摂津国老朗おじさんのスローな日々

関西の四季を楽しむ老朗おじさんがゆるゆると瞑想しながら、植物観察と徘徊のスローな日々を楽しんでいます。

2022年2月10日早春の大阪城公園と鴨

2022年02月25日 | 関西の四季

見出し写真は大阪城公園の梅園とお堀の鴨のコラージュ。7年前(2015年)の3月に撮ったものでこの辺りは暖かくて梅も満開。鳥たちものんびりしていましたね。
さて、久しぶりに動画をアップする練習をしました。先月はじめ寒さに震えながら撮った大阪城の鴨です。
何しろ手順をしっかり覚えていないものですから、わずか30秒ほどの動画を作成するのも、それに著作権フリーの音楽を追加するのも、さらにその動画をアップするのにも、すべてがうろ覚えの記憶を頼りの試行錯誤の繰り返しで膨大な時間がかかりました。やっとこさ成功した手順をメモしようとすれば、メモ用紙と筆記用具を探すのに大騒ぎという始末。年寄りにはメモとメモ用紙は不可欠と思い知りました。そのメモ用紙を探すのにまた膨大な時間がかかったりして(笑)高齢者の自分は一見ひまに見えてとっても忙しい(笑)。
2022年2月10日早春の大阪城の鴨


雪の降る中をワクチン接種と蝋梅(ロウバイ)見物に出かけた

2022年02月23日 | 関西の四季

2月10日は時おり雪のちらつく寒い日だった。
見出し写真は大阪城公園梅園にある梅の標本木。一輪の梅も開花していなかった。平年は2月13日が梅の開花日なので、残念ながらこの日の白加賀(標本木)がつぼみさえもまだまだカチンカチンに堅かったのは当然と納得。
まだこの冬にお眼にかかっていないロウバイ(晩冬の季語)を見に行った大阪城公園。歳が明けてからまず一番に観たかったのがロウバイだったんだよね。このところの寒さとコロナ禍に脅えて引きこもっていたのだけど、コロナのワクチン集団接種3回目の会場が大阪府庁新別館(谷町4丁目下車)であったのを幸い、ロウバイの名所としても知られる大阪城公園に、やっと行くことが出来た。

ロウバイはロウバイ科ロウバイ属。凍えるような真冬から咲きはじめ梅の盛りの頃まで誇らしげに咲く。花期が長い。写真の素心(そしん)ロウバイは特に良い香りがして人気がある。花言葉は慈愛。今は亡き姉が春のハナミズキと共にこよなく愛していた。おのずから気品が漂ってくるたたずまいに背筋がシャンと伸びそうだよ。
  

同じ日の梅園では、寒波が来る中で緑咢(りょくがく・咢が緑で八重の白梅)のつぼみがすがすがしい雰囲気だった。
ちなみに梅はバラ科サクラ属、ロウバイとは全く違う種に属する。
花言葉は上品、高潔、忍耐など。寒さの中で凛と咲いている印象があるからやろな。                             
【白梅や 雪かと見れば 匂ふ枝】 正岡子規 この日の雰囲気にピッタリの句

緑咢(りょくがく)や一重野梅(ひとえやばい)が他の品種に先駆けて咲き、若さと清々しさを感じさせていた。一重野梅は原種に近い一重の花。ここから観賞用の梅と収穫用の梅に分かれて行ったらしいで。
     

美味しい梅干しでおなじみの南高梅(なんこうばい)は観て良し食べて良しのオールラウンドプレイヤーやな。


梅を愛でた短冊が木枯らしの中をひらひら舞っていた
【梅咲けば 蕪村思ほゆ その人が唐の詩人を思ひし如く】 与謝野晶子
堺市利晶の杜に与謝野晶子の立派な記念文学館がある。蕪村の俳句も画(俳画)も素晴らしいと思うんやけど、与謝蕪村の俳句と俳画を常設で展示している美術館や文学館が大阪にはないみたいやね。せっかく大阪の都島で生まれた巨人なのにもったいない気がする。
お堀を泳ぎ回る鴨を見ながら、寒さに震えながら弁当を食べた。これもまた風狂なことで楽しかった。
ユリオプスデイジーがお城に咲いていた。この辺りから大阪環状線にかけての広大な一帯は大阪陸軍造兵廠(おおさかりくぐんぞうへいしょう)があって大戦末期それも1945年8月14日の大空襲で無残な廃墟と化したところである。不発弾が多数あったとのことで、30年あまり荒廃のままに風雨にさらされ、鉄くずや廃材狙いの「日本アパッチ族」が活躍したところである。戦後の大阪の雑然とし混沌とした有様を象徴する現場は作家の想像力を刺激し、小松左京の「日本アパッチ族」開口健の「日本三文オペラ」の舞台となった。今はきれいに整地された大阪砲兵工廠跡地を通ってJR大阪城公園駅から家路についた。ただあまりにもキレイさっぱり整理しすぎると臭いものに蓋をしてうわべを繕う偽善を感じてしまう。赤さびた鉄骨の廃墟の一部なりとも、平和を祈念するモニュメントとして残しても良かったんと違うかなあ。過去はただ忘れるだけではあかんやろ。
閑話休題。寒さには震えたけれど、かすかに春の光を感じることのできる良い一日だった。
家に帰ってストーブで温まりながらネットで検索するとほっこりするこんな句が
【梅が香の 立ちのぼりてや 月の暈(かさ)】 蕪村
【梅咲くや せうじに猫の影法師】 一茶
♬♪春よ来い 早く来い
    
