摂津国老朗おじさんのスローな日々

関西の四季を楽しむ老朗おじさんがゆるゆると瞑想しながら、植物観察と徘徊のスローな日々を楽しんでいます。

京都北山、船岡山から大徳寺のあたりを散歩

2021年12月16日 | 関西の四季

12月の冬日和。ぽかぽかと陽の照るなかをウォーキングした。
船岡山は大徳寺の南。近くに佛教大学や紫野高校があって、今は文化的な雰囲気のあるところやったな。ただし応仁の乱のころは西軍の陣が置かれていたそうで、なるほど見晴らしが良くていくさに適した高地だった。
見出し写真はその時拾ったスタジイの実。このまま皮をむいて食べれる。甘くて美味しい。炒って食べても良い。リスがいたら大喜びで食べたろうに。爺さん婆さんが大喜びで拾い集めて帰ったよ。ご馳走様でした。

船岡山に登っていく道のほとりでハランが出向かえてくれた。緑が鮮やか。お弁当のおかずの仕切りに使われるのはハランに殺菌力があるため。船岡山は大きな岩で出来た感じやったな。岩の間から皐月が顔を出して可憐にも季節外れの花を咲かせていた。地面に我々散歩者の影が黒く濃く映っている。影が濃いとは縁起が良い。この日の好天を語っている。
  

同じように石と砂しかないような地面に美し松。美し松はアカマツの一変種。自生地として知られる平松の美し松は滋賀県湖南市にあるのでそこから持ってきたのかな。確かに美しい。お隣は石垣の枯木に生えるシノブ、シダ植物。葉の裏に胞子嚢をたくさん持っていた。どれも暮らしにくそうな環境や痩せた土地に根を張って頑張っていたね。脱帽!
 

船岡山の北に見える端正な姿の比叡山。西に見える左大文字山。
 

紅葉が綺麗な山。季語で言う山よそおう(装う)とはこのことやな。


船岡山の南、遠くのビルの向こうに青っぽく見える男山。八幡さんが居られて京都に守りを固めておわす。対岸に山崎の合戦で知られる天王山。眺望の良いところにある三角点。つい千年までは地図作りの測量に欠かせないものやった。今は人工衛星と電波で測量するらしいけどね。
    
 
山の上にシイの実を雨あられと降らせていたスタジイの木。 低山を下る道の辺に見事な紅葉。ふもとの大徳寺にあった巨大なイブキ。穏やかな12月の
良い一日だった。