すっかり忘れっぽくなって、秋の七草と言っても直ぐに浮かんでこない。けれども、誰かが言ってた語呂合わせだけは覚えている。それによると秋の七草は「おすきなふくは(お好きな服は)」で覚えると簡単。
お ➾ オミナエシ
す ➾ ススキ
き ➾ キキョウ
な ➾ ナデシコ
ふ ➾ フジバカマ
く ➾ クズ
は ➾ ハギ
秋の七草は専ら観賞用である。食用に向いているものはあまりないけれど、写真写りは良いのでブログ映えする。
その一 「お」のオミナエシ
万博公園など少し足を延ばさないと、ご近所で簡単にはお眼にかかれない。この秋は淡路島公園で見かけた。
その二 「す」のススキ
大阪の街中ではなかなかお眼にかかれない。ススキに代わってセイバンモロコシなどが繁殖しているからね。湖西など少し足を伸ばせばあちこちでざらに見かけられる。万博公園でもたくさん揺れているよな。
その三 「き」のキキョウ
街中でたくさん栽培されていて楽しい。宿根草なので毎年楽しめる。花期も長くて経済的。近頃のことばではリーズナブルと言うらしいな。
その四 「な」のナデシコ
丈夫で美しくてリーズナブル 気むつかしいところもあって条件が合わないと花を咲かせないことがある。これを繊細さととらえる向きもある。ていねいに世話をすると長く咲き続ける。昔は日本の女性をたたえて大和なでしこと言ったんだってな。サッカーのナデシコジャパンは強いな。
その五 「ふ」のフジバカマ
環境が合えばどんどん繁殖する。放置しておいても毎年同じ時季に同じ場所で顔を出す。まことにリーズナブル。
その六 「く」のクズ(葛)
どんなところにでも蔓延るたくましい生命力。放置すると樹木に巻き付いて枯らす厄介なやつでもある。根っこからくず粉がとれて葛切りは旨い。8月になると赤紫色の思いのほか美しい花を咲かせる。花を見つけるには注意力と運の良さが必要。
その七 「は」のハギ
8月のまだかなり気温の高い頃から咲きはじめる。ハギは秋の花だと思っていると見逃してしまうことになるので要注意。今年はあまりの猛暑で家にこもっていた。涼しい風が吹き、萩でも見に行こうと思い立った日のこと。左の写真のように萩の花期は終わっていた。右はグーグルのフリー画像から借用したもの。
これで今年の秋の七草はお終い。
秋や春の七草ほど知られていないが「夏の七草」や「冬の七草」について考えた人もいるらしい。次号では私の「夏の七草」について考えることにする。
ちなみに有名な春の七草について。♪芹(せり)、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ、スズシロ♬♪これは呪文のようにのようにすらすらと口をついて出てくる。どれも見た目は秋の七草と比べて地味。
色鮮やかとは言えないがすべて食用になるところが嬉しい。味も悪くない。