摂津国老朗おじさんのスローな日々

関西の四季を楽しむ老朗おじさんがゆるゆると瞑想しながら、植物観察と徘徊のスローな日々を楽しんでいます。

ロウバイと水仙、梅の薫り

2023年01月28日 | 日記の補足

冬の寒さの真っ最中に、新春の気配を漂わせて清新に薫るのがロウバイやな。
夕食後、老人の日課よろしくウトウトしながらTVの天気予報をみていたら、天気予報のお姉さんが雪中四友(せっちゅうのしゆう、またはせっちゅうしゆう)ということばがあるということを教えてくれた。ロウバイ、梅、水仙、サザンカが雪中四友に当たるのだそうだ。どの花も冬の寒さの中に春の気配を感じさせる。寒さの厳しいロシアやシベリアでは2月を光の春と呼ぶこともあるらしい。雪中四友は光の春にふさわしい。
今年の寒中は風邪をひいて散々だった。そのため去年のように、蝋梅を見に大阪城公園に行く元気も出ずにいたところ、ご近所の塀越しに見事な蝋梅を見た。ピンポンを押して撮影の許可をえるべきか、ためらったけど、お留守のようだったので花だけアップで撮らせて頂いた。
 

ネット上の歳時記を見ていたら、そんな自分にピッタリの句があった。今度、蝋梅のあるじに会えたら、お礼のご挨拶をしようと思っているところなので許してね。とりあえずはこの場でお礼を述べます。
ネット上の歳時記蠟梅1より

作品
作者
掲載誌
掲載年月
塀外に我が家の臘梅撮りをりぬ 山西みち子 火星 199905
ふつつかに臘梅の庭のぞきをり 安原楢子 槐   200003

食いしん坊の自分を癒してくれる一句もあった。

臘梅はきんとん練ってるあかるさに 佐々木峻 ヒッポ千番地 199905

大雪警報や風雪注意報がようやく解除された1月下旬のある日、湖西へ久しぶりに行った。
駅のホームも雪がびっしり。比良山系からは次から次へと雪雲が沸いていた。

  

水仙の群落があるはずのところがこんもりと雪に覆われていた。水仙らしき姿が見えたのは、大木の上から落ちた落雪に倒された一輪だけだったようで。

 

雪中の山茶花は風情があった。梅の蕾はまだまだ堅かったけどね。
 

2月。節分になってスーパーやコンビニで盛んに売り出される恵方巻。物価高の折から、我が家では老朗おじさんが米を5カップ(5升)炊き、張り切って10本巻いた。長い間、半年以上も修行していなかったので、上手く巻けるかどうか不安だったけど何とか写真のように巻けた。嬉しかったよ。物を作る喜びや達成感は、家の中に居ても日々の生活の中でも感じられるから嬉しいよね。次はお花見か、五月の節句の頃にまた10本巻くつもりでいるねん。

ユーチューブの茶々の巻きずしアートや料理教室のボンちゃんとにらめっこして、具材がご飯の真ん中にくるようにボケかけの脳力を振り絞ってやってみたけれど、思ったほどはうまくいかないもんやなあ。具材がいじけて隅へ隅へ行こうとしている。


こっちはどうや!いちおう巻けているかもね。干瓢や椎茸の煮汁がご飯に浸みて色合いが悪くなっているのが残念やな。和食には色合いと見た目の美しさが大事なポイントやからなあ。まだまだ修行せねばならないね。


ボツボツ散歩などして外気浴せねば

2023年01月26日 | 日記の補足

(検査結果は陰性 巣ごもり卒業へ)コロナ禍と同時にインフルエンザも流行しているらしい。こんなご時世では、少々風邪気味でも自宅でじっとしているのが得策とばかり、ずっと巣ごもりしていた。幸い我が家には暴れん坊の♂猫と、甘えん坊で箱入り娘の雌猫の個性豊かな猫が2匹いてじゃれあったりケンカをしたりするのを見ていて退屈はしなかったけれど、猫も濃厚接触者に該当するのやろうか。猫や犬がコロナにかかるなんてあんまり想像したこともないけどね。閑話休題。巣籠りは高齢者には本当に良くないね。運動不足で筋力が落ち、次第に真っすぐ歩けずに蛇行が始まり、しゃべらないのでろれつも怪しくなりそう、元々あった老人ボケに加速がかかってこの先どうなるんやろう。
(さらば息苦しい日々よ)先日、近所の薬局でコロナの検査キットを買って検査したところ、我が家の風邪気味を気に病む最後の一人も幸いなことに遂に陰性と出た。めでたしめでたし。もう外出してもいいよね。何しろワクチンはコロナを5回もインフルエンザも1回と可能な限り打ったし、人の多いところへ行くときは必ずマスクもしてるしな。コロナ禍で何が神経を参らせたかといえば、ついこの前まで顕著に感じられた罹患したひとに対する冷たい視線。白い眼なんだよね。「咳をしてもじろり」日本はいつの間にこんな息苦しい国になったのかと、窮屈な思いをしたことや。 
(視点を変えてこの世のあり様を見る)そこで、いったん気を取り直して歴史的な視点からこの社会を見つめなおすための読書に励んだ。まずは読みやすい桐野夏生、保阪正康、沢木耕太郎などを。読書はハマりだすと抜けられない。特に昭和の時代の様々な出来事は本当にエキサイティングでかつ切実。寝食を忘れさせるものがあるな。
(近況の報告)
写真は右から市販の検査キット。めでたく陰性になっているよ。
出窓の三歳児猫。昼寝中の猫二匹。昭和な読書。
   