初稿2月23日
大幅加筆と訂正3月2日


 


今年の節分も巻き寿司を作ったで

2022年02月17日 | 関西の四季

物価高とコロナ不況の中で年金生活者はどうやって生き延びるべきか。食べ物を美味しく安く楽しく食べるにはどうすればよいのか。やはり季節ごとの旬のものを楽しみながら、自分で作って食べるのが一番やろな。
見出し写真は春まだ浅い比良の山。山頂付近はびわ湖バレイスキー場。
侘助(わびすけ)と水仙が寒さに耐えて、花の少ないこの時季に咲いている。この侘助、若いうちはきれいな一重(ひとえ)だったのが年取るにつれてだんだん八重っぽくなって来た感じがする。[侘助よ!おまえも老けたのう。】
その一方で水仙は球根が増殖と世代交代を繰り返し、毎年のようにみずみずしい姿をみせている。
 

川沿いの公園に菜の花が。若くて元気なヒイラギの葉。若々しくかつ刺々(とげとげ)しい。鬼を退治するにはこれぐらいでなくてはならんのだ!  
  

鬼が鰯の頭を嫌がるらしいので、ヒイラギを鰯の頭に刺して玄関に吊るしたりするらしいけど、そこまでするのもえげつない気がする。脂ののったイワシは旨かったしヒイラギの葉も年取ったのは丸くなっているからなあ。ちなみに節分のときに巻く太巻きは鬼の金棒を意味するらしいで。これを鬼から取り上げて鬼をコテンパンに成敗するそうな。太巻きの中には七種の幸せを呼ぶ具材が巻き込んであることになっている。
手順1.最初に太い長い卵焼きを焼いた。
 

2.次いで人参、煮込み竹輪、かんぴょう(乾瓢)、椎茸を煮汁の中に入れて中火でぐつぐつと煮る。 煮立ってきたら落し蓋をしてしっかり味を吸わせる。
鍋から取り出して汁気を取り、しっかり冷ます。
3.三つ葉(またはほうれん草)、カニカマボコ、卵焼き七種の具材をセットする。すし飯を巻き海苔の上に拡げる。
    

出来たっ 美味しそうでしょ。難を言えば、海苔と具材がすし飯を抜かしてニアミスしているのがタマに傷。次回から巻き方に工夫を凝らし、もっと上手くやるつもりなので乞うご期待。


ご飯を5カップ半炊いたので合計9本分の太巻き(恵方巻)を巻くことが出来た。おかげさまで翌日の昼食まで恵方巻でお腹いっぱいだったね。スーパーなどで売っていた恵方巻には鮭のルイベやマグロ、イクラ、アナゴなど贅を尽くした豪華な具材を用いた海鮮巻きなどもあったよね。至るべき晴れの日に備えてそれらの物も味見をして、スキルアップを図っているところ。
春まだ浅い早春の日々、湖西に花は少なく寒々としている。大阪ではもうあちこちに咲いている菜の花もまだまだというところ。そこで少し写真加工して湖西に菜の花を咲かせた。
材料は大阪の菜の花の写真。フォトスケイプ✕(PhotoScapeX)のカットアウトを使って先ず 投げ縄【画像を選択】➡ マスクを反転 ➡ マジック消しゴム【 境界を決める】
次にカットアウトした名の花の画像を、先に設定して置いた湖西の山野の写真の上に写真編集を使ってレイヤーで、落とし込む。

   

このブログの上の方の写真。比良の山を背景にした侘助の写真も同じように加工したもの。厳密にいえば(インチキ)写真やけど作品としての見栄えはええやろ。元の写真はワビスケも大阪の菜の花も、背景が何やらごたごたしていて見栄えが悪いもんなあ。