摂津国老朗おじさんのスローな日々

関西の四季を楽しむ老朗おじさんがゆるゆると瞑想しながら、植物観察と徘徊のスローな日々を楽しんでいます。

栂池自然園涼しかったよ…北アルプスの峰がすぐそこに見えたで…

2016年08月30日 | 旅行

見出しの写真は栂池自然園で見た花。リンドウ科ツルリンドウ属のツルリンドウかなとも思うのですがキキョウ科ツルニンジン属のバアソブのようでもあります。色からしてジイソブではなくてバアソブのように思えるのですが…ネットやパンフレット、花の図鑑など…どれを見てもいまいちピッタリ来ません…どなたか高山植物に詳しい方にお願い…教えてください…m(_ _)m

さて、栂池自然園と栂池高原スキー場の位置関係はグーグルの地図でもはっきり判ります。ゴンドラやロープーウェイが地図上に表現されているもんね
栂池高原スキー場の6人乗りゴンドラリフトイブに乗り⇒次いで71人乗りの栂池ロープーウェイ に乗り継いで(ゴンドラ往復とロープーウェイ往復合計3600円)標高約1900mまで登ってきました大阪からみればほとんど天空の上まで舞いあがってきた感じです別世界・信州の屋根近くは涼しいというよりも肌寒いくらいでした



栂池のゴンドラってスキーシーズン以外には乗ったこともなかったですが…6人乗りリフト・イブに運ばれて…夏の栂の森ゲレンデをみて懐かしかった…ここで冬の紺碧の空を見ながら…滑った日もあったんや…
     
 

ロープーウェイの栂の大門駅で標高1560m…ここからさらに自然園駅まで登れば標高1829mロープーウェイだと5分ですが歩いて登ればいったいいくらかかることでしょう ちなみに自然保護のためバスやマイカーでは登れません
 
森林限界のすぐそばやから…大阪あたりの山と雰囲気が違います (入園料300円)



単独行動は危ない➡熊が出るでえ


今回一番印象的だったのはこの花→ バアソブツルニンジン(別名ジイソブ)かは…私には判らないままです…松江の花図鑑さんのアップされた写真が近いような気がしますが…何とも言えません…花の後は多分、ダケカンバの木


次に印象的だったのはこの実 もしかして、オオバタケシマランかも知れないと思うけど…自信がありません
どなたか高山植物に詳しい方にお願い…教えてください…m(_ _)m
赤い実が可愛らしくて印象的でした
栂池自然園日記にも投稿写真があったよね→そこのオオバタケシマランとこの写真のオオバタケシマランってよく似てるでしょう…だから少しは自信があるんです
見出し写真と栂池自然園日記のツルリンドウはあまり似ていないでしょう…だから真相は来年の夏までのお楽しみ→来年の夏も北アルプスの高山植物に会いに行くことにしました➾そのために足腰を鍛えて健康を維持することに励みます



トリカブト(多分ヤチトリカブト…)猛毒のこの花の青を鮮やかと見るか毒々しいと見るか…見る人の精神状態やコンディションによって変わってくるでしょうね…ふとそんなことを考えます


背丈が1.5mから2m近いものもあったので多分ダイニチアザミと思います(もしかしてタテヤマアザミかも知れません…) 葉っぱがギザギザでさわったら痛そうやからタムラソウではないでしょう


炎暑の中で遠くへ行ってしまった春を惜しむ⇒その2

2016年08月21日 | 関西の四季


月遅れもお盆も過ぎたというのに…高校野球も終わって秋風が吹くはずのこの頃なのに…
連日最高気温36℃とか37℃とかで高齢者はぐったりしそうですよ
とてもとても野草観察に出ていく気力もわかず…29℃~28℃に冷房を効かせた室内で懐かしい春の日々を懐古しています記憶と写真の整理もできて…ちょうどいいです
見出しの画像は瑞穂緑地のせせらぎの中をゆらめくデンジソウ(田字草)かつては頑固で厄介な水田雑草として嫌がられましたが、それも昔話…とき移り星移り…現在では激減し、絶滅さえ危惧されているようです。なんと、ウォータークローバーなどと名付けられ観賞用に購入する人もいるそうで…確かにこうしてみると、涼しげで可愛らしい…
せせらぎの流れる瑞穂緑地たんたん小道わきの水流の中で我らの名インストラクターである斎藤先生が見つけられました6月2日の森林ウォーキングの会で…最も感銘を受けた野草です…