出窓の三匹の猫。これは合成写真。あまり上手く合成できたとは言えないが、仲の良さは何となく伝わって来るでしょう。我が家の猫は2匹しかいないけどここでは3匹になっている。のどかな良い景色やろ。

病気療養を良いことに、しょっちゅうTVをつけっぱなしにしてお昼寝していた。いかんいかん、認知症への道をまっしぐらだった。もうそろそろ起きて動き出さねばと思っているところなんや。


遅ればせながら 新年のごあいさつ

2023年01月15日 | 日記

(寝起きの顔で失礼します)
七草がゆも終わり、えべっさん(恵比寿さま)の賑わいも終わった今頃、明けましておめでとうございますというのも、今さら場違いな…と言う感じなんやけど。
実は暮れの大掃除、お正月の雑煮の用意、その他エトセトラに年甲斐もなく頑張りすぎて、無理をした祟りか、1月4日あたりから何年ぶりかに熱まで出てきて、ずーっと布団を被って寝込んでた。そのため今年は初詣もお年始も、年賀状の返事もすべてまだ手付かずのまま。

年賀状を投函したのは12月26日のことだった。元旦に届いていたら幸いなんやけどな。
(てんやわんや)
昨年末12月30日に家族の誰か、誰とは言わないけれど特に敏感な怯え症の人が、自分の風邪はコロナに違いないと不安に怯えて言い始めた。なだめるために慌てて市販の検査キットを買い求めて検査したところ、コロナは陰性との結果。熱も37度台の微熱だった。多分ただの気の病、知恵熱の類、重くても鼻風邪かせいぜいちゃちなインフルエンザだと甘く見た。年末年始の途方もない順番待ちで混雑した医療機関にかかる気にもなれずに巣ごもりしていたところ、たちまち同居家族4人全員が、発熱、喉の焼け付くような痛みと痰の絡み、喘鳴でろくに声も出ず、咳はゴホンゴホン、時おり激しいクシャミの症状と悪寒、節々の痛みなど…を順番に仲良く発症し、同病相哀れむちょっとした戦友の気分を味わった。同居家族全員同じ風邪なんて、こんなことは1957~58年のアジア風邪以来やった。
(コロナの第8波だったか)
松もそろそろ取れる頃、症状が落ちついて熱も下がった1月13日、かかりつけ医に行ったところ「コロナやったかも知れへんな」との診断。「もう治ってると思っていいわ」とのありがたいお言葉やった。年の始めの十日余りほんまにしんどかった。
ところで猫はインフルエンザやコロナに感染しないのかなあ。我が家の2匹はずーっと元気にしている。暮れにゴマメを作ったときには大いに邪魔をしてたまらんほど元気やった。左のでかいのが野良猫上がりの♂1歳児のジイジ。窓の外をじっと眺めているのが三歳児箱入り娘のラム。どちらも魚が大好きで油断できないが、生涯初挑戦のゴマメはまずまずの出来やった。歳末忙しいカミさんを少しでも手助けしようと、レパートリーの拡大を試みたのだ。コツはじっくりと乾煎りすること、調味料は,酒、砂糖、みりん、しょうゆをテキトーに合わせていったん煮立たせること。みりんと砂糖を少なめにした方が冷えた後でもカリッとして食べやすい。
    

さて、今年もかみさんが頑張って作ったおせち。頑張りすぎてこの正月ダウンするきっかけになったんやけどな。
1.若い衆の大好きな海老とブリのつけ焼き、鶏肉、魚卵(「鯛の子」実はタラの子?)
2.数の子、ゴマメ、黒豆、栗きんとん、厚焼き卵、 紅白のカマボコ
3.お煮しめ でっかいお鍋にたっぷりのお煮しめを作り置きしておくと正月三が日のお野菜は十分まかなえるので重宝するで。
  

同居人の喜ぶ顔を見たくて、一生懸命正月支度をして来たけれどそろそろ体の方が悲鳴を上げ始めた。神様からの警告と謙虚に受け止め、心身の状態に合わせて生活の仕方を縮小モードに切り替えていかねばならない。そんなことが骨身にこたえた年の始めだった。
(久しぶりに家の外を歩いた)
なにわ会館の立派な門松。戸外の乾いた風が心地良かった。
中之島グランドを駆け回るサッカー少年たち。若者たち、ボールを追って走れよ走れ。