春の気配がして温か過ぎるからと地球の未来を案じたり、平年並みの寒さになると震えながらホッとしたり、何かと気ぜわしい早春の候ではある。見出し写真は、鼻詰まりの花粉症爺さんにも早春の薫りを漂わせる沈丁花。
2月を代表するのはやはり梅かなあ。北野の天神さんの梅も見頃やろな。これは近場の公園の梅。ご近所の真っ赤なヒアシンスが元気そうだった。
梅だよりや天神様・菅原道真の和歌で名をあげた梅だけど、花期の長さでいえば黄梅や水仙にははるかに及ばないね。比較的おカネがかからない上に頑丈で、都会の路地でも文句を言わすにしっかり咲いている水仙と黄梅なのだ。経済性を重視するならば手近でリーズナブルな花を愛することやね。
冬枯れの荒れ地の中に、更にリーズナブルなノースポールやカラスのエンドウが花芽をつけていた。カラシナやこぼれ種の菜の花も。どれも人手に頼らないたくましさが頼もしい。春の盛りにはカラシナなどアブラナ科の野草たちが一斉に黄色い花を付けて我が世の春を謳歌することだろう。
ノースポールの花期の長さには敬服する。こぼれ種が寒さの中いつの間にか芽を出して、初夏まで咲き続けるだろう。野草なみのたくましさやな。右は芽を膨らませるハクモクレン。 もう春が来ている。