ひしめいてはいなかったけど、判りやすいヒシ緑が丘公園の池で
忍者が逃げるときにヒシの実を撒いたという…棘(トゲ)があって痛いらしいで…鉄菱(てつびし)やったらもっと痛いで


たんたん小道わきの水流の中で、ラクウショウの気根


沼杉(ラクウショウ)の木陰が涼しげで…良い雰囲気でした


たんたん小道のほとりにはたくさんの見どころのある木がありました。



これがマテバシイ…果実を食べることができます。あく抜き不用。そのまま炒って食べられるで…


マテバシイには雄花と雌花があります。これは雄花。


マテバシイの実と花



涼しげな鈴懸(山伏の鈴懸に似ているでしょう)の木の実 
はしだのりひこの歌で♬プラタナスの枯れ葉舞う冬の道で…♪というのがあったから…鈴懸ってプラタナスのことやったんかと思ったりしています…鈴懸の木というほうがプラタナスというよりもみずみずしい感じがするのは、かつて流行ったフォークソングに影響されているのかな…枯れ葉どころかみずみずしい新緑の鈴懸の木やね


こちらはハナミズキ これも6月に入ってもなおみずみずしかったですね



たんたん小道のゴール近くでアメンボウの写真を撮ることができたのが大きな収穫でしたこれも撮影技術ではなく、仏教でいうご縁とタイミングとが良かったから撮れた写真ですよね…
といいながら、自慢してるよね(ごめんなさい) 



この無心に浮かぶ雲に免じて…大空のように広い心になって許してくださいね


伊丹のたんたん小道は散歩道としても植物観察ゾーンとしても大したものですが、伊丹緑地も素晴らしかった
以下は伊丹緑地出発地点の猪名野神社の御由緒略記⇒スサノオノミコトを祀ってあるところは古来より大規模土木工事を必要としたところらしいです…



猪名野神社のムクロジの大木



ムクロジの種子は羽子板のあの黒い球に、果肉は石鹸の代用品によく使われたそうです




こちらは伊丹緑道でみた斑入りアオキ


さて以下はたんたん小道や瑞穂緑地、伊丹緑地を上空から見たグーグルの地図(航空写真)です 航空写真は地図で見るよりも緑地の様子がよりはっきりしています


伊丹以外では…今回の一押しは卯の花唱歌 夏は来ぬの歌詞にも出てきます 5月大型連休のころ咲き乱れる…関西の風土に合致して丈夫ですくすくと繁殖しています 

ついでコデマリ 丈夫で可憐 花期が少々短いのが玉に瑕(たまにきず)… 

 シャガは丈夫で美しい…



豪州原産らしいブラキカム…梅雨のころには元気一杯でした…炎天続きの今は花もつけずに少し元気がないけどね


この春はタマネギがどっさり収穫できて嬉しかった




暑い大阪から脱出

2016年08月15日 | 植物と共に暮らす日々

今はまさに真夏ですよね夏の高校野球が始まる前から大阪では猛暑日が続き、あまりの暑さに我が家のエアコンもねを上げそうです適切に冷房を効かせて塩分や水分を補給しなさい…とテレビやラジオでは盛んに呼びかけていますが…真昼は体温並みの35℃以上の猛暑日で日没後も30度以上の高温が続くともうたまらない…
そうだ!信州へ行こうJRの宣伝文句に乗せられて8月8日の朝、夏旅に出かけましたそうだ!信州へ行こう!もっと早く気づくべきだった。
見出し画像は白馬五竜高山植物園(確か…冬はアルプス平ゲレンデやったと思うねんけどね)から見下ろした大糸線沿線の谷間…
やれやれ暑いところから登ってきたね大阪はもっともっと熱かったんやけど…このときにはすっかり忘れていましたね
涼しい高山植物園でまず目に飛び込んできたのは「ヒマラヤの青いケシ」(ケシ科メコノプシス属)
 
