11月は好天が続いて、おだやかな気分になるよね。11月5日の第一木曜日は六甲山地の西端、あいな里山公園でゲンノショウコやセンブリ、ススキの根っこに生えているナンバンギセルなどを観て秋の空気を肺の奥までたっぷりと吸い込んできた。新型コロナウィルスへの抵抗力は新鮮な空気をたっぷり吸って免疫力を付けることに限るね。
あいな里山公園は国営明石海峡公園の神戸市側。淡路島側と神戸市側とを合わせて330haにもなる『自然と人の共生、人と人との交流』を基本理念とする国営公園。荒廃が嫌でも目に付く大阪府下の公園と比べて、時間、手間、愛情とおカネを必要なだけかけた公園でただそのあたりを歩くだけで豊かな気分になったね。新開地から神戸高速・神戸電鉄に乗り換えて、大阪から行けば六甲山地の西端・裏側に回り込む感じ。見出し写真のように明石海峡大橋が見えたのは公園の中の高台の一角からだけだったけど感じの良い公園だったね。
神戸電鉄の赤い車両。
ススキの根っこに寄生するナンバンギセル。青紫が美しい。秋にしか見たことがない。万葉集の頃は思い草と呼んでたらしいな。尾花はもちろんススキのこと。
道の辺の 尾花が下の 思ひ草 今さらさらに 何をか思はむ 詠み人知らず
さすが万葉の時代。イジイジしていないところがええな。いくら失恋しても必ず立ち直るのだ。
昔からの胃腸薬の代表センブリ。苦いでえ。リンドウ科センブリ属。
秋の山へ行けばリンドウ。センブリと同じリンドウ科。ただしリンドウ科リンドウ属。秋の山野草の代表格やな。
ゲンノショウコも古くからの胃腸薬。今も正露丸はじめ各種の胃腸薬に使われているらしいな。正露丸て何にでも効くもんな。
紫の可愛らしい花 ➡ 花後、実が充実しているところ ➡ 実が弾けて種子があたりへ跳び出した後。シャンデリアかおみこしの屋根みたいなので、みこしぐさの別名もあるらしいな。