摂津国老朗おじさんのスローな日々

関西の四季を楽しむ老朗おじさんがゆるゆると瞑想しながら、植物観察と徘徊のスローな日々を楽しんでいます。

秋の七草

2023年09月16日 | 関西の四季

すっかり忘れっぽくなって、秋の七草と言っても直ぐに浮かんでこない。けれども、誰かが言ってた語呂合わせだけは覚えている。それによると秋の七草は「おすきなふくは(お好きな服は)」で覚えると簡単。
お ➾ オミナエシ
す ➾ ススキ
き ➾ キキョウ
な ➾ ナデシコ
ふ ➾ フジバカマ
く ➾ クズ
は ➾ ハギ
秋の七草は専ら観賞用である。食用に向いているものはあまりないけれど、写真写りは良いのでブログ映えする。
その一 「お」のオミナエシ 
万博公園など少し足を延ばさないと、ご近所で簡単にはお眼にかかれない。この秋は淡路島公園で見かけた。

その二 「す」のススキ 
大阪の街中ではなかなかお眼にかかれない。ススキに代わってセイバンモロコシなどが繁殖しているからね。湖西など少し足を伸ばせばあちこちでざらに見かけられる。万博公園でもたくさん揺れているよな。

その三 「き」のキキョウ
街中でたくさん栽培されていて楽しい。宿根草なので毎年楽しめる。花期も長くて経済的。近頃のことばではリーズナブルと言うらしいな。


その四 「な」のナデシコ 
丈夫で美しくてリーズナブル 気むつかしいところもあって条件が合わないと花を咲かせないことがある。これを繊細さととらえる向きもある。ていねいに世話をすると長く咲き続ける。昔は日本の女性をたたえて大和なでしこと言ったんだってな。サッカーのナデシコジャパンは強いな。


その五 「ふ」のフジバカマ
環境が合えばどんどん繁殖する。放置しておいても毎年同じ時季に同じ場所で顔を出す。まことにリーズナブル。

その六 「く」のクズ(葛)
どんなところにでも蔓延るたくましい生命力。放置すると樹木に巻き付いて枯らす厄介なやつでもある。根っこからくず粉がとれて葛切りは旨い。8月になると赤紫色の思いのほか美しい花を咲かせる。花を見つけるには注意力と運の良さが必要。


その七 「は」のハギ  
8月のまだかなり気温の高い頃から咲きはじめる。ハギは秋の花だと思っていると見逃してしまうことになるので要注意。今年はあまりの猛暑で家にこもっていた。涼しい風が吹き、萩でも見に行こうと思い立った日のこと。左の写真のように萩の花期は終わっていた。右はグーグルのフリー画像から借用したもの。
    

これで今年の秋の七草はお終い。
秋や春の七草ほど知られていないが「夏の七草」や「冬の七草」について考えた人もいるらしい。次号では私の「夏の七草」について考えることにする。

ちなみに有名な春の七草について。♪芹(せり)、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ、スズシロ♬♪これは呪文のようにのようにすらすらと口をついて出てくる。どれも見た目は秋の七草と比べて地味。
色鮮やかとは言えないがすべて食用になるところが嬉しい。味も悪くない。



ゴーヤチャンプルに挑戦

2023年09月12日 | 関西の四季

この夏は猛暑の度が過ぎたせいか、世話役の俺が怠けていたせいか夏野菜が去年よりも不作だった。胡瓜など去年はプランター栽培にもかかわらず採れすぎで食べきれなかったほどだったのが、今年はその半分以下の収量。ゴーヤだけは良く採れたけどな。重陽の節句を迎える頃、さすがのゴーヤも収穫収めを迎えたのを機にゴーヤチャンプル作りに挑戦した。
 

色んな作り方があるようだけど、今回は「AJINOMOTOのレシピ大百科」を参考にさせてもらった。他と違ってこのサイトの良いところは有料会員へうるさく誘導しないうえに、まずまずの味に仕上がるところが気に入っている。味の素のほんだしとかAJINOMOTOサラダ油を使うべく勧めてくるのがタマに傷だけど、この商業主義社会を生き延びるためにはやむを得ないだろう。
準備したのは豚肉の切り落とし、木綿豆腐、ゴーヤと卵。これで二人前。
① あらかじめ水を切った木綿豆腐の両面を弱火のフライパンで炒め、焦げ目が付いたら取り出す。
  

② 豚肉は3センチ幅に切り塩・胡椒しておく。卵は溶きほぐす。

③ 縦半分に切ったゴーヤの種とワタをスプーンでこそぎ取る → ゴーヤを約5ミリ幅に切り、水洗いした後、5分ほど水につけておく ➾ ザルにあげ水を切っておく。
 

④ フライパンにサラダ油大さじ1を熱し、豚肉→ゴーヤの順に炒める ➡ 「ほんだし」または鶏がらスープのもと (またはコンソメスープのもと)を振り入れ蓋をして弱火で2分ほど蒸し焼きにする。
⑤ ①の豆腐を戻し入れ、②の溶き卵を回し入れ1分ほど加熱したら出来上がり。


