朝、朝鮮半島にあった低気圧が急速に発達して日本海を通過。午後から夜にかけて、北海道はじめ北日本は大荒れとなりました。この日、10月の第一木曜(10月1日)は竹生島へ渡る予定でしたが、悪天候のため琵琶湖汽船が欠航。長浜の街をウォーキングすることになりました。
見出し画像は真宗王国とよばれた湖北の真宗寺院の中核、長浜別院大通寺書院(長浜市指定文化財)の襖絵。これは迫力があります。画家は江戸時代後期、京都画壇で活躍した岸駒。襖12枚(だったかな?)に堂々たるタッチで描かれていた金地墨画梅之図。この絵を拝ませていただいただけでもここへ来た値打ちがありました。
大広間(重要文化財)の唐獅子牡丹
あいにくの空模様で大広間の中も薄暗く、私の視力では残念ながらこの日、この唐獅子牡丹を絵として十分には鑑賞できませんでしたが、撮った写真をフォトグラフで加工するうと…あら不思議、狩野派の豪快な絵が浮かび上がってきました。他にも丸山応挙の絵(重要文化財)もあったりして…大したものが湖北にはありますね。改めて見直しました、
大通寺山門(総ケヤキ造り)長浜市指定文化財。数々の有形無形の文化財と豊かな精神的風土を今日まで残してくださった湖北の人々に改めて感謝します。
長浜といえば早春の盆梅で知られますが、10月の盆梅は慶雲館の屋外でひっそりと待機中でした。
これは多分樹齢400年の「不老」。たくさんのつっかい棒に支えてもらってひと息ついていました。
老いてますます盛んな老梅たちが、老骨に鞭打って励んでいる楽屋裏をのぞかせていただいたみたいな感想を持ちました。頼むからポキッと折れんように…気をつけてください。
3年前の3月に盆梅展で観たときの「不老」の晴れ姿。他にも「芙蓉」とか「高山」とか名だたる梅が…ひっそりと英気を養っていたようでした。
明治天皇の休憩所として使われた慶雲館の庭園。盆梅展のときとは違ったアングルで観ることができました。明治当時の慶雲館は長浜港と長浜駅の両方に接し、敷地自体が双方の構内に含まれるような位置関係です。
慶雲館は琵琶湖を借景にした庭園ですのですべてが大造りです。
慶雲館づくしの下のフォトチャンネルを見てくださいね。
慶雲館を巡る↠玉座の間の電灯↠大灯篭↠句碑↠常陸山