摂津国老朗おじさんのスローな日々

関西の四季を楽しむ老朗おじさんがゆるゆると瞑想しながら、植物観察と徘徊のスローな日々を楽しんでいます。

猛暑が続く中、室内で佐伯祐三を観ている

2023年08月04日 | 日記

自分のことをアウトドア派だと少し前までは思っていたけど、今や撤回するしかないね。
「適切に」「クーラーを効かせた部屋で」「命を守るための行動」をたびたびラジオやテレビに呼び掛けられているうちにすっかり出不精になってしまった。涼しくなったらもう一度、画を見に行きたいと思いながら、佐伯祐三特別展で見た画を眺めたりしている。
佐伯祐三はパリの街角を描いた風景画が多いけど、私は靴職人や人形の画、郵便配達夫がスキやね。

夕方になり猛暑が和らぐとようよう重い腰をあげて川べりを歩く。この神崎川、少し上流の安威川あたり(別府)から淀川との合流点(一津屋)まで曲がりくねっていたため、しばしば氾濫し水害の苦労が絶えなかったらしい。明治になって淀川と神崎川をまっすぐにつないで、ようやく水害が減ったらしい。砂州の右手が新しくなった真っすぐな神崎川、左手が安威川。
地震などの災害に備えて高浜橋下流には、大災害時用の桟橋がある。下流地帯では洪水の被害に対する緊張感を絶えず持っていなくてはならないよね。

そんな街のぶらぶら歩きに必携なのが、この手提げ袋。


東京は大都会やったな!

2023年06月23日 | 日記

スマホからアクセスして、このブログの「てにをは」の間違いを校正しようとした。ところがうっかりしてせっかく書いたブログの文章を全部消してしまった。なぜこうなったのかがわからない。スマホでブログの編集をしようなどと、能力に見合わない大それたことを考えたのがそもそもの間違いだった。それで一からまたやりなおしているわけだ。(;´д`)トホホ。
大阪東梅田の日興ビル前から乗った①夜行バスは意外と快適だった。八重洲口側にバス停がありそこで降りたのだが、何だか嬉しくなって、おのぼりさんよろしくわざわざ ②丸の内側まで東京駅の外観を見に行った。こちら側はいかにも官庁・大企業・権力の中枢が控えているところと言う感じ…シーンとして静粛にしていた。 八重洲口に回り③アーチゾン美術館にあるというルオーの④「郊外のキリスト」を見たかったのだが今回も時間が無くてかなわなかった。代わりに新橋にある⑤パナソニック汐留美術館で開かれていた「ジョルジュ・ルオー かたち、色、ハーモニー」を見に行った。ルオー展なかなか関西に来ないので、今回上京の第一目標がこれだった。

①夜行バス   ②雨の降る東京駅 ③アーチゾン美術館 ④郊外のキリスト 
           

⑤パナソニック汐留美術館 ⑥絵葉書を記念に  ⑦エクソドゥス  ⑧基督と漁夫たち

           

➈基督との楽しき集い ⑩クマエの巫女
    

20世紀最大の宗教画家と評価する人もいるルオー。生涯に二度の世界大戦を経て、その影響を確かに受けているさまが⑦のエクソドゥスとか、撮影不可の戦争の画「ひとは人にとりて狼なり」とかからは感じ取られ、あてのない戦争が今も続く現代の世にも通じる画家の感じていたであろう暗さ、重さ、救いの無さが伝わってきた。晩年の作は⑧と⑩のように暖色と寒色の青がバランス良くて展覧会の名の通り かたち、色、ハーモニーが良かった。現物には及ばないが、大阪に帰ってからの今では、絵葉書を取り出してみては、良い画だったなと回顧しているところ。ステンドグラスの職人だったルオーの宗教心が➈「基督との楽しき集い」とか ⑩「クマエの巫女」とかに落ち着きのある光と共に表現されている(ねんなあ)と感じいっているのだ。

さて、お次は港区白金台の街角にあるこじんまりとした松岡美術館。「モネ、ルノアール 印象派の光」との展示にひかれて行ったのだが、一階の彫刻の展示が素晴らしく良かった。④ローマ神話の知恵と軍事、工芸をつかさどるミネルヴァ ⑤ローマ神話の最高神ゼウスの妻のヘラ ヘラは女神中の最高神  どちらも圧倒的な迫力で迫ってきた。
①街角にある ②さりげない佇まい ③ルノワール ④ミネルヴァ ⑤ヘラ
          

