摂津国老朗おじさんのスローな日々

関西の四季を楽しむ老朗おじさんがゆるゆると瞑想しながら、植物観察と徘徊のスローな日々を楽しんでいます。

西国24番札所梅の中山寺

2015年03月31日 | 関西の四季

前回の西国33ヵ所詣では2月18日(水)寒さ厳しい中、ときに雪も吹き付ける中を長浜の盆梅を見に行くことができました。
里にも早春の気配のする3月11日(水)。今回の観音様詣でのハイライトは中山寺の梅です。



大阪城公園の梅園も良かったけれど、信仰の場にある梅はさすがに丁寧にお世話されていて、清潔で清々しい気品のようなものが感じられました。何たって宝塚だから清潔で美しいのは当然のことかいな…
長谷寺の山門にあったと同様、中山寺の山門にも大きな草鞋(わらじ)が懸けられていて、何かと思えば、巡礼者の履くわらじを象徴していたんでした。山門横の立て看板を見てやっと納得。 わらじに大きな意味があったんですね。病気退院祝いに靴を贈ったりする思いにも通じるものがあったんだ…ふむふむ…

 

 

 

 

 中山寺山門

 わらじ奉納について

番外 花山院菩提寺山門

 花山院から足元に有馬富士を望む

 

 

 

 

 21番札所穴太寺

 勝王寺の山門に向かう巡礼

 大阪の芸能人の尊崇する弁天様を祀っています

 勝王寺表向きは
 応頂山 勝尾寺

草深い丹波の山中にある花山院菩提寺や田んぼの中にある21番札所穴太寺(京都市郊外保津川上流の南丹地区亀岡)では、その土地の土地柄に結び付いたお寺の個性のようなものを感じました。
また勝尾寺は商売人、財界人、芸能人、政治家、その他etc…大阪の様ざまな人々と結びついて大いに繁栄していて、大阪人らしい現実感覚で生き延びてきた逞しさを感じ取ることができました。統一地方選挙を控えた今の時期、選挙目当てのだるまさんが勝尾寺にはぎっしりとひしめいて見えました。
観音様はこうしたやり方についても微笑んで見守っていらっしゃると思います。 関西はお寺も面白い!

 


大阪城公園の梅園

2015年03月30日 | 関西の四季

3月の第一木曜日は大阪城公園に行きました。
恥ずかしながら、森ノ宮駅のはずの集合場所を 勘違いして大阪城公園駅と思い込んでいたために、遅刻して一木会の皆さんに迷惑をかけてしまいました。この場を借りて深くお詫びいたします。
見出しの写真は標準木にもなっているの白加賀(梅)
 梅園でよあかったのは思いのままの梅。1本の枝に赤と白の花が思いのままに咲いていて楽しげでよかったですね。一本の木に赤い花の枝と白い花の枝が混ざっているのも少ないですが、1本の枝に思いのままに混ざっているのはさらに珍しい(変わり者やね)と思います。



緑萼(りょくがく)は緑と白が上品でした。落ち着いた色合いが私の好みです。

 

 

 

 

 

 「思いのまま」は
梅の品種名

 開花標準木
「白加賀」 

 「鶯宿(おうしゅく)」

 ヒカン桜
染井吉野より早く咲く 

 

 

 左の商物はノコギリソウではなくて、ユリオプス・デージーと呼ぶ方がより相応しいようですので訂正します。        15年6月18日

 

 ユリオプス・デージーの花

 ユリオプス・デージの株

 

 

大阪城公園内には気象観測用の標準木がご覧のようにたくさんありました。
西の丸庭園には桜の標準木があるらしかったですが、工事中のため入れませんでした。残念!

 

梅の標準木は「白加賀」
標識をアップで撮りました

 全体像はご覧の通り

 さるすべりの標準木

 ふじの標準木

梅園近くのお濠ではキンクロハジロをはじめとする鴨たちが遊んでいました。

 

 鴨が悠然と遊んでいる3月はじめはまだまだ寒く、春の野草もロゼッタで寒さをしのいでいました。
 下の赤い葉はスカンポのロゼッタ。寒さに縮まりながら日光の暖を取っていました。春までもう一息。頑張れがんばれ!





