摂津国老朗おじさんのスローな日々

関西の四季を楽しむ老朗おじさんがゆるゆると瞑想しながら、植物観察と徘徊のスローな日々を楽しんでいます。

もう木を切らないで!

2017年09月08日 | 植物と共に暮らす日々

 我が街には緑豊かな公園がある…と思っていたのですが、ここ数年のうちにずいぶん多くの木が切られ荒涼たる光景が広がりつつあります。何とかなりませんかね

序曲(またはプロローグ)➡ <野鳥が棲み処(すみか)を追われる>
見出し写真は、かつて市民プールのそばにアベマキなどの樹林があり野鳥の棲み処になっていたところです。テニスコートを作るための工事のためだと称して【木の嫌いな奴がどさくさに紛れてやったんやろうか】中学校との境界以外の樹木を根こそぎに引っこ抜いた後です。荒れ果てた更地もどきには、もはやツグミやヒヨドリ、セキレイだけでなく、ムクドリやスズメ、カラスさえも来なくなりました。

先ず第一(第一楽章)➡ <荒涼たる更地が広がる>
以前パソコン教室もヨガの教室もあった勤労青少年ホームの現状。
かつて勤労青少年ホーム敷地内にはアジサイや桃、梅など四季折々の花も咲き、何本かの樹木もあって建物のそばを通るだけでも心が癒される空間がありました。何回か説明会があったらしいですが、あっというまに建物は壊され、木々も引っこ抜かれ、見るも無残な荒地が広がっています。不動産業者は更地や…と言って喜んでいるかもしれませんが…近隣住民としてはつらいものがありますね。

第二楽章➡ (樹木は線路の邪魔もの?>
公園の西端。阪急電車の線路沿いは常緑樹がうっそうと生い茂り、常緑樹の落ち葉が肥えた腐葉土を年々豊かに生産していたのですが…ここもすっかり樹木は引っこ抜かれ、ただの空き地になったまま何の植栽もありません。



第三楽章➡ <そこのけそこのけ防災さまのお通りだ>
公園の中に「大規模な治水のための工事(遊水地をつくるんかな)」をするためだと言って大きな囲いが作られました。防災は大切なことかもしれませんが、まず最初にされたことはまたもやたくさんの樹木を根こそぎ引っこ抜くことでサルスベリや、樫などが数えきれないほど抜かれました。

桜だけは残しておこうと思ったのか…かろうじて何本かの桜だけ生き延びることを許されていました


第四楽章➡ <木陰の遊歩道もカンカン照りに>
阪急電車の高架化に伴う工事のあったころ、神崎川沿いの樹木もご覧のように切られました。中の島グランドを1周する遊歩道は、それまでは真夏でもメタセコイアなどの木陰が続いてウォーキングには持って来いのところだったのですが、背の高い木々が目障りだとばかりに切られたために、熱中症対策抜きにはしんどい遊歩道と変わり果てました。


【公園を普段利用しないえらいさんや忙しすぎる現場関係者には、木を切ることがどれだけ大きな影響を環境に及ぼすことかわからへんのやろな】【木陰がなくなったら夏はつらいで】


第五楽章➡ <桜まで切りまくる>
中の島公園は以前は桜の名所でしたが、その桜もどんどん切られています。切られたまんまの桜の切株。


これらはすべてこの1年から2年以内に中の島公園の中や公園のすぐそばで切られた桜です。
吹田市は近年桜殲滅作戦を始めたんやろうか。そうでないならば…老いてやっと立っている桜を(危険だという理由で)切り倒した後には若くて元気の良い桜を植えても宵のではないでしょうか。
桜の後に私財を投げ打ってツツジの苗木を植えたりする地元民もいる中で…こうまでして桜を切りまくる関係者の神経が理解できません。

    

公園にはいっぱい市民向けに禁止事項が
公園には市民向けにたくさんの禁止事項が掲示されています。いちいちもっともなことだと思うので善良な市民としては順守するにやぶさかではありません。ただし、お願いがかなうならば…この中に『桜をはじめとする樹木をやたらに切ってはいけません』の1項目を付け加えてほしいですね。




神崎川の対岸の桜は伐採されていません。羨ましいです。
つては対岸の大阪市内からも花見におおぜいの人が来られました。中之島公園は桜の名所だったのです。 



終章(またはエピローグ)<頼むからもうこれ以上樹を切らないでください>
神崎川のこちら側。公園のすぐそばのこの桜…相当な老木なので、狙われているかもしれません。


398号なんて札を貼られてしまって、まさか伐採リストに載せられているのと違うでしょうね。

どなたにお願いすればいいのでしょうか?伐採モンスター様!頼むからもうこれ以上樹を切らないでください。止むを得ず切らねばならない事情がもしある時には代わりに新しい樹を植えてください緑の公園とその周辺ががどんどん半荒れ地のようになっていくのを見るのはたまらない思いがいたします。

