摂津国老朗おじさんのスローな日々

関西の四季を楽しむ老朗おじさんがゆるゆると瞑想しながら、植物観察と徘徊のスローな日々を楽しんでいます。

近つ飛鳥風土記の丘の博物館

2018年12月06日 | 日帰り小旅行

12月5日に南河内に行った。南河内のほっこりとした田園風景の中に、古墳群が広がっていた。近つ飛鳥風土記(ちかつあすかふどき)の丘というらしい。そこにある近つ飛鳥博物館は高名な建築家安藤忠雄によって設計された…と言うことを、ここに来るまで知らなかった。大阪出身の安藤忠雄の設計した「住吉の長屋」のことも…ついさっき知人に教えてもらったところ。「長屋」のほうは私のような関西の長屋で育った者には、わかりやすい感覚で作られた新建築らしいな。
写真は上空から見たら前方後円墳に見えるという近つ飛鳥博物館を、下から見上げたところ。


左から博物館の階段状になった屋上➡ 上の写真の基になった写真【細工して街灯を消したんやで】
➡ 館内に展示されていた前方後円墳の模型

  

付近に広がる百舌鳥・古市古墳群の立体模型
近鉄長野線と石川(大和川の上流)、古代の官道・竹内街道との位置関係などが一目瞭然で良くわかった。竹内街道は(このリンク・街道歩きの旅はウォーキング好きな人にはお勧め)古墳時代の難波(なにわ)の宮と飛鳥【よく知られているほうの奈良にある遠(とお)つ飛鳥】を結ぶ幹線道路。羽曳野のあたりから今の近鉄南大阪線の近くや国道166号線と並行して走り、やがて二上山の南麓を通って飛鳥(奈良の遠つ飛鳥)に至る大きな道やったらしいな。

こういう展示は助かる。赤い字の札は左上が竹内街道。中央寄りが近つ飛鳥博物館。手前の川が大和川の支流の石川。




地図の立体模型では東が上。北は左になっているけど堪忍してな。いずれ時間のあるときに写真を90度回転させて、地図と同じ同じ向きにする予定やから。
もたもたしながらでもブログで表現すると あやふやだったことが自分の頭の中で整理されてしっかりと印象に残る。見分が自分の頭の栄養になって身に付くから充実感が得られる。これがブログ書きのうれしいところやな。
いつか竹内街道を歩いてみたいと思っている。

 


大阪府柏原市の高井田横穴古墳群を訪ねました

2017年10月26日 | 日帰り小旅行

10月の第一木曜日は柏原市の高井田横穴古墳群を訪ねました。
近鉄国分(こくぶ)駅を降りて大和川沿いを歩きました。【国分って大和の国と河内の国の境界ということやったのかな?】【河内国の国府は藤井寺に、国分寺は柏原にあったそうやな】


大和川といえば江戸時代の大土木工事、大和川付け替え工事を忘れることができません。ここの川の合流点付近はその大工事のポイントになった地点だったようです。奈良時代の和気清麻呂も大和川付け替え工事に挑戦していたとは、この日柏原市立歴史資料館へ行ってはじめて知りました。うーんだいぶ賢くなりました。
河川敷でツルボの群落⇒ ヨシ(琵琶湖岸でおなじみのヨシ)の群落(高さ3~4mにもなるといいます)を見かけました。
    

ウマノスズクサの群落(保護されていて標識もあります)とジャコウアゲハの幼虫も見かけました。
ジャコウアゲハ(成虫)の写真はウイキペディアから借用しました。
   
 

大和川から外れて小高い丘に登ると…何やら格式の高い天湯川田神社←古代の鳥取県の開祖と関係があるみたいでした。
そこにノダフジがあって…ノダフジは右巻きなんだと改めて認識しました!
老婆心ながら念のため巻いている方向の矢印を入れてみました。余計なおせっかいかな。
  