ウーン まずまずの出来だったね。コツは④で良く蒸すこと ⑤の溶き卵は余熱でふんわり仕上げることかな。各人のお好みで美味しく召し上がれ
9月12日に作ったのが今年最後のゴーヤチャンプルになった。名残り惜しく夏の味覚と別れてきたよ。秋も深まれば里芋やレンコン、ゴボウなど根菜類ときのこ類が美味しくなるやろな。今から楽しみにしている。


海からの風が吹く淡路島公園

2023年09月10日 | 関西の四季

9月の第1木曜日は淡路島公園に行った。その日は幸いなことに久しぶりに猛暑から脱し、海からの風が涼しく何ヶ月ぶりかに生き返る思いがした。明石海峡大橋を渡った高速バスを降りたすぐのところに展望デッキが広がり開放的な気分になった。

見出し写真は草影にひっそりと夏越しをするライムライト(紫陽花)


淡路島公園に入ってすぐに百日紅の夏らしいピンク色とシマトネリコの涼し気な白と緑が対照的だった。
 

オーストラリア原産のマキハブラシ。オーストラリアでしばしば発生する森林火災に出会うと種が四方にはじけ跳んで子孫を増やしていくんだとか。ゴワゴワした松ぼっくり様の手触りの実。乾燥地帯を生き抜く生命力を感じた。

こちらも同じくオーストラリア原産のブラシノキ。マキハブラシの近縁種。ラテン語語の学名ではではちらもカリステモンの名が付く。

里山に秋の訪れを感じさせる紫式部(コムラサキ)

瀬戸内の雨の少ないところに自生するシダはコシダ。ウラジロの代用品として重宝される。


コブシの実を見た。コブシのような恰好をしているね。

ところで金魚葉椿(キンギョバツバキ)って聞いたことあるかい?日本の山野に自生するヤブツバキの突然変異種で葉の先が分かれて金魚のように見えるところから名付けられたもので、東京都神社庁のHPになるほどと思わせる写真があった。

一見どこが金魚かわからないが、じーっと見ていると「あっ、金魚や

 

 

斎藤先生に引率された我々一行が見たのはこのキンギョバツバキ。はじめはチンプンカンプンで何がキンギョバで何がボンテンなのか、さっぱりわからなかった。実物と写真を見比べたりしているうちにやっと意味が判ったような次第だったね。植物の突然変異を発見して歩くのもウォーキングの楽しみの一つ。

淡路島公園で出会ったよ


カンカン照りを避け夜の街を散歩

2023年09月01日 | 関西の四季

 【猛暑日が続いた街の様子】今年2023年の7月と8月は、日中は外に出るのが恐ろしいような猛暑日が続いたね。「不用不急の外出は避けましょう」と、コロナのときにも聞いたようなことを市の広報車が繰り返しながら、走っていた。連日のように救急車が走り回ると「ああ誰かが熱中症で倒れたんやな」と思い込んでいたね。
体感温度計の警報】地球温暖化に伴う異常高温による異常気象が続く昨今、今更「観測史上最高」とか「過去に例を見ない」とか言われても驚かない。いちいちデータを見なくても俺の体感温度計はずっと警報を鳴らしていたもんな。
気象庁発表】気象庁発表によると、1946年の統計開始以降、この夏(6月~8月)の日本の平均気温偏差は+1.76℃となり、1898年の統計開始以降で最も高かった2010年(+1.08℃)を大きく上回り、夏(6月~8月)として最高だったそうな。
フーン。
後期高齢者の俺は里山歩きもウオーキングも全部中止。エアコンの効いた部屋でゴロゴロして怠けムード全開。
涼風が吹いた】それでも24節季の処暑も過ぎた8月24日は、久しぶりに一雨ザッと降って、夕方から涼しくなった。8月に入ってからこの日だけ熱帯夜でなかったみたいで、暗くなってはいたけれど(^^♪なんだか嬉しくなって♪久しぶりにお散歩。

夜のこととはいえ外気温が26℃というだけで嬉しくなった。エアコンなしで26℃やってんでえ!
ヘッドライトに照らされた路面も久しぶりの雨に光って涼し気だった。
 

本殿の奥におわすスサノオノミコト(須佐之男命)も夕涼みされていると思ったよ。


夜更けに目の当たりをササット通り過ぎた人がいた。久しぶりの涼風を楽しむ同好の士だったんだろうな。それとも月の精だったか?GIFアニメで再現しても謎めいているのがいいね。