明日9月19日は彼岸の入り。35℃を超える猛暑日も台風もようやく去りほっとしている。読書の秋の到来。
(音楽について)
見出し写真は五木寛之の青春の門第9部漂流篇。青春の門は第1部からずっと愛読している。五木寛之の生涯をかけた渾身の名作やと思うで。この中で ♬夜霧のかなたへ別れを告げ、雄々しきますらお 出でていく♬♩…「ともしび」という曲が出てくる。ロシア民謡だと思い込んでいたこの曲の背景には血で血を洗うような独ソ戦があったなんて…俺は何も知らずにダークダックスの持ち歌のように思って歌っていたな。歌声運動や演歌、日本の歌謡曲、シャンソン、ジャズにブルース、等々について…熱を込めて、マネージャーや歌手、作詞家、ただの庶民…さまざまな作中人物が語っていて共感させられた。
(現代史について)
その独ソ戦。新聞の読書欄で紹介されていたのをJR吹田駅前の田村書店で買って読んだ。ビンボー人の俺が新刊書を買うなんて久しぶりのことだった。でも…買って損をしない本やったな。第二次世界大戦の主戦場は地獄の東部戦線やったことがハッキリ認識できた。ナチズムとスターリンの狂気のぶつかり合い。どちらも強制収容所を必要とした。20世紀は恐ろしい時代やった。21世紀の今はどうなんやろ。似た面は形を変えながら残っているような気がする。
(美術館について)
原田マハの「デトロイト美術館の奇跡」全部読み切れないうちに残念ながら貸し出し期限が来てしまった。また、借りて読みたいと思っている。+
(秋の七草)
女郎花(おみなえし)、ススキ、桔梗(ききょう)、ナデシコ、フジバカマ、萩、葛(くず)、のうちのこれはフジバカマ。ただし、この花のどこが袴に似ているのか俺にはわからない。ただ花期が長くて丈夫なので、身近に置いても楽しめる。読書の秋にふさわしい。
近ごろ流行りのルリマツリ。街路の生垣に咲いていたりして、女郎花や桔梗、フジバカマよりも身近になってきた。やがて、現代の秋の七草のひとつになるんと違うやろか。
イゃーア、まいったまいった。8月は最高気温37℃とか38℃とかの日が続いたよね。そんな日は少し外に出ただけで、照りつける日差しと熱気が衣服の上から刺すようやった。暑いというより痛かったよね。最高気温35℃以上の日を猛暑日というそうやけど…酷暑日とか酷暑週間いうことばがいずれ新設されるのと違うか。我が家の旧式エアコンなどがフル運転しても、日中は室温31℃以下になかなかならんかってん。あーしんどかった。さらに最低気温は27℃とか28℃とかが当たり前のように続いた今年の夏。最低気温25℃以上の夜を熱帯夜というらしいけど、9月になってもまだ熱帯夜は続いてるねん。
結果、俺は熱帯ボケの引きこもり爺さんになっている。物忘れその他、ますます具合が悪くなりそうな気もするけど、「命あってのものだね」熱気と台風が通り過ぎるまでじっと我慢がまん。
そんなわけで今回は、町内から一歩も出なかった。酷暑の夏を耐え抜いた身近な夏の植物のラインナップをご覧あれ。閉じこもっていても意外といろんなものを見ることが出来ることが判った。
見出し画像は元気いっぱいの入道雲。
梅雨ごろから街路の生垣で元気に咲いていたアベリア。白花が多いけど光徳寺の近くにピンク色に咲いてた
イワダレソウ。グランドカバーとなって、もっともっと蔓延(はびこ)るはずが…焦げつくような真夏の水不足のせいか木陰でひっそりと生き延びていた。
街中の街路樹の中にナツメを発見。何だか一儲けした感じ。青いうちは採ったらアカン。
百日紅(さるすべり)。真夏日にはこのどぎつい色もいいね!
異常気象のせいか開花の遅れたアサガオ。地蔵盆過ぎたあたりからようやく咲き始めた。
黄色のペチュニア。いろんな色のペチュニアがあるんやな。赤色系が多い夏の花の中、比較的少数派の黄色は目を楽しませてくれる。
熱帯を連想させるブーゲンビリアは夏が大好き。