摂津国老朗おじさんのスローな日々

関西の四季を楽しむ老朗おじさんがゆるゆると瞑想しながら、植物観察と徘徊のスローな日々を楽しんでいます。

小春日和が続いている

2023年11月30日 | 関西の四季

異常な物価高のおかげで、懐は朝夕の気温と同じで寒いけど、小春日和が続いて日中の日差しは暖かい。おかげさまでほっこりしている。比良の山の上には雪雲がかかりはじめ、紅葉も今のうちが見頃。ハナミズキとドウダンつつじの紅葉は良かった。ただし多くの桜の紅葉はまるで枯れ葉色やったな。この秋の桜はイマイチやなあと思っているまに散ってしまった。


今年はノジギクが遅く、なかなか咲かなかった。11月も下旬になってからやっと花が顔を出した。気温が高めだったからかなあ。
ヨメナは強い奴らしくて平気な顔をしていつも通りに咲いていた。
 

11月、涼しくなってバラが6月の元気を取り戻した。 

冬至が来たらユズ湯に入ろう。金柑のピューレやシロップ漬けで喉の養生をし、クチナシで栗きんとんに色を着け、銀杏で茶碗蒸し。ああ美味しい。食欲の秋が来た。





鍋物で温まりたい季節に冬の七草

2023年11月15日 | 日記の補足

「冬の七草」は冷蔵庫の中や八百屋の店先で見つかる。「春の七草」のわくわく感や目の保養になる「秋の七草」の風流とはひと味違った趣きがある。見出し画像は冷蔵庫の中をひっくり返して出てきた「冬の七草」の一部。
鍋が恋しいこの季節。温まる上に野菜が良く摂(と)れて、風邪知らずと、八百屋さんの宣伝文句のような冬の七草があった。ネット上で見つけた情報によると「ねぎ、はくさい、だいこん、しゅんぎく、ほうれんそう、キャベツ、こまつな」がそれ。冷蔵庫をひっくり返せばたちまち4~5種類は出てきそうな身近な野菜ばかりだ。しゅんぎくをきくな(菊菜)に、キャベツをたまな(玉菜)に変えると語呂が良くなり、覚えやすくなる。
『ねぎだいこん きくなこまつな ほうれんそう たまなはくさい ふゆのななくさ』なんてね。
      

 この冬の七草、春や秋の七草と比べると歴史も由緒もまだまだで、人口に膾炙(かいしゃ)するには至っていない。大根は古くから春の七草に入っていたんだけど、おでんのネタのNo.1なので少々強引に冬の七草に抜擢したような気がする。
ところで、鍋やおでんの次にはそろそろおせち料理の出番がやってくる。おせちにクワイを食べたことある?吹田市のイメージキャラクター「すいたん」は吹田市名産の吹田クワイに由来してる。詳しくは吹田市のHPを見ると良く判る。吹田クワイはオモダカから派生したものだとか、牧野富太郎さんが有難い学名をつけてくれたんだとか。目からうろこのお話がたくさん載っている。プランターでご近所のおじさんが丹精込めて栽培している吹田クワイ。はじめはなんでわざわざオモダカを栽培なさっているのかと、思っていたよ。

   

吹田の田んぼで盛んに吹田クワイを作っていたころはJR南吹田駅前にあるオブジェに似たドンゴロス風車がゆらゆらと回っていたらしいね。そうこの辺りはつい60年前までは、見渡す限り一面の田んぼだったのだ。

 

まさかこんなところに駅ができるとは子どもの頃は想像も出来なかった。

11月の小春日和をけいはんな記念公園で過ごした

2023年11月10日 | 関西の四季
11月の第一木曜日は好天に恵まれた。近鉄けいはんな線を学研奈良登美が丘駅で降り、けいはんな(京阪奈)公園で一日、小春日和を楽しんできた。
見出し画像はたわわになった柿。秋の陽光に輝く。


広大な公園のすべてを一日でまわりきるのは不可能。今回は水景園と芽ぶきの森を中心に見てまわった。先ずは水景園の滝。涼し気な滝と紅葉のコントラストが良かった。

水景園の滝VID20231102110236


緋鯉の群れ。循環する水の中ゆうゆうと泳いでいたね。

水辺にシュウメイギクが咲いていた。名前にキクとは付くけどキンポウゲ科。アネモネの仲間。でも、菊の仲間みたいな外観。
 
ヨメナはキク科シオン属の野草。たくましく美しく咲く。ムコナとかいう草花もあるらしいが、俺は断然ヨメナの方が好きやな。
この時季にしかお眼にかかれないコウヤボウキの花。
これはキク科の木。草ではなくて木。

里山の中に入ればコウヤボウキはどこでもフツーに見られるポピュラーな落葉低木。高野山では竹を植えることは禁じられたそうだ。竹は商品価値もあり欲望を刺激するので修行の妨げになるからなんだと。代わって高野山ではコウヤボウキが重宝され、箒の材料にされたのだと。
花期は9-10月というが、今まで見たことがなかった。見落としていたのかなあ。いずれにしてもコウヤボウキの花の群落を見たのは初めてで、季節の巡り合わせの不思議に感動した。


コスモスもキク科。コスモス属の草花。
 
今回はブログの画像取り込み機能が一層充実したとかで、以前と使い勝手が違った。わかりやすく教えてくれる助っ人を頼む。