斎藤先生とスタッフの山口さんのおかげで地図を見なくても見知らぬところを歩けるのが、この会の良いところです。横穴式古墳がきちんと残されていることに感動!盗掘とか崩壊とかしていたらみじめですからね。文化財保存に尽力されている方々の地道な努力に改めて感謝致しますm(__)m
 

近鉄国分駅を降りてから、いろんな植物の群落を見たり高名な神社に立ち寄ったりしながら、スイスイと横穴式古墳までたどり着きましたが、ひとりだったらウロウロしていたでしょうね。
締めくくりに歴史資料館にまで行くことができ、河内木綿のことまで学習出来て本当に良かったです。


明治維新前後の経済混乱期にどっと外国産の綿花が入ってきて⇒ 河内木綿はその歴史を閉じるのですが、それまで商品作物の雄として栄えたらしい ←東京一極集中の今、関西経済の地盤沈下は目を覆うべくもないですが…古代から長いあいだ河内は全国経済の先進地域やったんやな 


歴史資料館の前後で観た植物の数々⇒ 中でもハナズルソウ(南アフリカ原産の多肉植物 これは耐寒マツバギクといわれるものかもしれない…自分でも育ててみたいと思いました)は赤が綺麗でした

痰切豆(たんきりまめ)⇒ミズヒキソウ⇒ミカンソウ
    

ハナミズキが鮮やかにに色づいていました。赤いのが実。つやつやしてとっても美しかったです。白っぽい橋の欄干みたいな形をしたのが花のつぼみです。


お彼岸の少し前に丹波の山あいに

2015年09月24日 | 日帰り小旅行

今年のお盆は猛暑でへばっていました。同居の家族みな暑さに暑さにやられたために、父母兄妹の眠る丹波へのお盆の墓参はかなわなかったため、つい先日、日帰りで丹波へ行って来ました。丹波は高原で旧国道も京都縦貫道も高原の上を走ります。和知ダムなどのある由良川の源流は高原を掘り込んで、自動車道の遥か下を流れていました。
気の早いイロハモミジが一部紅葉していました。

山寺(やまでら)の禅寺(ぜんでら)という雰囲気です

 
この山間の禅寺を目標にやって来て、駐車場に車を置かせていただき、お寺の裏山に入っていきます。



下の写真は京丹波町 和知 道の駅「なごみ」ホームページ より



京都縦貫道のインターから離れているため、人や車の流れから外れてさびれていないかと案じましたが、思いのほかにぎわっていた和知 道の駅 和(なごみ)  

下の写真は京丹波町 和知 道の駅「なごみ」ホームページより

鮎の塩焼きも食べて満足しました。写真はphotozou・jpより 



 ↑フォト蔵より  ちょうどこんな雰囲気の場所で食べました ⤴

京都縦貫道が開通したので国道27号線(一般国道)沿いの道の駅はもう閉店したのではないかとおそれていましたが、元気に営業していて安心しました。
道の駅・和は国道27号線沿い(京都と舞鶴を結ぶ)にあります -->

来年も、高原の緑と 山の野菜や鮎と会うために墓参に来れたらいいなと願っています。
高原の緑に触れる良い機会を与えてくれた亡き父母と幼くして早世(そうせい)した兄妹に襟を正して感謝したいと思います。

 

 

 



中書島って島やったんや

2015年09月07日 | 日帰り小旅行

9月の第一木曜日は京都市伏見区↠寺田屋界隈と秀吉ゆかりの伏見港址、三栖の閘門(みすのこうもん)から宇治川沿いに観月橋(かんげつきょう)までウォーキングしました。 

 

 

 

 

 











 

 

 

 

 

 

 



長建寺のぼたん桜

 長建寺境内に沸く伏見の湧き水。伏見は元は伏し水と書いたとか…

 

 京の桜博士↠佐野藤右衛門の名がここにあります。

 

 長建寺のいわれが

 

 

 
 

 

 

 

  

 

 

 