自立をめざし美味しく食べる

2015年03月24日 | 楽しく食べる

4年前に大きな病気をして、げっそり痩せて退院した後は、食べる楽しみがなくなると、生きることにも差し障りが出ると体感しひたすら食べています。美味しく食べるためには美味しいものを作るべしと、高齢おじさん(おじいさん)の手料理にも挑戦中です。
失敗しても実害のない簡単なデザートを手始めに…
その1珈琲ゼリーをゼラチンの袋に書いてあった説明書き通りに作りました。
その2このときは同時に作ったコンデンスミルクが良い出来だったので美味しく食べられました。
ちなみにコンデンスミルクは牛乳200ccに砂糖40グラムを加え、牛乳が半分になるまで煮詰めてできあがり。ネットで誰かが紹介していたのを真似してみたら、思いのほか良い出来栄えで、見た目より美味しかったので…満足しています。 

 
その3他人丼にも挑戦しました。かみさんに頼んで、親子鍋を大阪の道具屋筋で買ってきてもらいました。街の食堂で料理人がこの道具を使って手際よく親子丼を作っているのを見て真似をしたくなったのです。

親子鍋に活躍してもらう前に、まずは愛用の万能中華鍋でタマネギを良く煮込みます。好みによりますが、タマネギがしんなりしてから、牛肉(200g切り落としで十分)と煮汁を入れて少し煮ます。
煮汁はあらかじめ作っておきます。二人前で 概ね★しょうゆ大さじ2 ★砂糖小さじ2 ★みりん大さじ1 ★酒大さじ1 …少しずつ味見をしながら砂糖としょうゆの加減をしました…



今回の場合は中華鍋で4~5分煮てから、親子鍋に先ず煮汁を入れ、そこへ上の具材を載せ、さらに溶き卵を中央に1/3量入れて半熟状にし残りを全体にまわし入れました。余熱で固まってきます。

 見た目をよくするためにざく切りにしたねぎをいれました。



紅ショウガも載せて体裁よく作って出来上がり。…とととっ、待ち構えていた家族があっというまにたいらげました。
写真の丼は、胃が常人の半分の老朗おじさんの分で、量も通常の半分のものです。
今回の反省→親子鍋をつかった丼では1人前ずつ順番に出来上がるので、待ちきれない子どもや孫などがおおぜいいるときは気忙しいです。そういう時は底の平らな鍋で一気に人数分つくりましょう。形は悪くなりますが…それと親子鍋ではやはり親子丼が一番良い出来になるみたいですね。 
はっきり言って、今回の他人丼の出来栄えは見た目やや失敗ですが、味だけは最後の微調整でなんとか美味しく仕上げることができました。


雪の中を西国33ヵ所参り

2015年03月12日 | 関西の四季

 雪の中を西国33ヵ所参りに出かけました。2月18日(水)のことです。
ツアーのバスは一気に長浜へ行き、そこから 船で竹生島へわたりました。
今回の一番の見どころは見出しの通り 長浜の盆梅でした。このとき長浜は、時おり激しく雪が降る荒れ模様のお天気で…竹生島にでる船が欠航にならなくて良かった。ツアーを組んだ担当者の方もほっとされたことでしょう。

①竹生島神社の竜神拝所。鳥居に向かってカワラケを投げましたが、強風にあおられてはずれ。②その右は重要文化財・舟廊下。桃山時代の豪華な雰囲気がそのまま残っています。③参拝者に撫でられつるつるになったおびんずるさん(またはびんずる尊者)のお姿。私も撫でてきました。のどとお腹の部分をね。④西国30番札所宝厳寺のご本尊は千手千眼観音ですが、私はボケ封じ諸病封じの観音様にもお願いしてきました。 観音様は自由自在なお方ですから、ご本尊様も笑って見ておられることでしょう。



竹生島の次は長浜へ。盆梅展会場・慶雲館の外は大雪。中は梅の花が香るという…風流なことでした。
ちなみにこの盆梅展は3月10日で終わりました。3月になると大阪でも梅が咲きはじめました。


 
大きな鉢に咲く「高山」そしてその名もあでやかな「芙蓉」が豪華で迫力がありました、一転して、小さな鉢の盆梅もなかなか良いものでした。
さすが豪雪地帯。慶雲館の庭には雪吊りがしてありました。

盆梅を見た後は、31番札所長命寺。これも修行と思って808段の石の階段を登りました。たどり着いた長命寺の境内の木立のあいだから琵琶湖が見え、キラキラ輝く湖面が、神々しくてかつ明るくて良かった。下りの階段を見たらずいぶん降りていくんだなあ…と思いましたね。登るときは何も考えずに、あと少しあと少しと喘いでいただけでしたが…

この日帰り旅行を振り返ってみれば、実は一番良かったのは「湖国のおはなし」というお弁当でした。どれもこれも美味しかったです。特に鴨と山菜おこわは非の打ち所のない美味しさでした。ごちそうさまでした。このお弁当を作ってくださったすべての人に感謝!