スギ花粉が舞いたち、春霞の中を黄砂まで飛来して眼も鼻もむず痒くなる季節となった。卒業、合格発表、入学式とかセンバツ高校野球とか、ほろ苦い想い出と共に何だか浮き浮きする気分が詰まった季節だと思う。
見出し画像は三寒四温の寒の朝、雪を被った比良の山並み。
まぶしく輝いているのは太陽の光とともに輝く梅の花。同じ頃、ほとんどの木の実が食べ尽くされてセンダンの実だけ最後に残った。
鈴なりのセンダンも小鳥たちにとってはさほど美味ではないのだろう。母が迎春花と呼んでいたオウバイもそろそろ店仕舞い。
神崎川を賑したユリカモメもすでにいずこへか去り、ヒドリガモが残された。枯木のていをなしていた紫陽花も遂に芽を出した。紫陽花が咲くころにはヒドリガモもいつの間にかどこかへ行ってしまうだろう。
サクラソウが咲くころは卒業式のシーズン。新学期が始まる頃には今年もチューリップが咲くはず。ピカピカの一年生が通い出すのが楽しみである。
大阪が生んだ国民駅詩人、三好達治が詠っていたよな…山並み遠に春が来てコブシの花は天井に…とね
季節ごとに旬のものを食べるのが体に良いとかで、おひな様に作った散らし寿司に菜の花菜を散らした。ほろ苦くて美味しかったよ。