摂津国老朗おじさんのスローな日々

関西の四季を楽しむ老朗おじさんがゆるゆると瞑想しながら、植物観察と徘徊のスローな日々を楽しんでいます。

東京は大都会やったな!

2023年06月23日 | 日記

スマホからアクセスして、このブログの「てにをは」の間違いを校正しようとした。ところがうっかりしてせっかく書いたブログの文章を全部消してしまった。なぜこうなったのかがわからない。スマホでブログの編集をしようなどと、能力に見合わない大それたことを考えたのがそもそもの間違いだった。それで一からまたやりなおしているわけだ。(;´д`)トホホ。
大阪東梅田の日興ビル前から乗った①夜行バスは意外と快適だった。八重洲口側にバス停がありそこで降りたのだが、何だか嬉しくなって、おのぼりさんよろしくわざわざ ②丸の内側まで東京駅の外観を見に行った。こちら側はいかにも官庁・大企業・権力の中枢が控えているところと言う感じ…シーンとして静粛にしていた。 八重洲口に回り③アーチゾン美術館にあるというルオーの④「郊外のキリスト」を見たかったのだが今回も時間が無くてかなわなかった。代わりに新橋にある⑤パナソニック汐留美術館で開かれていた「ジョルジュ・ルオー かたち、色、ハーモニー」を見に行った。ルオー展なかなか関西に来ないので、今回上京の第一目標がこれだった。

①夜行バス   ②雨の降る東京駅 ③アーチゾン美術館 ④郊外のキリスト 
           

⑤パナソニック汐留美術館 ⑥絵葉書を記念に  ⑦エクソドゥス  ⑧基督と漁夫たち

           

➈基督との楽しき集い ⑩クマエの巫女
    

20世紀最大の宗教画家と評価する人もいるルオー。生涯に二度の世界大戦を経て、その影響を確かに受けているさまが⑦のエクソドゥスとか、撮影不可の戦争の画「ひとは人にとりて狼なり」とかからは感じ取られ、あてのない戦争が今も続く現代の世にも通じる画家の感じていたであろう暗さ、重さ、救いの無さが伝わってきた。晩年の作は⑧と⑩のように暖色と寒色の青がバランス良くて展覧会の名の通り かたち、色、ハーモニーが良かった。現物には及ばないが、大阪に帰ってからの今では、絵葉書を取り出してみては、良い画だったなと回顧しているところ。ステンドグラスの職人だったルオーの宗教心が➈「基督との楽しき集い」とか ⑩「クマエの巫女」とかに落ち着きのある光と共に表現されている(ねんなあ)と感じいっているのだ。

さて、お次は港区白金台の街角にあるこじんまりとした松岡美術館。「モネ、ルノアール 印象派の光」との展示にひかれて行ったのだが、一階の彫刻の展示が素晴らしく良かった。④ローマ神話の知恵と軍事、工芸をつかさどるミネルヴァ ⑤ローマ神話の最高神ゼウスの妻のヘラ ヘラは女神中の最高神  どちらも圧倒的な迫力で迫ってきた。
①街角にある ②さりげない佇まい ③ルノワール ④ミネルヴァ ⑤ヘラ
          

これはパンフにあったディエゴ・ジャコメッティ作「猫の給仕頭」

現物のブロンズ像は思わず見とれる愛らしさにときを忘れたね。

さあ、二階へ上がって印象派の光を見よう。その前に窓越しの緑が美しい階段を上がる。
①緑が輝いていた ②ブーダン  ③ピサロ  ④シスレー    ⑤モレのF県
    

⑥リュスのレンガ工場  陶器展もやっていた  ⑦清朝初期の大皿 
                 

印象派の足跡をたどるのみならず収集家の松岡清次郎さんの眼力や着眼点も楽しめて、それもまた、味のあることだった。
この美術館は、松岡清次郎さんというお金持ちが自分の趣味で集めていた美術品を晩年、愛好家のために楽しんでもらおうと美術館創立を決意したことから始まった。社会貢献のために尽力するお金持ちは、大阪にも昔はおおぜいたのだけど…むむむ…今はどうだ。近年は世知辛さが目立つようでちと情けない……。閑話休題。
何はともあれここは居心地の良い美術館だった。また来よう

