摂津国老朗おじさんのスローな日々

関西の四季を楽しむ老朗おじさんがゆるゆると瞑想しながら、植物観察と徘徊のスローな日々を楽しんでいます。

2月の大気の中で大阪の夕陽が美しい

2019年02月26日 | 関西の四季

旅に出たいなあ。寅さんのように…。
とはいうものの、年金暮らしの病院通いの身では日程のやり繰りとおカネのやり繰りにひと工夫が必要でおっとその前に、体力のやり繰りも付けなくては…
というわけで、大阪からの日帰り圏を出ることが稀な日々を送っている。
でもね、関西の風土にしがみついているような日々の生活の中でも、雄大な大自然や、はっと驚く美しいものとの出会いがあるねんで。
見出し写真は花の少ない冬の大阪のあちこちで見かけるユリオプスデージ―。この黄色が大阪らしいで。
ノースポールが咲く真冬の今頃の季節は大気が透き通って夕陽が美しい。

公園に夕日が沈む夕暮れどき 2月の或る日午後5時20分過ぎ  そうだ夕陽を見に川のほとりへ行こう


西のかなたに夕日が沈む瞬間  2019年2月1日17時22分ごろ


振り返って東をみれば 高浜橋の向こうのビルに落日が反射する この日も冬型の西高東低の気圧配置


スマホで、高齢者の腕でもこの程度の写真が撮れるとは…けっこう綺麗でしょ
ありがたい世の中になったものである。
太陽や月を美しい円形でとらえるには一眼レフが欲しいところであるが、しばらくはスマホでどの程度まで行けるかやってみようかな。
写真の良さは被写体とタイミング、シャッターチャンスでかなり決まるもんやからな。
その昔、大阪は夕陽の名所だったそうでその意味では被写体がええのんやと太陽から言われそうやで。
「夕陽丘」とかは地名や駅名、高校の名前にまでついているもんな。


国際都市京都の文化遺産・二条城

2019年02月19日 | 関西の四季

2月の第一木曜には京都の二条城に行ってきた。二の丸御殿の特異な外見はいかにも江戸時代風で豪華絢爛(ごうかけんらん)やったな。私の趣味には合わないけどね。
ところで、家康が天下を取る前、二条城近くのこの辺りを政治的拠点と秀吉が既に定めていたらしい。そのために、もともとあった日蓮宗の妙顕寺を移転させて、お城のような構えの政庁を作ったらしいね。かつての栄華の名残りかな。えらく立派な鬼瓦が残されていた。なるほど今でも、御所や府庁、市役所などがわりと近いところにあるもんな。

 
今回、若かりし20歳前後のころ以来50年ぶりに、改めて二の丸御殿の内部を見学した。今風に言えば、ほとんど応接室と会議室、大ホール(大広間)だけでできた建物やった。つまりここは殿さまや天子さまの居住空間でなくて、政治を行う庁舎(本庁)やったんや。15代将軍慶喜が大政奉還を行った大広間も残されていた。残念ながら内部は写真撮影禁止だったけどね。
見出し写真は二の丸御殿入り口の案内板にあった京都新聞の記事の中身なんだ。赤丸の中をよーく見ると。
去年(2018)9月の台風21号の強風で、菊の紋章の銅板が吹き飛ばされた跡から…徳川家の葵のご紋が黒ずんだ板の上に浮き出ているとのこと。見出し写真の赤丸の中を眼を凝らしてよく見てね。





私が撮った写真では破風板上の銅版は、更にはがれて葵のご紋が遠慮深げに浮かんでいたね。

 

(しゃしんから文字情報【テキスト】を取り出す技術について)
二の丸御殿入口に見出し写真と共に京都新聞の記事が掲示されていた。この写真からOneNoteのOCR機能を使って、日本語文を打ち出そうとしたんだけど、見事に失敗。
せっかくの京都新聞の記事が、OCRによると

撮影〇〇〇坂本佳文〇〇●●●?皇室の二条離宮とされ〇〇葵紋を外した後に取〇??〇、今月4日に直撃した台風の被害を点検したところ、葵紋の家康築城時の飾り跡か〇〇〇●●●二の丸御殿は火災などで〇〇●●●
とまあ、こんな風になりこれでは自分の眼で写真を読み取り、手作業で入力したほうがましと思うに至ったね。
そこで、私の眼と手入力で入れた結果は
撮影坂本佳文 家康築城冬至の飾り跡か 葵紋が見つかったのは二の丸御殿の南妻面の破風板。直径64センチで木板か銅板に彫刻した葵紋が取り付けられていたとみられる
二の丸御殿は火災などで焼け落ちておらず、今回の葵紋は家康の築城時からの(ものと推測される)
(ここは)1884年から1939年まで皇室別邸の二条離宮とされていた

OCRのフリ-ソフトの良いものがどこかにないかなあ?