これはパンフにあったディエゴ・ジャコメッティ作「猫の給仕頭」

現物のブロンズ像は思わず見とれる愛らしさにときを忘れたね。

さあ、二階へ上がって印象派の光を見よう。その前に窓越しの緑が美しい階段を上がる。
①緑が輝いていた ②ブーダン  ③ピサロ  ④シスレー    ⑤モレのF県
    

⑥リュスのレンガ工場  陶器展もやっていた  ⑦清朝初期の大皿 
                 

印象派の足跡をたどるのみならず収集家の松岡清次郎さんの眼力や着眼点も楽しめて、それもまた、味のあることだった。
この美術館は、松岡清次郎さんというお金持ちが自分の趣味で集めていた美術品を晩年、愛好家のために楽しんでもらおうと美術館創立を決意したことから始まった。社会貢献のために尽力するお金持ちは、大阪にも昔はおおぜいたのだけど…むむむ…今はどうだ。近年は世知辛さが目立つようでちと情けない……。閑話休題。
何はともあれここは居心地の良い美術館だった。また来よう

最後は上野公園の西郷さんに挨拶してから帰った。上野駅がどこにあるのかも、その中で西郷さんの銅像が何処に立っているのかも、何も知らずにいたので、駅員さんに尋ねたところ、親切に教えてくださった。朝早くにアーチゾン美術館に行く道をお巡りさんに聞いた時も親切にしてもらったしな。東京って冷たい街だという先入観は訂正しなくてはならない。

上野公園には上野動物園の他、国立西洋美術館などもあり、次回来たときにはじっくりと見て回りたいものがたくさんあるのだが、それは次回の楽しみに取っておこう。トンカツも食べたいな。
 雨に煙る東京スカイツリーが上野の山から見えた。これも絶景。


ゴッホアライブを見に行った

2023年05月31日 | 日記

 コロナも厳戒態勢の2類から第5類とやらになったようで、まだまだ油断は禁物とは言うものの、待ってましたとばかりに、懇親会、同窓会、反省会、送別会に歓迎会、打ち合わせに打ち上げと、さまざまな名目で今までの貸しを一気に取り戻そうと、飲めや歌えや世の中は♩♫(^^♪…とばかりに忙しい日々を送っていた。
 おかげでブログを更新するどころか、コンピュータ講座もすっかりご無沙汰していた。
 おっと、美術館にも行っていなかった。神戸に来ているいま評判のゴッホアライブが6月4日には終わってしまう。目指すは兵庫県立美術館。
 

 お得な運賃で行くには、JR大阪ひがし線で大阪へに出て170円、梅田から阪神電車で岩屋まで320円。計490円也。インフレに対抗するには乗り換え案内などフルに活用して、この春出来たばかりの大阪駅地下の23番線ホームを経由して行った。
 大あわてで駆けつけた兵庫県立美術館、5月31日の当日券売り場はたいへんな行列で、一瞬入れるだろうかと焦ってしまった。蛮勇をふるってコロナ禍中には考えられなかったほどの人混みの中を突き進んだ結果は…。行って良かった。!(^^)!
 

フツーの展覧会とは違って、ゴッホの作品を高度なIT技術で加工してしゃれた音楽と共に大画面いっぱいに映し出す。すごい迫力だった。動画も写真も自由に撮ってよろしい。

  

ゴッホの作品そのものでは何しろ画だから、鳥が飛んだり雲が動いたりするのは鑑賞者の想像力で感じ取る他はない。ゴッホアライブでは実際に鳥が飛んだり雲がモクモクと沸いてきたりするのだ。
 

今はなきゴッホも驚いているだろうね。ゴッホとこの映像作品を作ったスタッフの皆さんありがとう


 動画のアップの商法を忘れてしまった。動画の一部20秒ほどをアップするつもりなのでと、こうご期待。

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遅ればせながら 新年のごあいさつ

2023年01月15日 | 日記

(寝起きの顔で失礼します)
七草がゆも終わり、えべっさん(恵比寿さま)の賑わいも終わった今頃、明けましておめでとうございますというのも、今さら場違いな…と言う感じなんやけど。
実は暮れの大掃除、お正月の雑煮の用意、その他エトセトラに年甲斐もなく頑張りすぎて、無理をした祟りか、1月4日あたりから何年ぶりかに熱まで出てきて、ずーっと布団を被って寝込んでた。そのため今年は初詣もお年始も、年賀状の返事もすべてまだ手付かずのまま。