  


暑い大阪から脱出

2016年08月15日 | 植物と共に暮らす日々

今はまさに真夏ですよね夏の高校野球が始まる前から大阪では猛暑日が続き、あまりの暑さに我が家のエアコンもねを上げそうです適切に冷房を効かせて塩分や水分を補給しなさい…とテレビやラジオでは盛んに呼びかけていますが…真昼は体温並みの35℃以上の猛暑日で日没後も30度以上の高温が続くともうたまらない…
そうだ!信州へ行こうJRの宣伝文句に乗せられて8月8日の朝、夏旅に出かけましたそうだ!信州へ行こう!もっと早く気づくべきだった。
見出し画像は白馬五竜高山植物園(確か…冬はアルプス平ゲレンデやったと思うねんけどね)から見下ろした大糸線沿線の谷間…
やれやれ暑いところから登ってきたね大阪はもっともっと熱かったんやけど…このときにはすっかり忘れていましたね
涼しい高山植物園でまず目に飛び込んできたのは「ヒマラヤの青いケシ」(ケシ科メコノプシス属)
 
こうした表示板(標識)が助かります。家に帰って写真を見たときに標識の写真を見れば花のなまえを思いだせるもんね



次いでイワギキョウ(キキョウ科ホタルブクロ属)も高山植物の雰囲気がたっぷりで印象的でした。
 
これはコバノギボウシ(ユリ科)だと思うのですが…違っていたらどなたか教えてくださいね
 
楚々とした雰囲気のあるコバノギボウシ(だと思う…)近くにはチシマギキョウ(キキョウ科ホタルブクロ属でイワギキョウとよく似ているらしい…)なんて標識もあったけどね…
 

これがハクサンフウロ(フウロソウ科フウロソウ属高さ30~80cmぐらい)だと思うのですが…いま一つ自信がありません。コバノギボウシなどユリ科の花やキキョウ科の花の間に混ざって小さく可愛く咲いていたので見落としそうでした… 

ハクサンフウロはゼラニウムの仲間なんだって…実際の現地ではどれがハクサンフウロなのかよくわかりませんでした…次回来るときは、花に詳しい先達さんと一緒に来たいものです


ニッコウキスゲは残念なことに盛りを過ぎてしまって…置き忘れられたような一輪だけ…ひっそりと咲いていました


シモツケソウはたいへん元気が良かったです…あちこちで群落をなして高山植物園に彩りを添えていました。

クガイソウ(シソ目オオバコ科クガイソウ属←標識のようにゴマノハグサ科とした時期もあったようで…私にはどっちをとればええのかわかりません)はひっそりと咲いていました。本州各地の草原や高山に分布しているそうで…8月が花の時期のはずだけど…あまり大きな群落にはなっていませんでした。伊吹山でもよく見ましたが…探検して探し当てる感じでしたね。伊吹山ではこれによく似たルリトラノオ(伊吹山だけにある絶滅危惧種でウィキペディアによればオオバコ科ルリトラノオ属やで)を見た記憶があります。華やかな印象でした…ルリトラノオは葉が対生。クガイソウの葉は4~6枚輪生で見分けられます。以上見分け方については月に一度の森林ウォーキングの会で教わったことの受け売りです

この写真の影は帽子を被ってカメラを構えている私ですこの日の晴天と北アルプスの澄み切った空気を思い出させて良い写真ですね自画自賛技術は別として撮ったタイミングが良かったですね
クガイソウは群れとしての生命力は少し弱そうでしたね。

カライトソウの大群落もありました。夏8月の繁栄を謳歌していました…強くて美しい…なんて素晴らしい…でもあまりに強いとカライトソウのピンク色が毒々しく思えてきたりして…


これはカライトソウに間違いないですね 標識による保証付きです


これはシシウド(セリ科シシウド属)でしょう…滋賀県の伊吹山でもよく見たもんね


そこで今回印象的な群落を形成していた高山植物のコラージュをキゾアを使って作ってみました…ニッコウキスゲの群落はもう花期の盛りを過ぎていましたが…来年もここに来るぞーという決意と意欲を読み取ってください



さて、アルプス平では気温24℃にも達しないほどでしたが、このころ下界では猛暑日の炎熱地獄だったようです。
地図に自分なりのイメージを書き込んだのですが……ちょっと読みづらいかな 白馬五竜高山植物園のHP(ホームページ)には…上手で、親切で、見やすい手書きの地図がありました。この記事の冒頭にもリンクを貼っているので少々くどいけど、関心のある方はそちらを見てください…私もそちらを見ていたらまた秋にも、来年の夏にも行きたくなってきました。