寺田屋騒動は島津 久光の命により、薩摩の尊王攘夷派が襲撃された事件だと思います。

これにより龍馬も危うく遭難しかけましたが、かろうじて難を逃れました。 

 

 寺田屋騒動など幕末期の騒乱の跡を残す弾痕
別の所には刀傷もありました
 
↑ 
 世の人は われを何とも言はゞいへ
わがなすことは
我のみぞしる
   龍馬

 伏見港の賑わいの只中にあった寺田屋

 

 しばしば寺田屋に宿をとった坂本龍馬

 

龍馬のうそぶいたことば… らしいです

 

 

 

 




 

 

 

 

 

 花ではよくわからないが…葉をみるとアサガオだってわかりそうです 


 

 ナツズイセン

 

 マメアサガオの花と葉

 

 マメアサガオの葉

 

 

 

 

 

 

 

 

河川の管理区分

 宇治川派流を行く十石舟。桜の花見どきは大いに賑わうそうで…

 

 三栖の閘門(みすのこうもん)  パナマ運河のような仕掛けです。近代になって宇治川浚渫の結果、宇治川派流と宇治川の水位に差が生じたために作られました。 

 

 伏見港付近の水路
むむっ、おけいはんの中書島は島やったんや
 

中書島は宇治川と秀吉が拓いた宇治川派流などに囲まれた地域でその名の通り島になっていました。
 
↓これは(下の図)同じくグーグルの地図で見た宇治川派流の元の流れ。秀吉の建てた伏見城は桃山御陵のあたりだったらしい…
  
伏見出会橋は宇治川派流と濠川(ほりかわ)が合流する所に架かっています。
近くに角倉了以(すみくらのりょうい)が京都の水利に果たした功績を称えた碑があります。
伏見と京を結ぶ高瀬川を拓き大いに京の物流を活性化しました。

 

 ↓ 今、いちど中書島の地図をご覧あれ 

 

 

  ↑今、いちど中書島の地図をご覧あれ

 

 

 

 

 

 

  

 

 

 

 

 

 

 

   

アブラススキが宇治川の
土手にたくさんありました 




ムラサキカタバミ


マツヨイグサはパイオニア植物で荒地を好んで繁殖する傾向がありますね。

 宇治川の堤で、一木会のメンバーが発見したワルナスビの花

 

 宇治川沿いのエンジュの木。高貴な木として尊ばれたということがそれとなく判るたたずまいでした。

 

マツヨイグサは月見草とも言うよね。

 

 

 

 





 

 

 

 

 


 

 

 

 

 観月橋に至る標識

 

 三十石舟。かつては伏見港↠淀川の水運の主役

 

 舟板と舟板を繋ぐのは木の釘

 今回は、伏見に着いたときカメラが故障してしまい、雨だったためにタブレットも持っていなかったため、ここに載せることができた写真はすべてガラケー(旧式携帯電話)で撮ったものです。ガラケーのカメラも結構な性能があるんやね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


牛窓オリーブ園の春

2014年05月08日 | 日帰り小旅行

ここは岡山県瀬戸内市牛窓町の牛窓オリーブ園です。
オリーブ園からは瀬戸内海のおだやかな海が一望できます。牛窓港の防波堤の向こうには前島が見えます。前島の向こうに青く見えるのは小豆島。手前の白亜のビルはホテル・リマーニ。

                  オリーブ園の
前島に向かうフェリー    オリーブのそばに   山桜の向こうに   途中で備前市
とクルーザーが見えます。 山桜が咲いていた  前島と小豆島。   日生に五味の市に寄りました。
            海産物が美味しい



牛窓オリーブ園で関西タンポポと出会いました。やはり西洋タンポポよりも可憐で優しい感じがしますね。
オリーブ園の自然環境は良好だということですね。


吹田市役所から約2時間半で行けます。山陽自動車道備前インターを出て岡山ブルーライン(無料)を使えば意外と早くて便利。

 グーグルマップを参考にさせていただきました。