年賀状を投函したのは12月26日のことだった。元旦に届いていたら幸いなんやけどな。
(てんやわんや)
昨年末12月30日に家族の誰か、誰とは言わないけれど特に敏感な怯え症の人が、自分の風邪はコロナに違いないと不安に怯えて言い始めた。なだめるために慌てて市販の検査キットを買い求めて検査したところ、コロナは陰性との結果。熱も37度台の微熱だった。多分ただの気の病、知恵熱の類、重くても鼻風邪かせいぜいちゃちなインフルエンザだと甘く見た。年末年始の途方もない順番待ちで混雑した医療機関にかかる気にもなれずに巣ごもりしていたところ、たちまち同居家族4人全員が、発熱、喉の焼け付くような痛みと痰の絡み、喘鳴でろくに声も出ず、咳はゴホンゴホン、時おり激しいクシャミの症状と悪寒、節々の痛みなど…を順番に仲良く発症し、同病相哀れむちょっとした戦友の気分を味わった。同居家族全員同じ風邪なんて、こんなことは1957~58年のアジア風邪以来やった。
(コロナの第8波だったか)
松もそろそろ取れる頃、症状が落ちついて熱も下がった1月13日、かかりつけ医に行ったところ「コロナやったかも知れへんな」との診断。「もう治ってると思っていいわ」とのありがたいお言葉やった。年の始めの十日余りほんまにしんどかった。
ところで猫はインフルエンザやコロナに感染しないのかなあ。我が家の2匹はずーっと元気にしている。暮れにゴマメを作ったときには大いに邪魔をしてたまらんほど元気やった。左のでかいのが野良猫上がりの♂1歳児のジイジ。窓の外をじっと眺めているのが三歳児箱入り娘のラム。どちらも魚が大好きで油断できないが、生涯初挑戦のゴマメはまずまずの出来やった。歳末忙しいカミさんを少しでも手助けしようと、レパートリーの拡大を試みたのだ。コツはじっくりと乾煎りすること、調味料は,酒、砂糖、みりん、しょうゆをテキトーに合わせていったん煮立たせること。みりんと砂糖を少なめにした方が冷えた後でもカリッとして食べやすい。
    

さて、今年もかみさんが頑張って作ったおせち。頑張りすぎてこの正月ダウンするきっかけになったんやけどな。
1.若い衆の大好きな海老とブリのつけ焼き、鶏肉、魚卵(「鯛の子」実はタラの子?)
2.数の子、ゴマメ、黒豆、栗きんとん、厚焼き卵、 紅白のカマボコ
3.お煮しめ でっかいお鍋にたっぷりのお煮しめを作り置きしておくと正月三が日のお野菜は十分まかなえるので重宝するで。
  

同居人の喜ぶ顔を見たくて、一生懸命正月支度をして来たけれどそろそろ体の方が悲鳴を上げ始めた。神様からの警告と謙虚に受け止め、心身の状態に合わせて生活の仕方を縮小モードに切り替えていかねばならない。そんなことが骨身にこたえた年の始めだった。
(久しぶりに家の外を歩いた)
なにわ会館の立派な門松。戸外の乾いた風が心地良かった。
中之島グランドを駆け回るサッカー少年たち。若者たち、ボールを追って走れよ走れ。
  


2021年はコタツのまわりで迎えるお正月

2021年01月08日 | 日記

明けましておめでとうございます。今年も何とか無事に生きて、我が家でお正月を迎えることが出来るのも皆さまのおかげです。見出し画像のお年玉、遠方からやって来た孫に手渡しでやった正月もあったけど、今年はコロナ禍の大阪から銀行振り込みでやりましたよ。そんないつもと様子の違う新春を迎えましたが、本年もよろしくお願いいたします。
昨年のPC講座で教わったことを基に年賀状を作成しました。
ワードを使った年賀状つくりの私にとって重宝した主なテクニックは ①ワードアートの挿入➡ワードアートスタイル➡各種変更 ②ワードアートスタイル➡文字の効果➡変形 ③図形を選択➡トリミング➡図形に合わせてトリミング ④塗りつぶしのグラデーションなどでした。
ワードで額に汗して仕事をする人も多いでしょうが、ワードでこのように楽しく遊んでいる人間もいます。各方面に通用するありがたいソフトです。



大阪に居る家族だけでおせちを食べました。のんびりゆっくりできてこれはこれで結構良いものでしたね。左は一の重。栗きんとん、黒豆、ゴマメ(田づくり)、紅白かまぼこに代表される酒の肴にピッタリ。右は二の重。ブリ、海老など海の幸が中心。我が家では鶏肉、タラの子も入れます。毎年これを楽しみにしている人がいるからです。

 

左は三の重。山の幸が中心。里芋、大根、高野豆腐など。右はオードブル(番外編)。紅白を大勢で見ながらオードブルのおせちでまず一杯やっていたころが懐かしいです。
 

このようにコロナ禍のもと迎えた2021年は家の中でコタツのまわりで過ごしました。顔を会すのもいつもの顔ぶれで、年賀状とおせちがなかったら全く平素と変わらない。まさに巣ごもり正月なんや…と思ったことでした。そんな中箱根駅伝の最後の逆転劇は歴史に残る名場面で何だかスーッとしましたな。
ちなみに1月7日首都圏の1都3県で新型コロナ禍に関する緊急事態宣言が発令。
同じ日東京の新規感染者数は2447人で過去最高。大阪府の新規感染者数607人でこれも過去最高。昨年12月中旬ごろから、年末年始の勝負の3週間にしっかりと対策すれば切迫している医療崩壊など非常事態をなんとか乗りきれそうと盛んに言われていたんやけど遂に爆発的な感染者数を出すに至り、この勝負の軍配は今のところコロナ側に上がっているがな。