なぜかグーグルの地図には白馬五竜テレキャビンやアルプス平の2人乗りリフト、それにアルプス平の植物園や遊歩道が出てこないんだよね。スキー場のプライベイトゾーンだからかなあ…とはいえ、これだけの広い範囲だから書き込みがあってもいいと思うのです。
というわけで、次のグーグルの地図をご覧になるときには上の私の書き込みも見てください


けれども、信州に行くのは交通費だけでも…おカネがかかるんだよね… 在来線特急⇒北陸新幹線➡お出迎えの車(無料ありがとうございましたおかげさまでずいぶん助かりましたいろいろ話もできて良かったです)
それはさておき⇒テレキャビン往復とリフト代で合計2200円 ⇒ワイドビューしなの⇒新幹線 松本 ⇒名古屋 ⇒新大阪 特急料金と運賃で約10000円
いったいいくらかかったのか…年金生活者としては…きちんと計算してから次の計画をたてなくてはなりません…また、安くつく方法も研究しなくては…(新幹線やめてバスにしよっか…)
しばらくは…近場の野草観察で一息ついて…次回の信州行に備えてせっせと節約することにします本は図書館で…映画はテレビで…コーヒーは自分で入れて…ビールの代わりに麦茶で
      


12月は雨の長居公園を散策しました

2014年12月12日 | 植物と共に暮らす日々

12月の第2土曜は一木会で大阪市の長居公園に行きました。上の写真はそこで見たナガスクジラの骨格です。
大阪市の激しい民営化とリストラの嵐の中でも、この公園は比較的荒れずにキチンと管理されていて良かったです。ほっとしました。
ただし、高齢者からもしっかりと入場料を徴収されましたけどね。下の写真はイロハモミジの紅葉です。

 

 

 

 

 

 
  ラクウショウの膝根(しっこん)←沼地などの低湿地に生えるとき呼吸をするためにこのような膝根をだします。
 沼に生えるためラクウショウは別名ヌマスギともいいます。

 

 

 

 メタセコイア←三角錐(さんかくすい)のような姿が優美で美しい。紅葉し落葉する針葉樹。

 

  ラクウショウメタセコイアと同じスギ科の植物ですが、きれいな三角錐(さんかくすい)にはなりません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 黄色く紅葉し落葉する針葉樹にはイチョウやカラマツもあります。これは枝が枝垂れるシダレイチョウ

 

 寒い雨の中を十月桜が咲いていました…ううっ寒いよう…

 

 寒さを避けて、自然史博物館に入りました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 生駒山地に多いナラガシワ 大きな葉です。コナラ、ミズナラに似る

 

 恐竜から進化した⇒鳥の先祖のプテラノドン

 

 大阪湾に流れ着いたマッコウクジラ

 

 

 



 


六月は美しい

2014年06月27日 | 植物と共に暮らす日々

6月中旬にこの夏はじめての小さなゴーヤの実が成りました。

 

①                                                                       ②ガクアジサイ 
人の嫌がるらしい…6月。ゆっくり味わってみるとと梅雨の晴れ間の風はさわやかで。雨に輝く紫陽花は艶やかで…
もうすぐやってくる灼熱の夏よりも、6月の方が植物はみずみずしく生き生きとしている季節です。
この紫陽花は土がややアルカリ性なのか少しピンク色がかかっていますね。
根元にお茶がらでもやればやがて青っぽくなってくるかも…

     

 風蘭(ふうらん)の花がやっと咲きました。 この6年ほどまったく    ①アガパンサスが   ②カラスムギの麦秋  ③吹田の中之島公園
咲かなかったのですがある日、液肥をやると思い出したように      元気、元気。      毎年カラスムギ→イヌブギ→ネズミムギ  
咲きました。山野草ではありますが少しは肥料もいるわけですね。   手前にピントを     の順番に生い茂り、枯れていくと…真夏が来る
ちなみに花言葉は「恋の成就」「真の魅力」                 合わすのに一苦労


   

アカバナ科
ユウゲショウ強い野草ですがGWから時には9月ごろまでまで咲き続ける人手不要で美しい野草。
花言葉はなんと「臆病」だって!「逞しい」だと思っていました。
 


梅雨ですね

2014年06月13日 | 植物と共に暮らす日々

6月になるとアガパンサスと立葵がさきはじめました
薄紫と真紅のコントラストがいいですね 


アガパンサス、今年はいたずら小僧に傘の先でちょん切られることもなく無事に開花しそうでうれしいです


ゴーヤが少しずつ  私市へ2年前行きました 今年の6月のデータを  タツナミソウ カスミザクラ
成長しています                     とばしてしまったので  2年前の写真を見ていました
                     

これ何の花でしたっけ 木に咲く花ですが 忘れてしまいました どなたか教えてください