V1S12)


補聴器装用者が人工内耳を使うようになった方がいるが、いずれは人工内耳が補聴器の聞こえを越えるのかも知れない。
補聴器装用者が人工内耳を使うメリットの一つは初めから併用が可能=連続的に「移行」出来ることかも知れない。


ラビット 記
P1はプログラムの略でマップの番号。Vはボリュウムの略、Sは感度の略)
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「補聴器から人工内耳に戻ってきた会話の世界 鈴木克美」
(すずき かつみ(静岡県静岡市)みみより会参与・元会長
東海大学名誉教授
2004年「みみより」誌 No.508・509号掲)
http://www8.plala.or.jp/mimiyorikai/web72.html