こうした表示板(標識)が助かります。家に帰って写真を見たときに標識の写真を見れば花のなまえを思いだせるもんね



次いでイワギキョウ(キキョウ科ホタルブクロ属)も高山植物の雰囲気がたっぷりで印象的でした。
 
これはコバノギボウシ(ユリ科)だと思うのですが…違っていたらどなたか教えてくださいね
 
楚々とした雰囲気のあるコバノギボウシ(だと思う…)近くにはチシマギキョウ(キキョウ科ホタルブクロ属でイワギキョウとよく似ているらしい…)なんて標識もあったけどね…
 

これがハクサンフウロ(フウロソウ科フウロソウ属高さ30~80cmぐらい)だと思うのですが…いま一つ自信がありません。コバノギボウシなどユリ科の花やキキョウ科の花の間に混ざって小さく可愛く咲いていたので見落としそうでした… 

ハクサンフウロはゼラニウムの仲間なんだって…実際の現地ではどれがハクサンフウロなのかよくわかりませんでした…次回来るときは、花に詳しい先達さんと一緒に来たいものです


ニッコウキスゲは残念なことに盛りを過ぎてしまって…置き忘れられたような一輪だけ…ひっそりと咲いていました


シモツケソウはたいへん元気が良かったです…あちこちで群落をなして高山植物園に彩りを添えていました。

クガイソウ(シソ目オオバコ科クガイソウ属←標識のようにゴマノハグサ科とした時期もあったようで…私にはどっちをとればええのかわかりません)はひっそりと咲いていました。本州各地の草原や高山に分布しているそうで…8月が花の時期のはずだけど…あまり大きな群落にはなっていませんでした。伊吹山でもよく見ましたが…探検して探し当てる感じでしたね。伊吹山ではこれによく似たルリトラノオ(伊吹山だけにある絶滅危惧種でウィキペディアによればオオバコ科ルリトラノオ属やで)を見た記憶があります。華やかな印象でした…ルリトラノオは葉が対生。クガイソウの葉は4~6枚輪生で見分けられます。以上見分け方については月に一度の森林ウォーキングの会で教わったことの受け売りです

この写真の影は帽子を被ってカメラを構えている私ですこの日の晴天と北アルプスの澄み切った空気を思い出させて良い写真ですね自画自賛技術は別として撮ったタイミングが良かったですね
クガイソウは群れとしての生命力は少し弱そうでしたね。

カライトソウの大群落もありました。夏8月の繁栄を謳歌していました…強くて美しい…なんて素晴らしい…でもあまりに強いとカライトソウのピンク色が毒々しく思えてきたりして…


これはカライトソウに間違いないですね 標識による保証付きです


これはシシウド(セリ科シシウド属)でしょう…滋賀県の伊吹山でもよく見たもんね


そこで今回印象的な群落を形成していた高山植物のコラージュをキゾアを使って作ってみました…ニッコウキスゲの群落はもう花期の盛りを過ぎていましたが…来年もここに来るぞーという決意と意欲を読み取ってください



さて、アルプス平では気温24℃にも達しないほどでしたが、このころ下界では猛暑日の炎熱地獄だったようです。
地図に自分なりのイメージを書き込んだのですが……ちょっと読みづらいかな 白馬五竜高山植物園のHP(ホームページ)には…上手で、親切で、見やすい手書きの地図がありました。この記事の冒頭にもリンクを貼っているので少々くどいけど、関心のある方はそちらを見てください…私もそちらを見ていたらまた秋にも、来年の夏にも行きたくなってきました。


なぜかグーグルの地図には白馬五竜テレキャビンやアルプス平の2人乗りリフト、それにアルプス平の植物園や遊歩道が出てこないんだよね。スキー場のプライベイトゾーンだからかなあ…とはいえ、これだけの広い範囲だから書き込みがあってもいいと思うのです。
というわけで、次のグーグルの地図をご覧になるときには上の私の書き込みも見てください


