8月7日は立秋。秋の訪れを告げるエノコログサ(猫のシッポ)が風に揺れていた。例年だとまだまだ真夏の暑さが続くんだけど…今年は秋が早いね。
お盆の頃はジリジリと太陽が照り付け、暑さにあえぎながら昼はスイカを食べながら高校野球を観戦し、夜はビールを飲みながらナイターのタイガースを応援する…というのが夏休みをお安く過ごす昭和以来の庶民の楽しみだった。残念ながら今年はコロナ禍の感染大爆発とオリンピックのお祭り騒ぎが何となくギクシャクと不釣り合いでどうにも落ち着かない気分だった。オリンピックの間はタイガースの応援も出来無かったしね。オリンピックが終わったと思う間もなく早くも秋雨前線が登場してビックリ九州や広島をはじめとする各地で線状降水帯とやらが大暴れして、もはや災害級と言われるコロナ禍に本物の災害が加わって、たいへんなことになっているよね。明日は我が身のてんやわんや。
最寄りの1級河川がたっぷりの水を流している。その上にまだまだ雨が降り続け、大粒の雨の波紋が広がっている。このしつこさに耐えるしかないのかなあ。
天気図はウェブサイト気象人から。こんな天気図が10日以上続いている。秋雨と言えば、真夏とは異なり穏やかで控えめな語感があるけど、今の雨はまるで梅雨の末期みたいな豪雨。
高浜橋付近にもたっぷりの水が流れる。嬉しいことに雨が上がり始め水鏡ができた。川面に橋が映りだした。
つかの間の晴れ間に出る雲は大気の不安定さを示唆する入道雲。上流の摂津市の方は雲の下が真っ暗できっと土砂降りなんでしょう。遠雷が聞こえそうな写真でしょう。
入道雲が消えていく頃、彼岸花やタマスダレ、エノコログサと秋を告げる野草が顔を出し始め、嬉しいような、少し寂しいような、複雑な気分になってきた。秋はセンチメンタルになりがちな季節だ。思いのほか早くやって来た秋にとまっどっている。夏の終わりにしみじみと別れを告げるなんて優雅なことが、今年は出来なかったね。