最後は上野公園の西郷さんに挨拶してから帰った。上野駅がどこにあるのかも、その中で西郷さんの銅像が何処に立っているのかも、何も知らずにいたので、駅員さんに尋ねたところ、親切に教えてくださった。朝早くにアーチゾン美術館に行く道をお巡りさんに聞いた時も親切にしてもらったしな。東京って冷たい街だという先入観は訂正しなくてはならない。

上野公園には上野動物園の他、国立西洋美術館などもあり、次回来たときにはじっくりと見て回りたいものがたくさんあるのだが、それは次回の楽しみに取っておこう。トンカツも食べたいな。
 雨に煙る東京スカイツリーが上野の山から見えた。これも絶景。


六甲アイランドの自然観察ウオーキング

2023年06月15日 | 関西の四季

6月のある日、幸い雨にたたられることもなく神戸沖の人工島・六甲アイランドを散策することができた。阪神電車の魚崎駅で神戸新交通に乗り換えて、いざ未来都市へ。見出し写真は人工島に根付いたヤマモモ。しっかりと生態系を担っていた。

神戸市の海上都市計画のもと作られたこの島(およそ595ha)には約19万本の樹木が植えられ、緑豊かな環境の中に今では約二万人が暮らしているという。島の中ほどをぐるっと回る緑の遊歩道を歩くだけで一日がかりで、およそ一万五千歩かかった(推定値)。歩いた感じとしては万博公園(およそ260ha)の倍で合ってたかな。万博公園も赤茶けた何もない更地に樹木を植えて自然を作ったのだけど、六甲アイランドの樹木も良く似た経過をたどってきたのかも知れないな。今ではすっかり埋め立て地に根を張っている。それらの樹木の一端がこれ。
左がヤマボウシ。6月は花が美しい。 右がクロガネモチ。小さな花が咲いてる。
 

いずれたいへんな巨木になるユリノキ。 6月の花が美しいネムノキ。
 

ラクウショウ(ヒノキ科ヌマスギ属)  ヒノキバヤドリギ
 
この辺りの樹木はどれも出自が国際色豊かな雰囲気でいかにも神戸らしい
 ブラシノキ(豪州原産)      セウヨウトチノ木
 

サンゴジュは東アジア出身。   ツクバネ(ツクバネウツギかな)
防火樹になる。         ツクバネの名の通り日本原産
 

  アベリア(ツクバネウツギ属 葉が十字対生になっている)


今回掲載したのは見上げるような樹木が多かったが、次号ではうつむいて地面を見ていて気付いたことについても記述したい。乞うご期待!


行って良かったゴッホアライブ2023 06 01

2023年06月07日 | 日記の補足

この展覧会場では写真撮影も録画もOKということだった。とはいうものの…会場に一歩入りこんだ後はサウンドも画像も全身に迫って来るものがあり、ただただその迫力に圧倒されていた。とてもではないけれど録画録音など満足に出来なかった。かろうじて撮ったのがこれ。本当に迫力のあった部分は撮影や録画を忘れて只々感心して観ていたので収録できていない。やはり展覧会場へは足を運ぶのが一番どこかの美術館にお願いルオーやセザンヌもこんなふうな展覧会をやってみたらどう、とね。

ゴッホアライブ2023 06 01

「さくらさくら」の曲からは会場に流されていたミュージックだよ。ゴッホなどフランスの画家たちに、日本の浮世絵とはじめとする日本文化が大きな影響を与えていたことを改めて知ることが出来たのも今回の大きな収穫だった。

次の動画は4月はじめサンテレビニュースでゴッホアライブを取り上げたもの。さすがプロの仕事で私がただただ感心して観ていたものを、きちんと判りやすく収録していたね。プロの仕事に脱帽。敬意を表してここに紹介させていただくことにしたよ。

神戸で開催「ゴッホ・アライブ」 映像と音楽で楽しむ新感覚の演出