けれども、信州に行くのは交通費だけでも…おカネがかかるんだよね… 在来線特急⇒北陸新幹線➡お出迎えの車(無料ありがとうございましたおかげさまでずいぶん助かりましたいろいろ話もできて良かったです)
それはさておき⇒テレキャビン往復とリフト代で合計2200円 ⇒ワイドビューしなの⇒新幹線 松本 ⇒名古屋 ⇒新大阪 特急料金と運賃で約10000円
いったいいくらかかったのか…年金生活者としては…きちんと計算してから次の計画をたてなくてはなりません…また、安くつく方法も研究しなくては…(新幹線やめてバスにしよっか…)
しばらくは…近場の野草観察で一息ついて…次回の信州行に備えてせっせと節約することにします本は図書館で…映画はテレビで…コーヒーは自分で入れて…ビールの代わりに麦茶で
      


炎暑の中で行ってしまった春を惜しむ⇒その1

2016年08月04日 | 関西の四季

見出しは梅雨入り前、今年6月2日の綿雲。 ぽっかりとのどかな雲と初夏の澄み切った青空が微妙な季節の入れ替わりを表現しているかのようです。この積雲には積乱雲のような猛々しさはまだないもんね。
ところで…大阪を中心とした関西では、7月18日の梅雨明け以来急に夏の空気になっています。
昼は強烈な太陽光線が照り付け、じりじりと焦げる音のしそうな、カンカン照りの猛暑。
夜は夜で連日の熱帯夜。
日中は私のように病弱な高齢者が出歩いては熱中症になるおそれがありますので、ラジオで呼びかけているように『適切に』『冷房をきかせた室内で』楽しかった春の植物との出会いを回想することにしました。
回想その1⇔スカンポ ⇒ 今年はスカンポギシギシの違いをどうやって見分けたら良いのかいろいろ考えました…風情があって頼りなげなのがスカンポ→猛々しく厚かましそうなのがギシギシと言えば ギシギシには気の毒かな どちらも川のそばや土手に良く顔を出します。

  

回想その2⇔ハルジオン ⇒ ヒメジョオンとよく似ています。咲く時期がハルジオンのほうが早いし、つぼみがハルジオンは写真のようにうつむいています。茎を折ってみたらハルジオンの茎には空洞がありますがヒメジョオンには空洞はありません…このように私でも何かと見分けやすいハルジオンとヒメジョオンです。どちらかと言えば…私はより軽やかなハルジオンびいきなんだよね。





回想その3⇔このスミレ… ⇒ エイザンスミレと違いますか…ただ葉が裂けていないので…違う種類かも知れませんね…わからないままに毎年顔を出すこのスミレを愛でています…


葉が裂けていないので…違うんかなあ…

回想その4⇔葛城山上のチゴユリ ⇒ 葛城山ではカタクリの群落に出会ったりシャクナゲの幻想的な大群落に出会ったりして…春を謳歌しましたね


回想その5⇔カタクリの花 ⇒ スプリングエフェメラル・春の妖精たちにはセツブンソウとかもあったよね まだ寒さの残る早春にスプリングエフェメラルたちと出会うことほど胸弾むことはありません。


回想その5⇔夕化粧・ユウゲショウ ⇒ 一見はかなげで美しいこの野草はなかなか強い 毎年毎年同じ場所に顔を出し花を咲かせます 強くって美しいって…素晴らしいおいそれと真似のできないことです


回想その6⇔ ノダフジ ⇒ 大阪市福島区の花は野田フジ(ノダフジ) 野田阪神駅前のノダフジも豪華に咲いて綺麗でした。福島区の好感度を上げている区の花です。







地蔵盆のころまでは猛暑が続くでしょう。 それまでのあいだは適切に冷やした部屋で 『行ってしまった春を惜しむ⇒その2』にもとりかかります。
秋になるまであと1か月半ほど待ったらええのかなあ