冬の寒さの真っ最中に、新春の気配を漂わせて清新に薫るのがロウバイやな。
夕食後、老人の日課よろしくウトウトしながらTVの天気予報をみていたら、天気予報のお姉さんが雪中四友(せっちゅうのしゆう、またはせっちゅうしゆう)ということばがあるということを教えてくれた。ロウバイ、梅、水仙、サザンカが雪中四友に当たるのだそうだ。どの花も冬の寒さの中に春の気配を感じさせる。寒さの厳しいロシアやシベリアでは2月を光の春と呼ぶこともあるらしい。雪中四友は光の春にふさわしい。
今年の寒中は風邪をひいて散々だった。そのため去年のように、蝋梅を見に大阪城公園に行く元気も出ずにいたところ、ご近所の塀越しに見事な蝋梅を見た。ピンポンを押して撮影の許可をえるべきか、ためらったけど、お留守のようだったので花だけアップで撮らせて頂いた。
ネット上の歳時記を見ていたら、そんな自分にピッタリの句があった。今度、蝋梅のあるじに会えたら、お礼のご挨拶をしようと思っているところなので許してね。とりあえずはこの場でお礼を述べます。
ネット上の歳時記蠟梅1より
作品
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作者
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掲載誌
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掲載年月
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塀外に我が家の臘梅撮りをりぬ | 山西みち子 | 火星 | 199905 |
ふつつかに臘梅の庭のぞきをり | 安原楢子 | 槐 | 200003 |
食いしん坊の自分を癒してくれる一句もあった。
臘梅はきんとん練ってるあかるさに | 佐々木峻 | ヒッポ千番地 | 199905 |
大雪警報や風雪注意報がようやく解除された1月下旬のある日、湖西へ久しぶりに行った。
駅のホームも雪がびっしり。比良山系からは次から次へと雪雲が沸いていた。
水仙の群落があるはずのところがこんもりと雪に覆われていた。水仙らしき姿が見えたのは、大木の上から落ちた落雪に倒された一輪だけだったようで。
雪中の山茶花は風情があった。梅の蕾はまだまだ堅かったけどね。
2月。節分になってスーパーやコンビニで盛んに売り出される恵方巻。物価高の折から、我が家では老朗おじさんが米を5カップ(5升)炊き、張り切って10本巻いた。長い間、半年以上も修行していなかったので、上手く巻けるかどうか不安だったけど何とか写真のように巻けた。嬉しかったよ。物を作る喜びや達成感は、家の中に居ても日々の生活の中でも感じられるから嬉しいよね。次はお花見か、五月の節句の頃にまた10本巻くつもりでいるねん。
ユーチューブの茶々の巻きずしアートや料理教室のボンちゃんとにらめっこして、具材がご飯の真ん中にくるようにボケかけの脳力を振り絞ってやってみたけれど、思ったほどはうまくいかないもんやなあ。具材がいじけて隅へ隅へ行こうとしている。
こっちはどうや!いちおう巻けているかもね。干瓢や椎茸の煮汁がご飯に浸みて色合いが悪くなっているのが残念やな。和食には色合いと見た目の美しさが大事なポイントやからなあ。まだまだ修行せねばならないね。