ちなみに、右上の写真。二条城近くにあった豊臣秀吉妙顕寺跡の立て札もOCRによると

この地に」の~が一亠一:一一巨券吉を寺を小ル寺をい一を一をゅぐ間ま要政的一い(ミ」

これでは何のことやら判らない

これもまた、私の眼と手入力で要点をかいつまんで入れた結果は

豊臣秀吉妙顕寺跡  秀吉は 天正14年に聚楽第を造るまで(はこの地を)京都の政庁とした
秀吉が次第に天下を握っていく間の重要な政治的拠点であった。

とまあ、こんな風になりこれではOCRに頼らずに、自分の眼で写真を読み取り、手作業で入力したほうがましと思うに至ったね。

同じOCRでも英文だと詠みやすいみたいやね。例えばこれ
いただきもののマカロニなんだけど、全部英文表記で何が何やらわからないから、翻訳ソフトに読ませようと…OneNoteを使ってOCRにかけてみた。


結果はこうだ
cheese d
actually contair
extraordinarythings
esoniei
inside yo-ugllcfind happy childhood me
tons of blissful smiles, and our delici
elbow macaroni waiting to be coy
with gooey, cheesy
and now, there are a few=tliiH.öÆÉ
find, our mouthwatering
now contains no artifict&s
preservatives, or
still has the great taste you kno

けっこう怪しげな英文で…わけのわからさではさっきの日本語とあんまり変わらないけどね。
それでもOneNoteについているOCR機能は日本語よりも英語が得意ということだけは判った。
ちなみに私の拙い技術で拾い出した英文はこうだ
Even more reasons to love it.
This box of kraft macaroni and cheese dinner
may look simple , but it actually contains
some extraordinary things.
inside you’ll find happy childfood memories,
tons of blissful smiles, and our delicious
elbow macaroni waiting to be covered
with gooey, cheesey goodness.
and now, there are a few things you won’t
find. our mouthwatering mac and cheese 
now contains no artificial flavers,
preservatives, or dyes. of course,it
still has the great taste you know and
love. which means you can happily devour
it bite by bite,until your bowl contains nothing at all.

      Kraftmacandcheese.com

まるで外国のマカロニ屋さんの宣伝みたいになってしまった。
それでもこのマカロニをグラタンにして食べたら宣伝文句通り、クリーミーで
チーズ風味が良かったので…まあ良しとしよう。

ちなみに、英文和訳の機械翻訳も翻訳結果はOCRによるテキスト読み込みと同じような具合で、一風変わった日本語になっていたな。いろいろ確かめてみた。Googl翻訳  Weblio翻訳 エキサイト翻訳等々…無料翻訳サイトがいろいろあるけれど、それぞれ一長一短あるなあ。どれが良いかは、どのことばが比較的普段自分の使っている言語感覚に近いかということで…ことばというものは難しいもんやな
個人的にはWeblio翻訳の使い勝手が良かった。実はうまく使いこなせていないけどな。
さすがは国際的観光都市京都。二条城には英仏西中韓など何か国語ものパンフレットが置かれていた。おかげで外国語のことも少しかじれてよい経験になった。感謝しているよ。
(風流さと同居する権力の猛々しさ)
二条城の木戸の扉に取り付けられたこの金具。一見しゃれた感じだが、二条城が政庁でありながら砦でもあったことを示している。敵が釘をこじ開けて扉を破壊するのを防止するための釘隠しだったんだ。この金具が取れた跡が右の写真。右のようになったら門扉をこじ開けられるのは時間の問題だよね。

  

風流さと権力の猛々しさを物語るものが共存しているのが二条城やったな。
1.幸せを招く猪の目(いのめ・ハート形のマーク)の釘隠し。
 ハート型の穴は猪の目で、古来魔除け厄除けにつかわれてきたらしい。東大寺転害門の懸魚(げぎょ)にもこの猪の目があったね。火除けのまじないらしかった。古来からの神社仏閣には必ずこの猪の目があるね。斎藤先生によるとお釈迦様が悟りを開いたのが菩提樹の木の下で、菩提樹の葉がハート型なので魔除け厄除けなどにピッタリだという説もあるそうだ。

これが東大寺転害門の懸魚 これは猪目懸魚(いのめけぎょ) 木材の腐食防止のほか防火のまじないにもなってたのかな 

ハート型の懸魚や釘隠しは縁起が良いと評判を呼んでいるらしいね。手をかざしたり拝んだりすれば恋が成就するとか愛情運が高まるとか
関西の神社仏閣ではたくさんの「ハート型」がお待ちしています。

2.葵紋の上に被せられた菊の紋 ← なんか「えげつない」感じがするね
 明治維新は武力(暴力)革命の一種と捉えれば当然のことではあるが…
(画像は二の丸御殿の入り口の説明版の写真だよ)

左から3.無骨なコーンを雅に隠す竹の覆い ← 古都の景観保護というわけか
4.透かし剪定をした松 ← 庭師を尊重する京都ならでは多く見られる優雅な松の姿
5.大阪では見られないソテツの冬越し(京都の方が寒いからね)

    

シダレエンジュの冬景色 枝垂槐(シダレエンジュ)の冬の姿は良い。幹が良い。風格がある。枝ぶりも良い。うまく剪定すれば龍の爪の様になるらしい。GKZ植物事典によると中国・周代の故事により縁起の良い植物として愛されてきたとのこと。周の朝廷の庭で高位高官の3人の偉いさんが槐に向かって座したとか…

トベラの木 節分のとき扉にさして鬼除けにしたという。独特のにおいを鬼が嫌がると信じたようだ。


梅園の白梅




紅梅 むむっピントがうまく合わない 被写体はええのにな

紅梅のつぼみ

落雷の跡が木の幹に裂け目を作っている 京都は天神様がいたから雷が多い?


帰り際に見た多行松。アカマツの突然変異種か?庭木図鑑・植木ペディアによると神社仏閣公園に多いようだ。剪定をするにはテキトーな大きさでいいね。植木ペディア園芸家のHPによると、一般に黒松に接ぎ木する方法で多行松を増やしているらしいね。
滋賀県湖南市にある美し松はアカマツの変種で。国の天然記念物 形は似ているけれど背の高さが違う。
美し松のあるところは観光スポットになっているみたいやな。


まだまだ報告したいことがあるけど、次号に回すよ。では、また。乞うご期待